このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2013年12月31日火曜日

山行記 : 2013年12月28日 港南台~稲村ヶ崎(鎌倉アルプス) トレラン納め

12月27日、仕事納め後に飲みに行き、日付が変わってから自宅に帰り着いた。
が、12月28日は20kmほどのトレランに行く約束をしていた。果たして体は大丈夫なのだろうか。

コースは、横浜市のJR港南台駅を出発して、鎌倉アルプスを経て湘南の稲村ヶ崎に至る20km。
↓のコースをトレースしようと目論んでいた。
https://maps.google.co.jp/maps/ms?brcurrent=3,0x6018459b80ac5619:0x5700747a399f2502,0&ie=UTF8&oe=UTF8&vpsrc=6&msa=0&msid=204147854395121939394.0004ab281efc537c7e041

問題は、このルートのトレイルは登山地図が市販されていないことだ。
三浦アルプスもそうなのだが、こういう里山系散歩道トレイルは2万5000分の1の地形図にもロクにルートが載っていなかったりするので、上掲のGoogleマップをiPhoneで開いて、GPSを頼りにルートを確認しようと考えた。
どうせ鎌倉アルプスなんて市民公園に毛の生えた程度だろうから、それで問題ないとタカをくくったのだ。
が、それが失敗の元だった。。。(それについては後述する。)


当日、港南台駅に午前11時に集合。
前日の飲み会のことを考え、遅めの時間設定だ。

準備運動などを行い、11:10に出発。
少しの間、フラットなロードを走る。

消防署の出張所の手前を曲がり、いよいよ瀬上市民の森に入る上り坂に入る。
途中から舗装がアスファルトではなくコンクリートになるのだが、それもかなりボコボコになり、足元を取られそうになる。

道はさえずりの丘公園を左に見ながらの尾根道となる。
右手前方にはこの後向かうささやか稜線が見える。
空は、前日までの雨のパラつく天気がウソのように快晴。
このあたりから、いよいよ道がトレイルとなる。

11:34、瀬上市民の森に入って初めての分岐表示が現れる。
「道場丸広場」や「いっしんどう広場」がいったい何処のことを指しているのかサッパリ分からないが、iPhoneで地図を見る限り、この「道場丸広場」方面に向かうのが正しいルートのようだ。

分岐を右折してすぐ、気になる広場が視界に入った。
入ってみると、見事な椿の花が咲いていた。

このすぐ先から、道は下り坂となる。

11:40、鞍部で分岐が現れる。
GPS情報を見ると、多分左だろうとアタリを付けて進む。

道の左手には開けた広場。

右手には小川が流れている。
その小川を辿って道を進むと、隧道に至る。
中の様子を見てみたかったが、この寒空の下でトレランシューズで沢に入る気にもなれず、諦める。

このあたりから、iPhoneのGPSが指す現在位置がおかしくなってきた。
うーん、困った。。。
やはりデジタルガジェットのみに頼ったのは失敗だったか・・・。
Googleマップにはトレイルは記載されていないので、GPSだけが頼りだったのに。。。
やむを得ないので、Googleマップから読み取れる範囲で判断するしかない。

その後、沢沿いに幾つかの分岐をパスして進むも、道が無くなったので、引き返して斜面を登るルートに転進する。

11:49、中尾根休憩所に到着。
うーむ、そんなに間違った場所に居るとは思わないが、あんまりはっきりと現在地が分からない。
とはいえ、所詮は市民の森なので、ルートをロスしてどうしようもなくなっても、すぐそこまで民家が迫っているような場所なので、何とでもなるだろうと。

11:53、いっしんどう広場に到着。
そうか、ここがいっしんどう広場か。

この広場には、ルート案内図が掲示されていた。
公園内の道標の番号と照らし合わせて案内されているので非常に分かりやすい。
それに加え、ここまでのルートは間違っていなかったことも確認でき、ホッとした。

が、このルート図、なぜか上ではなく右が北で、iPhoneのGoogleマップとの照らし合わせに苦労した。なぜ北を上にしなかったんだ、、、

なお、このいっしんどう広場からは、富士山が非常に綺麗に見える。「関東富士見百景」なんだそうな。

ここからは、道標に「A」の表示のあるルートを辿って「金沢市民の森」と「横浜自然観察の森」を抜け、「鎌倉天国」に向かう。
が、この「鎌倉天国」、いったいどういう場所なのか、何が天国なのか、さっぱり分からず不安に拍車がかかる。

とはいえ、いっしんどう広場からしばらくは、走りやすく開放感のある尾根道が続く。

12:18、「大丸山」へ誘う道標が現れる。
見ると、横浜市最高峰なんだそうな。
なお、標高は156.8m。(低っ!)

