このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2011年8月7日日曜日

購入&インプレッション : SOURCE 「WLP 1.5リットル」

これまでハイドレーションパックはキャメルの非常にシンプルなものを使っていたのだが、飲み口に何の安全装置も無いため、休憩時などに飲み口がザックの下敷きになったりなどして水が漏れるというトラブルが度々発生していた。
単に水が減るだけならまた足せばいいだけなのだが、その漏れた水でザック本体が濡れたりなどすると本当に凹む。

なので、ついにハイドレーションパックを新しく買った。
それがSOURCE 「WLP 1.5リットル」だ。



















このハイドレーションには、他には無い特徴がある。それは、



















本体がドーナツのような形状をしていることだ。

ハイドレーションパックは通常、ザックの背面パネルに密着するような場所に入れるわけだが、その際、パンパンに水が入ったハイドレーションパックは真ん中が膨らんでしまい、場合によってはザックの背負い心地に影響を与えてしまうことがある。
これについては、僕個人としては、背面パネルがしっかりしている大型ザックよりも、作りがフニャフニャなトレラン用のザックの場合に深刻な問題だと感じている。

このドーナツのような形は、まさにそのような、真ん中が盛り上がって背中を圧迫するのが不愉快、という問題を解消するべく作られたものなのだ。スゴイ。

もともとSOURCEはイスラエルのメーカーで、軍需品としてのハイドレーションパックを作っている会社で、過酷な条件下でも使用に堪える製品であるとされている。
その特徴として
  • ハイドレーションパック本体の臭い(プラスチック臭など)が水に移らない。
  • バクテリアの繁殖を完全に防ぐ。(カタログに、「完全に」と書いてあった。びっくり。)
  • 耐熱温度が-20度~100度。つまり、沸騰したお湯を入れても、ハイドレーションパックごと凍らせてもOKということ。すげー。
で、実際の使い心地はどうなのか、グレゴリーのルーファスにこの「WLP 1.5リットル」を突っ込んで、10km程炎天下を走ってみた。
その結果として、以下のような印象を持った。

まず、容量に比べて本体の面積がデカイ。
厚みが出ないような工夫がされているわけだが、その分、容量を確保するためには面積を広げなければならない。考えてみれば自明のことだ。
そんなわけで、小さな荷物しか想定していないトレラン用のザックにはきれいに収まらないのだ。
特に、ノースフェイスのマーティンウイングのような小さなパックには、どうにも収まらない感じだった。

次に、ザックの中での固定方法について。
通常ハイドレーションパックはザックの中にぶら下げるような形で収納するわけだが、WLPはパックを封する大きなクリップに穴が空いていて、そこに引っかけるなどしてぶら下げるようだ。
ただ、このクリップが分厚いので、ザックについているフックや吊り紐によっては、全然ぶら下げられない可能性がある。

補助用の紐か何かをあらかじめ自分で付けないと不便かもしれない。

第三に、飲み口とそのキャップがデカすぎて、ハイドレーションのホースを固定するようなザックのループを通しにくい。
これも、何らかの補助器具を考えないといけないかも。




















結論としては、トレランにはちょっと使いづらいかなー。。。
登山のときには大きなザックを持っていくので、これらの欠点は中和されるように思うけど、背面パネルがしっかりしてるから、ドーナツである必要はあんまりないかも。。。


(2011年10月10日追記)

2011年9月の蔵王全山縦走と甲斐駒ヶ岳で使ってみたが、非常に使いやすかった。

ハイドレーションのホースが短めなので、登山道を歩くだけならショルダーハーネスに固定しなくても邪魔にならない。
ハイドレーション本体もモタモタしないので、ある程度パッキングをしてしまったザックに後から突っ込むにしても、それほど苦労しないで済む。
また、常時キャップを被せておくので、ザックの下敷きになったり、間違って踏んづけてしまっても水漏れしない。

やはりトレイルランニングには使えないが、60リットル以上のザックでトレッキングをするような場合には非常に安定感があって使いやすいと思う。


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