雪上幕営のときでもぺらぺらのレジャーシートのような銀マットを敷いただけだった。
今考えてみればあんなモンでよくしのいだものだと、呆れるばかりである。
大人になって、資金力と知恵がついて、ちゃんとしたテントマットを購入してみた。一度使うと、もはやテントマット無しに寝ることなど考えられなくなってしまった。
こういうのを「軟弱」というのだろうが、もはやあの頃の倍以上の年なのだから、これぐらいは許してもらいたい。
これまで購入したテントマットについてだが、まず、モンベルの「U.L.コンフォートシステムパッド 90」。
これは、いわゆるウレタンフォームパッドで、普段は小さく丸めておけるが、いざ使う段になって広げると、ウレタンの合間に空気の層ができて保温性が確保できるというものだ。
もちろん、そのままで空気の層ができるのではなく、広げた跡にチューブから空気を吹き込まなくてはいけない。これが意外と面倒だしシンドイ。
正直このマットは、思ったほどの快適性を感じられなかった。
コンパクトなのは良いが、あまり厚みも無いので、ありがたみを感じにくい。
そこで次に試したのが、サーマレストの「Z Lite」だ。
上の写真は、マジックテープで束ねている状態。
このZ Liteは、ウレタンそのままのタイプ。
ウレタンそのままのタイプは嵩張るのが難点なのだが、「Z Lite」はその中で比較的嵩張らない造りになっている。そして軽い。
だが、やはり防寒性は劣るようで、先日の燕山荘のテン場での雪上幕営では、雪の冷たさがキッチリと腰に伝わってきた。
そして今回、「Z Lite」の反省を生かし、ついに買ってしまったのが同じくサーマレストの「RidgeRest SOLite」。
嵩張り具合は「Z Lite」の比ではなく、「Z Lite」を束ねていたマジックテープでは長さが足りなかった程。
それはつまり、それだけ分厚いということで、その分防寒性に優れているわけだが、やっぱり重い。
とはいえ、その防寒性については、テクノロジーを感じずにはいられない進化が遂げられている。それは、マット表面の銀色の部分である。
この銀色はレスキューシートでおなじみのアルミ蒸着加工によるもので、これにより重量増加がほとんど無いままに防寒性を飛躍的に向上させているそうな。
皆さんも、寒くて寝付けないテント泊の夜に、テントマットの下にレスキューシートを敷こうかどうかで悩んだことあるでしょ? でも、この「RidgeRest SOLite」ならば、そんなことで悩む必要は無い(はず)。だってもう、レスキューシートを敷いているようなものなのだから。
今月の甲斐駒ケ岳で早速使ってみる予定。
(蔵王は小屋泊なので持参する予定無し。)
これらのテントマットは山以外でも、花見の際の座布団代わりにするなどいろいろな使い方ができるので、下界でも重宝する。
まー、花見ごときの座布団ならばヨガマットで充分だけどな。
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