ルートは外れるが、そろそろ昼休憩を取りたいので、登ってみることにする。
山頂へは、意外に長い階段を登る。

12:20、大丸山山頂に到着。
湘南方面の見晴らしが非常に良い。
日陰には、解け残った霜も残っていた。
そして、「トンビ注意」。
食べ物をさらわれてしまうのだな。
特に油揚げを盗られないように注意しないといけないのかもしれない。

この展望とポカポカの日差しが嬉しくて、ここでしばらくお昼休憩。
おにぎりを食べる。
トレランをしに来たということを忘れそうになる。

あとで調べてみたら、この大丸山は最高「峰」ではあるものの、最高「地点」ではないそうで。
なんか泣ける。

20分ほどのんびりして、再び出発。
改めてルートを鎌倉天国に向かって定める。

しばらくすると、切通しの道が現れる。
昔、日本史の授業で習った「鎌倉は三方を山に囲まれ、攻めにくく守り易い地形」というフレーズを思い出す。

13:07、天国休憩所に誘う道標が現れる。
あー、これが天国かぁ。
と思って深く考えずに休憩所に向かったのだが、これがルートを外す最大の原因になってしまった。

いずれにせよ、休憩所に向かう。
すぐに休憩所発見。
入口にまわるとこんな感じ。
これが天国の入口か。

あとで調べたところによると、この辺り一帯の景色について昭和の初め頃に軍神・東郷平八郎が「天国のようだ」と形容したことに由来するようだ。

せっかくなので、ここで甘酒をいただく。
生姜入りで体が中から温まる。

この休憩所では猫が飼われているようで、にゃーにゃーいいながらウロウロしていた。
この猫がなかなかの接客上手で、客に寄ってきたり、撫でてもOKだったりするので、僕も気の済むまでモフモフさせてもらった。

あまりにものんびりしすぎて、ここでもまた20分以上の休憩をとってしまう。

ここまでは良かったのだが、本来ここから、先ほどの道標のある分岐まで戻って、もう一方の道に進まなければならなかったのに、分岐まで戻ることなく、誤って全く違う方角に向かってしまった。

全くボーンヘッドのまま、「瑞泉寺へ」の道標に従って標高を下げ、ある時ふと気付いた。
オレらが向かうのは瑞泉寺じゃなくて建長寺だぞ!
気付いたときにはもう瑞泉寺は目と鼻の先。もう引き返す気力もなく、いったんロードに出ることにした。とほほ・・・。

13:56、ロードに降りる。
この瑞泉寺前から、鶴岡八幡宮前を経て、浄智寺の北側で元のルートに復帰することにした。

14:11、鶴岡八幡宮前を通過。

この鶴岡八幡宮を北西に巻いたあたりから、JR横須賀線の踏切の少し手前まで、緩い上り坂がひたすら続く。
トレランシューズでロードを走るのが嫌いで仕方のない僕にとっては、ただただ苦痛だった。

14:25、やっと浄智寺の門前にたどり着く。

ここの舗装路をしばらく登ると、待望のトレイルが現れる。
やはり、土の地面はホッとする。

14:39、葛原岡神社に到着。
魔去ル石に小皿をぶつけて叩き割る。
連れは、石に皿を叩きつける勢いが弱すぎて弾き返されていた。
それじゃ魔は去らんだろ。

さらに下って行き、14:51、銭洗弁財天に到着。
この銭洗弁財天は、文字通り、銭を洗う場所だ。銭を洗うと金が増えるそうだ。

当然、銭を洗う。

もし倍々プッシュで増えるのであれば、掛金は高いほうが良いはずだ。(もはやコンセプトの解釈を誤っている気はするが。)
なので、思い切って一万円札を洗う。
お金持ちになれますように。

ちなみに、ここで引いたおみくじは大吉だった。よっしゃ!

