このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2011年9月6日火曜日

2011年9月4日 伊豆ヶ岳トレイルランニング


9月3日、4日で行くはずだった穂高登山が台風12号の影響で中止となり、家でおとなしく過ごすはずだった日曜日。
何故か午前3時前に起き出して、5時ちょうどの池袋発の西武池袋線に乗って奥武蔵へと出かけた。
よく山に一緒に行く仲間に誘われて、伊豆ヶ岳にトレランをしに行くのだ。

台風の影響で山に行くのを中止したのに、低山とはいえ何故山に行くのか。
何かがおかしいような気もしたが、まぁいいや。

午前6時半、西武線正丸駅に到着。
その時点では、天気は小雨。
駅員と我々一行以外に人影はない。























雲の様子はどう見てもヤバそう。
ホントに行っちゃうんだろうか。。。

などという逡巡は他のメンバーには無いようで、さっそく出発。
トレイルに入る前の舗装路のわきにある小川は、普段は穏やかなせせらぎだろうに、今日ばかりは濁流である。























第一の分岐は小高山に直登する道ではなく、正丸峠方面に向かう。
直登するルートは「山と高原地図」に書いてあるとおり、この天気では滑りやすに違いないので、より足元の確かな道を選んだわけである。

それでも、トレイルは川になっていた。























これ、沢じゃなくて、トレイルですよ。
こんなんじゃマトモに走れない。。。

再び舗装路に出て、そこから正丸峠を目指す。
舗装路の上にも、台風の風雨の跡が。























枝や葉っぱだけでなく、雨が路面を伝って小川のようになってるし。
舗装道路でこれじゃ、この先が思いやられるなぁ。。。


その後、正丸峠から再びトレイルに入る。

小高山を経て伊豆ヶ岳へ。
道は雨で表土が流されて岩が露出していたり、大きな枝や葉っぱが積もっていたりして、まともの走れる場所は非常に限られていた。

この道の感じ、どこかで経験したことがあるぞ・・・。
そうだ、去年の10月末に、ハセツネ30Kのコースを試走したときだ。
あのときは3日続いた土砂降りの次の日で足場が悪く、周りは杉ばかりでロクに展望もなく、妙にアップダウンばかりある寂しいトレイルだった。
どうもそれを思い出すような今回の道の様子・・・。


伊豆ヶ岳の直下の急登は、男坂と女坂があるが、男坂はしばらく前から通行止のようだ。























男坂の入口には、落石事故が発生するおそれがあるため女坂を通るようにという看板の奥に、「事故が発生したら自己責任」という看板が立っていた。
どんな自己責任をとればいいのだろう? 土に還れということか。それとも、落ちてきた石を元の場所に戻しておけということか。それとも、遭難保険の対象外になるということだろうか。

なんにしても、無駄なリスクテイクをするほど我々は若くないので、迷うことなく女坂に向かう。

そしたら、女坂は女坂で崩落していて通行止。
迂回路へ行けとのこと。


















なんとなく、「右を見ろ → 上を見ろ → ざまー見ろ」の流れを思い出した。

そんなこんなで伊豆ヶ岳山頂に到着。























今回の行程での最高到達点。
もちろん、雨と強風の中、展望なんてこれっぽっちも無い。

伊豆ヶ岳の山頂には、おばあちゃんのレリーフがある。

















このレリーフは、その昔ここにあった伊豆ヶ岳山荘の小屋番のおばあちゃんを偲んでのレリーフのようだ。
近くにはこのレリーフに関する説明も何も無いため、かなり唐突で驚く。


その後、古御山(830m)、高畑山(695m)を経て子ノ権現(「ねのごんげん」と読む)に至る。
強い雨が断続的に降る中、けっこうしつこくアップダウンが繰り返され、足場が悪いために体力よりも神経を使う行程である。

子ノ権現は、立派な構えの建物だった。























我々は子ノ権現の裏手から下ってきて入口側に抜ける形で通過した。
鳥居脇のご神木(?)は巨大で頼もしい限りだが、ここにきて今日一番の本降りとなり、それどころではなかった。






















なお、入口手前の売店には自販機があり、駅を出発してすぐのところにある自販機以来の給水ポイントだ。
ただ、ペットボトル飲料のバリエーションは貧弱で、コーラは売ってなかった。
僕はCCレモンをありがたく購入。200円也。

この付近は、晴れていれば眺望の良いところのようで東京方面を見渡せるそうだが、当然この日は眺望無し。


















その後、破線ルートをたどって秩父御岳神社へ下りた。

この秩父御岳神社の境内を通り抜けて、温泉施設である「あじさい館」にたどり着いたら本日のゴールなのだが、この神社、すさまじい石段の数である。
数えながら登ったところ、約660段。

下の写真は、約500段ぐらいのところから見上げた残りの石段。
悪天候の中を十数kmの山道を走ってきた我々にとっては、まさに地獄絵図である。























石段を登りきると登場する社。

















もったいぶり過ぎだろ!


このあと、神社の裏山の通ってあじさい館に到着。午前11時。

全行程は約16km。
かなりののんびりペースだったが、トレイルのコンディションを考えればこんなもんでヨシとすべきだろう。


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