このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2014年7月19日土曜日

山行記 : 2014年7月13日 霧ヶ峰 雨と風とニッコウキスゲ

台風一過を狙って、友人を誘って日帰りで霧ヶ峰に行ってみた。

が、前日は好天だったにもかかわらず、この日は朝からかなり重ための曇天模様。
途中の八ヶ岳PAでは、蓼科山の裾野がちょっぴり見えただけ。

9:00少し前に霧ヶ峰の車山肩の駐車場に到着。
空にはいかにもヤバそうな雲がモクモク。

車山の背後にも、残念な雲がベッタリ。
幸いまだ雨は降り始めていないが、昼頃からは雨の予報だ。

いったんトイレに立ち寄るために、コロポックルヒュッテ方面に向かう。
ニッコウキスゲは五分咲きといったところか。

ノロノロと準備をして、コロポックルヒュッテの前を通ったのは9:29。
車山肩に到着してから、すでに30分が経過していた。

登山道に入ると、車山はガスに包まれたり、また姿を現したりと、不安定な天気を象徴する目まぐるしさ。
風が強いため、ガスの動きが早い。

道端にはタチフウロの花が。

登山道沿いには、こんな看板がところどころに立てられている。
気持ちは分かるが、やっぱりこういうのを見ると興ざめだ。

引き続き道を進めど五里霧中。
雨もポツポツ降ったり止んだり。

シシウドかな?

シロコブゾウムシも見つけたが、どうしてもカメラのピントが合わなかった・・・。

登山者の姿もチラホラ。
ただ、山というよりも観光地という感じなので、登山スタイルと観光スタイルが半々ぐらいの割合だ。
こんなに風が強くて天気の悪い日に、そんなカッコで来てしまって大丈夫なのかと、こちらが心配になるが、向こうからしてみれば僕のことを、なんでそんなにデカい荷物を担いでいるのかと訝しんでいたに違いない。

そう、というのも、この日の僕のザックはまたもやホグロフスのマトリックス70。
今回も、クーラーバッグに生モノを詰め込んで、家庭用のフライパンと共にザックに収めて来たのである。
このランチを食べ終わるまでは、どうか雨よ降らないでくれ。

そんな僕の願いを他所に、雲はどんどん流れる。
その切れ間から、たびたび視界が広がることも。
といっても、それほど遠くまでは見えない。

10:03、レンゲツツジの群生地発見。

そのすぐ先からは、山頂の気象レーダー観測所が見えた。
いよいよ山頂は近い。
といっても、「いよいよ」と言うほど歩いてはいないのだが。

なにせ、出発地点がこんなに近くに見えるのだ。

引き続き、花もいろいろ。
ウスユキソウ。
テガタチドリ。

頂上ももうじき。

10:11、車山山頂に到着。

山頂の気象レーダー観測所。デカい。

八ヶ岳も一瞬だけうっすらと見えた。

車山神社。

山頂の北側に回ると、謎の矢印が。

さて、ここからが本日のメインイベント。山頂ランチタイムだ。
本当はもうちょっと先に進んでからにしたかったが、雨が本格的に降る前にやってしまいたかった。
山頂は風が強く、歩いているとよろけそうな程だったので、岩陰に隠れるようにしてランチの準備を開始。

メインディッシュは薩摩黒毛和牛の焼肉。
フライパンで焼き、マジックソルトで上品に味付け。

焼いては食べ、焼いては食べ。
副菜はわかめスープだったのだが、山頂の気温が低く風も強いため、あっという間に冷めていく。
気付くと冷製スープになっていた。

なんだかんだで1時間ほども停滞していたら、体が芯から冷えてきてしまった。
風も強いし、朝に比べて雲も明らかに黒くなってきている。
本当は八島ヶ原湿原まで行きたかったのだが、戦意喪失。早々に下山を決めた。

パッキングが終わって、いざ出発という段になって、大粒の雨がパラパラと降り始めた。
これまで雨具のジャケットは着ていたが、パンツも着用することにする。
強風を避けるために、気象レーダー観測所を風よけにしての身支度だ。それぐらい風が強かった。

雨具のパンツを履き終わるか否かといったタイミングで本降りとなってきた。
強風にあおられて、よろけながら下山の途につく。

そんな中でも、コンビニで売っているようなポンチョを羽織った観光客が、パラパラと山頂に向かってくる。なんでそんなチャチな装備で、こんな悪天候のなか登ってくるのか。

標高を下げると、風はやや弱まり、よろけることはなくなった。
車山肩が間近に見えてくる。
一面、濡れそぼっている。

11:59、駐車場に戻ってきた。
まだ午前中ではないか。

せっかくなので、「チャプリン」裏のニッコウキスゲの花畑を見て帰ることに。

チャプリン裏には、まばらに人影があった。
観光客と登山者の装備の違いが極端で、ここがどこなのか一瞬わからなくなる。

ニッコウキスゲはまだつぼみも多く、これから見頃を迎える印象。
画像上部に見える線は、電気柵。
こんな物騒なもので植物を守るってことは、放置すると花泥棒がひどいことになるのかと思ったら、鹿対策のようだ。

きっと盛りの時期には風景がもっと黄色くなるのだろう。


そんななかに、ポツンとコバイケイソウ。

観賞路の近くに、1軒の小屋が建っていた。
この小屋への道はロープで塞がれていたが、踏み跡はあった。
なんの小屋だろう?

40分程度ぶらついて、駐車場に戻る。

僕の霧ヶ峰が、こんな感じであっけなく終わった。



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