すでにこの時点で15時近くなってしまっており、だいぶ陽も傾いてきた。
早くしなければ。
銭洗弁財天を後にし、先を急ぐ。

少しの間舗装路が続き、沿道に民家も並んでいるが、いつしか再びトレイルに突入。
すると、鎌倉らしくリスがお出迎えしてくれる。(たぶんタイワンリスだと思うのだが、やや小さな個体だった。)

樹の上では、
「コツ コツ コツ コツ」
とリズミカルな音がしていた。よく見てみると、小鳥が樹の幹をくちばしで叩いていた。
コゲラのような地味で小さな個体だったが、種を特定するには至らなかった。

15:30、分岐が現れる。
向かって右手の大仏切通方面は上り階段。
左手は下り階段。
どっちに向かえば良いのか分からず、いったん切通のほうの階段を登ってみて様子を見てみたが、切通の向こうは住宅街に下っているように見えたので、左手の階段を下りてみた。
これが大きな判断ミスだった。

階段を下りきると、アスファルトの道路に出てしまい、そこにはトンネルの入口がぽっかりと口を開けていた。
このトンネルを目印にして改めて地図を見てみると、どうやら我々は県道32号線に降りてしまったようだ。
本当は切通のほうからトンネルの上を抜けなければならなかったのだ。

もう僕はここに至って、完全に戦意を失った。
もはや階段を登り返す気力は無い。

連れに、この県道32号線を南下して、大仏の脇を抜けて海岸線に出て、そのまま海岸線を稲村ヶ崎に向かうよう提案した。

そして我々は、鎌倉大仏近辺のおみやげ屋の雑踏を抜け、15:44、海に出た。

この時点で僕は、ハンガーノックが始まっていた。
たかが鎌倉アルプス20km、それほど補給が無くても問題ないだろうとタカをくくり、持参した食料が少なめだったのだ。
こんなことなら大仏のおみやげ屋で何か買い食いすれば良かった。。。

海岸線はジョガーが多いが、我々のように大荷物を背負って走っている人はいない。みんな海辺の人なのだ。

海岸線をしばらくは走ったのだが、稲村ヶ崎を見る前に僕は足が止まってしまった。
とにかく腹が減って蹴り出すことができず、トボトボと歩いた。全く以て連れには申し訳ないことをした。これではトレーニングにならんかっただろう。

稲村ヶ崎が見えてきた頃には、もうすっかり夕暮れとなっていた。

16:00、稲村ヶ崎に到着。

ルートの読み違えや、装備の不十分さなど、舐めてかかってシッペ返しを食らった結果となった。
こんな悔しいことはない。

このあと、稲村ヶ崎温泉でゆっくり湯船につかり、稲村ヶ崎食堂で生しらす丼の定食を食べる。

定食の刺身をつまみ、生ビールを飲みながら、来月改めてこのコースにリベンジすることを誓う。
今度はもうコースも間違えないし、もっと下調べをして装備も万全にする!

こうして年末の1日が終わった。



2013年12月28日土曜日

購入 : GSI(ジーエスアイ) 「Highland Flask 9fl oz(ハイランドフラスコ)」

厳冬期の登山といえば、やっぱり気付のキツい酒。
が、入れ物をいつも悩んでいた。

ステンレス製のスキットルは重い上に、直接口を付けようものなら熱伝導で唇がスキットルにくっついてしまいそうだし、チタン製のは価格が高すぎて無理。

500mlのペットボトルに入れると嵩張るのでイヤだ。
で、結局最近は、OS-1の200mlボトルに詰めて持ち歩いていたのだが、どうもスタイリッシュではない。

そんなときに発売されたのが、GSI(ジーエスアイ)の 「Highland Flask 9fl oz(ハイランドフラスコ)」だ。


お酒を入れることに特化したソフトタイプのボトルだ。
かゆいところにピンポイントで届く商品開発をさせたら、GSIは天才的と言っていいのではないだろうか。

容量が750mlのタイプもあるのだが、僕が選んだのは275mlのタイプ。

この商品の練られている点は、なんといってもこのキャップの仕様。
本体に紐で繋がっている。
テントの中で
「あれ、キャップどこいった?」
なんてオロオロする必要もなく、気兼ねなく酔っぱらえるわけだ。

