このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2011年9月9日金曜日

深田久弥 『日本百名山』

日本百名山とは、登山をしているとどうしても目に入るキーワードである。
これは深田久弥氏が選定した、日本の名山百選のことである。
その百選を著した作品がまさに『日本百名山』。

その後、あまりにこの「百名山」というくくりが定番化し、この百名山を全山制覇することに情熱を燃やす素人中高年が山で問題を引き起こすことが多くなり、深田氏の功罪としてよく引き合いに出されることがある。

そんな本書であるが、正直なところ僕は全く興味が無かった。
そもそも僕はピークハントに興味がない、ただの稜線フェチである。稜線上に頂上があるから、やむを得ず頂上を通るだけである。
ましてや、誰だか知らない昔の人が個人的に決めた百選などに縛られるような登山はナンセンスだと思っている。もちろん今でも。

ただ、だからといって名著を食わず嫌いするのもいかがなものかと、考えを改める機会が生じた。
それは、先に当ブログで紹介した不破哲三氏『私の南アルプス』の作品中に引用された本書の文章を読んでである。
それは北岳を詠んだ和歌を紹介した一説であったが、なんとも含蓄深く、いい文章だなぁと思わせるものだった。

実際手に取ってみると、これまでに自分が登った山も数多く取り上げられている。
それらの山々について書かれた項目を読むにつけ、その山の光景がまぶたの裏に蘇ってくるようで、なんとも幸せな気分になる。
やはり、良い文章には良い功徳があるものである。


というわけで、脳内登山を楽しむツールとして有効活用していきたい。


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