だから、すぐに物が取り出せるように、ウエストハーネスについているポケットにいろいろなものをパンパンに詰め込んでしまうのだが、それも容量に限界がある。
その解決策としてウエストバッグをつける人もいるが、ザックのウエストハーネスと干渉し合ってモタモタしてしまうので、僕はあまり好きじゃない。
そこで僕はだいたい、ショルダーポーチやチェストバッグを使うことが多い。
まずは、アークテリクスの「MAKA2」。
非常にサイズ感の良いショルダーポーチで、ウエストバッグにもなる優れもの。
カラーバリエーションも豊富で、どれを買おうか悩んでしまったり、うっかり色違いで買い足してしまいそうになる。
今のところはこれが一番稼働回数が多く、気に入ってもいる。
ただ、結局はショルダーポーチなので、斜めがけするとザックのショルダーハーネスとぶつかって、多少の違和感は感じないこともないし、前かがみになった時に前にぶら下がる感じになる邪魔さも感じることはある。
そこで、そういう邪魔さを解消できないかと考えて購入したのが、ホーボー・ジュン氏プロデュースhobo worksの「チェストバッグ」だ。
これは、ショルダーハーネスに固定するタイプなので、ショルダーポーチのようにぶらぶらする心配は無い。
実際に、グレゴリーの旧トリコニ60に付けてみる。
このチェストバッグはLサイズなので、けっこうな大きさだ。
ショルダーハーネスの接合部分は、
このように、ショルダーハーネスのベルトに輪っかを通して固定する。
なので、ほかのザックへの付け替えはちょっとめんどくさい。
上部で接合しただけでは、歩くたびにバタバタ動いて邪魔になるので、下をゴムひもでウエストハーネスに引っ掛けるという至れり尽くせり。
↑ウエストハーネスにゴムひもが引っかかっているのが分かるだろうか。
口は2箇所で、1つは地図とコンパスを入れるポケット。
チェストバッグをつけたまま、地図が開ける親切設計。
もう1つの口は、行動食やら小物やらを入れるポケット。
なんとドリンクホルダーまでついている。
実はこれ、去年の9月に雲取山に登ったときに使ったのだが、収納力や機能性は文句なし。
地図は見やすいし、行動中に欲しくなるものもを取り出すのも楽だし、本当に重宝した。
ただ、小さな問題点と大きな問題点が1つずつ有ることに、その時に気付いた。
小さな問題点。
ウエストハーネスにゴムひもで引っ掛けているので、歩くぐらいならブラブラしないのだが、走るとお腹にチェストバッグ本体がガンガン当たるのだ。しかも、ゴムの力でバウンドするから、なかなかの破壊力である。
そもそも走ることを想定していないのだろうけど、僕の場合、どんなに荷物が大きくても下り斜面は走ったほうが気持ちがいいので、この問題点は残念に思う。
大きな問題点。
収納力がバツグンなので、いろいろなものを入れすぎるせいだと思うのだが、ショルダーハーネスにかかる過重がザック本来のものと異なるため、肩が少し痛くなる傾向がある。
雲取山のときにはトリコニ60につけて歩いたのだが、総重量は去年の7月の金峰山と同じ程度なのに、肩の痛み方が不自然であった。
それ以来使っていない。
実はこのhobo worksは、今は商標を変更してPaaGo WORKSになって、ブランドロゴ等も一新され、このチェストバッグは廃盤になっている。
このチェストバッグの後継モデルと思われるバッグには、雨よけのカバーまでついていて、至れり尽くせりに磨きがかかっているようだ。
最後に、まだ実戦投入していない期待の新アイテムを。
DANA DESIGNの「CIAO」だ。
これは、ぱっと見はアークテリクスの「MAKA2」みたいなショルダーポーチだが、チェストバッグにもなる優れものだ。
容量は2リットルなので「MAKA2」と同じなのだが、もうちょっと大きいように見える。
細かい小技も効いていて、チャックを開け閉めするときに、ストラップ(上の写真の紫部分)を持つとやりやすい。
チェストバッグとして使う場合には、ザックのショルダーハーネスのベルトにバックルを取り付けて接合する。
旧トリコニ60につけてみようと思ったら、適当なベルトがなかったので、オスプレーのイーサー85につけてみた。
hoboのチェストバッグと違って2点で支えているだけなので、どの程度ブラブラするかは未知数だ。
是非2週間後の蔵王縦走で試してみたい。
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