あと、どう考えても開発者が悪ふざけで付けたとしか思えないストラップも素晴らしい。
こんなストラップで、これだけを肩からぶら下げて歩いてたら、立派なアル中だ。

僕はあまり山では酒を飲まないので、あくまで冬山での気付用でしかないのだが、だからこそこんな軽量で行き届いた商品はありがたい。

正月の登山ではぜひこれにボウモアでも入れて持っていきたいと思う。


2013年12月23日月曜日

購入 : Black Diamond (ブラックダイヤモンド)「Z-POLE ULTRA MOUNTAIN FL (ゼットポール ウルトラマウンテンFL)」 (インプレッションの追記あり)

もともとトレッキングに使っていたPAINEのトレッキングポールが、僕の手入れが悪いばっかりに、縮んだ状態から伸びなくなってしまった。
必要十分なシンブル構造で気に入っていたのだが、無念である。

年末年始の登山に向けて、スノーバケットを取り付けられるトレッキングポールを用意しなければならないので、いろいろ検討した結果、強度、本体重量、価格の総合バランスを考えると、Black Diamond (ブラックダイヤモンド)の「Z-POLE ULTRA MOUNTAIN FL (ゼットポール ウルトラマウンテンFL)」しか考えられなかった。

Zポールなので、3つ折りになる仕様だが、強度は同社のトレイルシリーズやアルパインシリーズと同じぐらいとのこと。
しかも、4シーズンの利用を前提としているため、スノーバケットも標準で付いてくる。
標準のバケットでも、スノーバケットでも、3つ折りにした時にまとまりが良いように、バケットの窪みにポールが収まる設計だ。
また、上の写真でも分かるように、レバー1つで長さを調節できる。長さは105cm~125cm。

先っぽは、カバーを外すと雪道仕様。
だけでなく、付属の別パーツで、ウルトラディスタンスみたいな先っぽに換装可能。

さあ、年末年始が待ち遠しい。



(2014.1.5追記)

正月の燕岳登山でさっそく使ってみました。

結論から言うと、非常に残念な使用感。

ポールの接続部が非常に抜けやすく、雪面についてそのまま引き上げると、石突き部分が雪面から抜けるのではなく、ポールの接続部が抜けるという状態が10歩に1回発生するという状況でした。

写真↓は、その状況を写したもの。

2本合わせて4箇所の接続部があるわけですが、そのうちの1箇所がこうなるのであれば不具合の可能性が高いと思います。が、4箇所全てで同程度の頻度で発生するので、まさか仕様じゃなかろうなという疑いすら抱いてしまいました。

また、雪面から抜こうとした場合ばかりでなく、歩くのに合わせて前後に振るだけで接続部が抜けるという状況も度々発生しました。
北アルプス三大急登の燕岳・合戦尾根を登るときに使用したので、ブンブン振り回せるほどのスペースもありませんし、歩くスピードも遅いので、無雪期のなだらかな尾根歩きで使うような振り回し方もしません。それでこんなに抜けてしまうのであれば、ノルディックウォーキングにはとても使えないでしょう。

これが不具合なのか仕様なのか、販売元に問い合わせてみようと思います。

とはいえ、同じZポールシリーズのウルトラディスタンスは、トレランの際に使用しても接続部がスッポ抜けるようなことは1度も無かったので、さすがに仕様ではないと思っていますが。

経過はまたこのブログ場でご報告いたします。


(2014.1.8追記)

販売元のロストアロー様から、丁寧なご回答をいただきました。

全ての接合部を接続した後、グリップの下を目いっぱい伸ばすと、ストッパーが出てきて固定される仕組みでした。それが説明書から理解できず、ストッパーによる固定をしないままに使用していたために、上記のような状況となったわけです。

