このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2014年6月8日日曜日

購入 : MOUNTAIN HARDWEAR(マウンテンハードウェア) 「スーパーメガUL1」テント (インプレッションの追記アリ)

結局OMMにエントリーしたため、幕営装備をどうすべきか検討するべく、相棒(OMMは2人1組での出場なのだ)と登山ショップをウロウロしていた。

本当は、2人用のツェルトで乗り切ろうと思っていたのだが、11月末の東伊豆ではさぞかし居住性が悪かろうなぁと逡巡していた。

その中で立ち寄ったのがマウンテンハードウェアのショップ。

正直なところ、マウンテンハードウェアのテントはほとんどノーマークだった。
やたら派手な多人数用のドームテントのぐらいしかイメージに無かった。

それが、うっかり店員さんのトークにハマってしまい、「スーパーメガUL2」テントを勧められる展開に。
「スーパーメガUL2」テントは、2人用テントなのにポールやペグまで込み込みで1kgを切るのだ。
それでいて、完全自立式のダブルウォール。
しかも、ポールの折り返しが短く、小さいザックに収納するにも楽だ。

これまでUL系テントはいろいろ検討してきたが、どれも今ひとつピンと来なくて購入にいたらなかったが、このテントは非常に使いやすそうだ。
OMMでもこれを使えば、居住性が約束されたようなものだ。


問題は、これを僕が買うのか、相棒が買うのか。
金をどっちが出すか、ではなく、どちらの物欲を優先するかの問題である。

僕としては、ソロテントしか持っていないので、ここらで2人用テントを購入しておくのも悪くない。
相棒は、そもそもテントを持っていないので、買いたいと思っているようだ。

むむむ・・・。

が、ここは相棒に譲る。
とはいえ、実はモノがなくて、秋冬物の入荷時期に入るとのことで、予約して終了。
購入はもう少し先の話だ。


一方、この検討をするにあたり参考にしたのが「スーパーメガUL1」。
形はほぼ一緒で幅が異なるだけ。
これを僕は衝動買いしてしまった。
なんというか、、、、ソロテントばっかり持っててもしょうがないだろうに。。。
今後も独り身が続きそうだ。


さて、買ってきて早速、張ってみた。

まず、本体のペチャンコの状態。
マミー型のシュラフみたいな形。

ポールは漢字の「士」みたいな形の一体型。
ポールはやや細めで、華奢。
正直なところ、暴風に耐えられる強度ではないと思う。

このポールをテント本体にセットする。
吊り下げ式なのでとても楽。

今まで使ってきたモンベルの「ステラリッジ1型」はテントポールの固定がスリーブ式なのだが、やはり吊り下げ式に比べて設営や撤収がめんどくさい。しかも、以前、スリーブの中にハサミムシが大量に入り込むというトラブルがあり、だいぶイヤになっていたところだ。

本体は上部3分の2が総メッシュ。これが軽量化のポイントの1つだろう。
夏場は涼しくて良いだろうが、4月以前や10月以降は寒いかもしれない。(OMMは11月末だから、それなりに覚悟が必要だろう。)

続いて、フライシートをかぶせる。
下がアスファルトなのでペグダウンできないが、両サイドをペグダウンすればもっとフライシートにテンションがかかって、いい感じになるだろう。
前室も十分に広い。

このフライシートもかなり薄く、やはり暴風に耐えられるような設計にはなっていないと思われる。
設営する際には風向きをよく考え、横風を食らわないように注意しなければならない。


前室からテント内部を覗いてみると、こんな感じ。


今年の夏は後立山を3泊4日で小屋泊縦走を予定していたが、このテントを使いたいという前向きな理由と、このテントを買ってしまったために小屋泊のお金が無くなったという後ろ向きな理由から、テント泊に計画を変更しなければ。。。
森林限界を超えた稜線での幕営になるだろうから、このテントで大丈夫か不安が残るところではあるが、、、



(2014.8.17追記)

7月下旬に八ヶ岳青年小屋テント場、8月上旬に北アルプス五竜山荘テント場で使用したので、使用感をレポートする。

青年小屋テント場は稜線から外れた盆地のような場所にあるので、稜線のように強風が吹きつけてくる心配は少ない。
が、この日は夜に雷雨となり、すさまじい雨量だった。(といっても、水没するような雨量ではない。)

その状況下では、このテントでは快適とは言い難かった。
というのも、雨勢が強いため、跳ねた泥水がテント本体のメッシュを通してどんどん入ってくるのである。フライシートが一番張り出している入口部分からも入ってきた。

フライシートがもう少し大きいか、テント本体がメッシュでなければこんなことにはならないのだろうけれど、残念である。
ちなみに、隣でモンベルのステラリッジを使っていた連れは、まったく快適だったそうだ。

五竜山荘テント場は標高2,500mの稜線から20m程度下がったところにあるのだが、風上側(西側)の斜面にあるため、風に不安を感じた。
が、この日は風はそれほどでもない。

が、雨はしっかり降った。
とはいえ、雨勢は青年小屋の時ほどではないので、泥水がテント内に入ってくることは無かった。
ただ、ここで、本体がメッシュであることの弱点を思い知ることになった。
メッシュであるがために、谷側からせり上がってくる湿気たっぷりのガズが全部テント内部に入り込んできてしまうのだ。これまた不愉快だった。

やはり、ライトウェイトにするということは、快適さも同時にそぎ落とすことなのだなぁと痛感した。

ただ、ツェルトとは比較にならない程度には快適だったので、重量対効果という意味では1つの選択にはなるだろうなと。




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