このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2014年7月27日日曜日

山行記 : 2014年7月20日~21日 南八ヶ岳 編笠山・権現岳縦走 1日目 幕営編



(この記事は「1日目 行程編」の続きです。)


なんとか無事に青年小屋に到着したものの、小屋番が見当たらずテント場の手続きでモタモタする。
天気も悪いからテントじゃなくて小屋泊りにしようかとも逡巡して、余計にモタモタする。
今晩どうせ天気が崩れるだろうしそんな悪天の中でテント泊を強行するのもなぁ。。。

そんなときに現れたのが、朝、登山口でバッタリ会った知人。
彼は連れと共に最初から巻道を通って青年小屋に到着しており、すでに幕営準備を終えたとのこと。
そんな彼に逡巡を話すと、
「今降ってないから、降る前にテント張っちゃえば大丈夫だよ。ヤバい時は小屋に逃げ込めばいいし。」
とのこと。
まあ、それもそうかと。そもそも僕は連れにテント泊を経験させるために来たのだ。

小屋で幕営代金を払い、テント場へ。
比較的空いている。やっぱり見立てどおりだ。思わずガッツポーズ。

我々がテントを張るのは、知人の隣。
何かと心強い。

場所が決まれば、次はテント設営。
連れも僕もそれぞれがソロテントだ。
パーティのメンバーがそれぞれソロテントで宿泊することについては色々と議論のあるところではあるが、我々の場合は単純に、ソロテントしか手持ちがなかっただけだ。

自分のテントを設営しながら、連れがテント設営に苦労して訳の分からない失敗をするのを何とかしなければならない。
これまでテント泊は一人でやっていたので、連れに配慮しながらのテント設営はそれだけで大変なことだと知る。

15時すぎ、なんとか設営終了。
向かって左がモンベルのステラリッジI型。右が、先日衝動買いしたマウンテンハードウェアのスーパーメガUL1。
スーパーメガUL1のグランドシートには、タイベックシートを使ってみた。

同じソロテントなのに、立ち姿でのサイズ感が一回り違う。
実際に使ってみての感想は、後日こちらの記事に追記する予定なので参考にされたし。

さて、テント設営が終わったら夕飯の準備。
まずは水場まで水を汲みに行く。

水場はテント場から徒歩4分。
道は雨の影響でひどい状態。

こんな道を4分歩いて水場到着。

水を汲んでテントに戻り、いざガスストーブに火をつけようとするも着火せず。
またか。。。
2年2ヶ月ぶり、3回目の現象。冷えてガスが噴出しなくなったのだ。
「冷えて」といっても、一応7月下旬である。夏山である。このタイミングで冷えて使えないなら、ほかの季節ではまずアテにできん。
(実際、この日シュラフの中にガス缶とガスストーブをいれて体温で温めたところ、翌朝には無事に火が付いた。)
ちなみに、使用したのはSOTOのトリプルミックスだ。

ガズストーブについてはこのようなトラブルが発生するため、ここ最近はずっとアルコールストーブを使っていたのだが、今回は天気が悪いことが予測されたので、テントの前室で煮炊きすることを考えてアルコールストーブを避けたのだ。
その結果がこれだ。


そんなわけでお湯を沸かすこともできず、行動食とビールでなんとかしようとしていたら、知人が訝しんで声をかけてくれた。
事情を話すとお湯を分けてくれた。
おかげでご飯にありつけた。感謝である。


いい具合に酔いが回ってきた頃に、雨が降り始めた。
こうなるともうテントに引っ込むしかない。
せまいテントに寝転がって、持参した本を読み始める。
が、50ページで寝落ち。

その後、夜になって目を覚ます。
天気は相変わらず降ったり止んだりだったが、22時頃から雷を伴う土砂降りとなる。
普通の雨ぐらいならば何ということもないが、テント泊で雷はやはり怖い。
また、雨の勢いが強すぎて、跳ね返りの泥水がテント内にまで入ってくるという脆弱性も露見した。(詳細はこちらの記事で。)
致命的ではないが、不快な夜を過ごす。

明日は雨が上がってくれるだろうか。


(「2日目」につづく)



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