メールでの回答を貰ってから説明書をよくよく見直し、やっと説明書に記載されていることの意味が理解できました。

ということで、今後の山行では問題無く使えそうです。


2013年12月15日日曜日

山行記 : 2013年12月7日 西丹沢 下棚、本棚 滝を見に

滝マニアの同僚に誘われ、西丹沢の畦ヶ丸の東側斜面にある2つの滝、下棚(しもんたな)と本棚(ほんだな)に行ってきた。
畦ヶ丸の山頂には行かない。

9:13、小田急線新松田駅に到着。
9:35発の西丹沢自然教室行きのバスに乗り込む。

我々の他には5、6人のお年寄りの一行が居るだけで、空席が目立つ。
そのお年寄りたちも大野山入口バス停で降りてしまい、丹沢湖バス停以降は、乗客は我々だけになってしまった。
この時期の丹沢はヒルもおらず、非常に良い季節なんだけどなぁ。

そうして1時間以上バスに揺られ、西丹沢自然教室に到着する。

寒いとばかり思っていたのに、日差しがとても暖かい。

登山計画書を提出して出発前に情報を確認する。

10:45、出発。

この時期の新松田駅-西丹沢自然教室間のバスは、極端に本数が少ない。
現実的にここに戻って来れる時間を考えた場合、14:40のバスに乗ることになるのだが、普通に歩いてしまうと時間を持て余してしまう。

のんびりと、景色を楽しみながら歩く。

歩き出して早々に吊り橋を渡る。

沢は、夏に見たときよりもより透明度を増しているように見えた。

吊り橋を渡ると、針葉樹の植林地が少しだけある。
すぐ先に、流木の塊があった。

10:53、最初の砂防ダムが見えてくる。
この砂防ダムを、急な階段で越える。

砂防ダムを越えると、広い河原が広がる。
この河原に広がる岩石は、パッと見は花崗岩に見えるのだが、あとで西丹沢自然教室の展示を見ると、花崗岩ではなく、石英閃緑岩という岩石だそうで。

沢はゆったりした流れで、その沢を簡素な橋で何度も渡る。

川は青みががった透明。この時期なので、余計に澄んで見える。

11:03、2つめの砂防ダムが見えてくる。
この砂防ダムは階段ではなく、坂道で越える。

2つめの砂防ダムの向こうは、渓流っぽさが増す。



広い河原を歩くことも多いので踏み跡が分かりにくい場所もあるが、頻繁に道標があるので、注意を怠らなければ迷う心配は無い。

たびたび渡渉を繰り替えす。

11:13、3つめの砂防ダムが見えてくる。

この砂防ダムを越えると、沢はますます渓流っぽさが増す。

11:26、4つめの砂防ダム。

この砂防ダムを越えたすぐ先に、テーブル兼ベンチが設置されていた。

11:37、この橋を渡らずに、沢沿いに左に入って下棚に向かう。

下棚へのルートは、登山道があるわけではなく、なんとなくな踏み跡を辿って、沢沿いに歩く。

登山道から離れて歩くこと5分、滝が見えてきた。

11:42、下棚に到着。
高さはなかなかだが、斜度が緩やかで静かな美しい滝だ。

しばらく堪能した後、登山道まで戻り、再び上流に向かう。

11:58、本棚への分岐に到着。
道標では本棚への誘導があるものの、もちろん道があるわけではない。
下棚同様、微かな踏み跡を辿って遡行する。

12:03、ついに本棚到着。
飛沫がえらい勢いでほとばしっている。

正面に回ると、
すごい水量と飛沫。
明らかにここだけ気温が低い。

でも、素晴らしい滝の姿に立ち去り難くなり、ここでランチ。
持ってきた防寒具を全部着込む。
(これが悪かったのか、治りかけていた風邪が翌日以降急に悪化した。)

13:00、名残惜しくはあったが下山開始。
バスの時間までかなり余裕があったため下棚に再度寄ってみたが、本棚の後では迫力に欠ける感が否めない。

14:00、西丹沢自然教室に戻る。

バスまで時間があったので、西丹沢自然教室内で、展示物などを見る。

暖炉の火にホッとする。

展示物を見ているうちにバスの時間になった。

来る時のバスはガラガラだったのに、帰りのバスは全ての座席が登山者でほぼ埋まっていた。どこから出てきたのだろう?

こうして滝を見物するだけの山行が平和理に終わった。