日本共産党の前中央委員会議長、論客で知られた不破哲三氏は、実は知る人ぞ知る登山好きだ。
その不破氏が自身の南アルプスの山行を著した原稿を編んだのが本書『私の南アルプス』である。
不破氏というと、僕などはコワモテのイメージがあるのだが、本書での語り口は非常に柔和だ。
しかも、さすが論客だけあって、文章の運びも素晴らしい。
山行記は文章の素人が書く場合が多いので読みづらいことも多いのだが、本書はぐいぐい読める。
もともと甲斐駒ケ岳に行きたくて仕方がなかったのだが、本書を読んでその思いを強くした。
やはり北アルプスはツーリスティックで、南アルプスは野趣満点なんだなーと。
僕も山で不破氏に会ってみたいものだ。
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