地域特定で国による天然記念物指定されていたり、地方自治体による天然記念物指定などもされているカエルだ。(参考ページ)
体長オス4~7cm、メス6~8cmのそれほど大きくないカエルで、普段は森林に暮らしているが繁殖期である4~7月には池などの水辺に降りてくる。
モリアオガエルの卵には非常に特徴があり、通常イメージするカエルの卵とはその形態が大きく異なる。池のほとりなどの草などに泡状の卵を産み付けるのだ。
モリアオガエルのオタマジャクシはその泡状の卵塊の中で孵化し、そのまま垂直落下。真下にある池などに落ちて、そこでオタマジャクシ生活を送る。(参考ページ)
ヤマレコや様々な方々のブログなどを拝見するに、どうも高尾山や御岳山でもその卵塊を見ることができるようで、せっかくなのでそれを探しながら高尾山をブラブラしてみようと、後輩と出かけてみた。
10:19、高尾山ケーブルカーの清滝駅到着。
天気は曇り。
ネットでの卵塊目撃談は1号路に集中していたが、舗装路歩きはイヤなので別な場所で探したかった。
そこで思いついたのが6号路。
沢のように流れが強い場所には産まないだろうが、6号路の上のほう、沢の流れが細く、緩くなっているあたりに産卵していないだろうか。
そう思って、6号路をたどってみた。
6号路の入口手前でカタツムリ発見。
せっかくなので、モリアオガエル以外の生き物も見つけられるといいなと思いながら6号路を上がる。
が、さすが6号路。人がやたら歩いてて、あまり野性を感じることはできない。
沢の水量は多め。
湿度が高いだけあって、コケはイキイキとしていた。
ヘビイチゴも。
だが、生き物の気配はほとんどなし。
11:20、橋を渡り、
11:37、飛び石にさしかかると、渋滞となる。
ここから先の水の流れが緩やかなところに焦点をあてていたのだが、こんなに混んでいたら生き物は寄り付かないわなー、、、、
もちろん、なんにも見つからなかった。
やむなく、高尾山の山頂に向かう。
12:07、山頂に到着。
もちろん、混んでる。
ここを素通りして、もみじ台の茶屋に。
そばを食う。
とりあえず、モリアオガエルに関してはここまで収穫ゼロ。
そばを食いながら、今後の方針について話し合う。
で、いったん山頂を巻いて、仮設のビジターセンターを尋ねて、モリアオガエルの卵はどこで見れるのかを聞いてみようということになった。
まるで小学生のような結論だ。
12:47、ビジターセンターに到着。
大の男が2にそろって係りのおねーさんに、モリアオガエルの卵がどこで見れるかを尋ねる。
ちょっと恥ずかしい。
すると、おねーさんは非常に丁寧に教えてくれた。
ビジターセンターで発行している手作りニュースレターの、まさにちょうど今配布中の号がカエル特集とのことで、それを見ながら説明を受ける。
説明によると、ケーブルカー清滝駅にある池のほとりで見たとのこと。
その他、清滝駅から1号路を少し上がったところにある、砂防ダムにできた池でモリアオガエルのコロコロという鳴き声が聞こえることがあるとのこと。
また、薬王院の側溝の中で鳴いてることもあるそうで。
どれもこれも、自然の中じゃなくて完全に人工物のところじゃないか。
愕然とする。
側溝って・・・。
もしかしたら、モリアオガエルに幻想を抱いていたのかもしれない。
無念だ。
しかも、よりによって清滝駅の駅って、スタート地点で見れたんじゃないか。混雑した高尾山をウロウロしたのはなんだったんだ・・・。
落胆して、いったんビアマウントにピットインすることにする。
ビアマウントはこの日から今年の営業を開始した。
オープンは14:30。
とりあえず13:30頃から列に並んでみた。わりと列の前のほうに並べた。
ビアマウントは、2時間飲み放題食べ放題で、男性3,500円、女性3,300円という安さ。
飲み物の種類も多く、食べ物も美味しい。
この日はマグロのカブト焼きも並んでいた。
店内のオペレーションもきれいに回っていて、非常にすばらしい。
ものすごい混雑なわけだが、それをどうマネジメントするかのノウハウがしっかり蓄積されていて、混雑による不快感を最小限に抑えられている。
そのへんの居酒屋チェーンも、ビアマウントのオペレーション力を見習うべきだ。
なお、ビアマウントは、外の席より、建物の中の展望席のほうが、快適で眺めも良い。
山も街も見える。
16:30にビアマウントをホロ酔い気分で出る。満腹
だが、まだ所期の目標を達成していない。
モリアオガエルの卵だ。
ビジターセンターでもらった情報を元に、1号路を下って砂防ダムを目指す。
山道ではなく舗装路だからこそ、ホロ酔いでも安心して歩ける。が、眠い・・・。
17:16、砂防ダム到着。
ぜんぜんキレイな池じゃない。
鯉が泳いでいる以外、生き物の気配は感じられない。
なんだこりゃ、、、
失望してさらに1号路を下る。
17:20、いよいよ清滝駅前に出る。
まさに「ふりだしに戻る」である。
これが清滝。もちろん人工物。
この滝の足元に、池がある。
カモが泳いでいた。
完全にテンションが下がっていたが、連れが粘ってモリアオガエルの卵、しかも孵化している最中のものを発見した。
孵化した小さなオタマジャクシが泡の中で泳いでいた。
ホントにこうやって孵化するんだ。スゴイ。
というわけで、モリアオガエルは山の中ではなく、里にいるものだと思い知らされた。
トホホ・・・。
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