このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2013年9月28日土曜日

見てきた : Teton Bros.(ティートンブロス)「TSURUGI Jacket(ツルギジャケット)」 (インプレッション追記あり)

ハイカーズデポで、APEX Awards受賞で話題の「TSURUGI Jacket(ツルギジャケット)」を試してきた。


ハイカーズデポで現在試せるのは製品版ではなく、今年の夏にハイカーズデポのオーナーの土屋さんがアラスカで試用した最終サンプル版だ。(土屋さんによるインプレッションはこちら。)
166cm、50kg台後半の僕がMサイズを着て、こんな感じ。

最終サンプル版と製品版の違いは、フードのドローコードの留め具の仕様と、袖口のベロクロの位置ぐらいだとのこと。

まず、手にしてみて驚いたのは、その柔らかさ。
ソフトシェルのようなしなやかさだ。
ただ、ソフトシェルのような伸縮性は無い。

NeoShell(ネオシェル)という防水透湿素材で作られているのだが、透湿性能は他の素材の追随を許さないそうだ。
その代わり、耐水圧10,000mmと、防水性能はゴアテックスやeVentに比べてやや劣る。(といっても、雨具として十分使えるレベルであるのは間違いないし、冬用として使用するなら水圧を心配するほどの雨に遭うことはないだろう。)

土屋さんは、アラスカでは蚊対策としてずーーっと着っぱなしだったそうだが、抜群の透湿性を感じたそうだ。
また、実際にアラスカで使用していたものを見せてもらったわけだが、擦れによる劣化などは特に見受けられなかった。

ただ、これだけ柔らかくて透湿性が良い(つまり通気性が良い)ということは、厳冬期の北アルプスなどでは使えるのだろうか、と一抹の不安を覚える。
が、そこはさすがに、メーカーがテストしているようだ。
厳冬期の八ヶ岳や北アルプスで、ラッセルやアイスクライミングなど、様々なシチュエーションでのテストを行っているそうで。

これだけ柔らかいと、伸縮性が無くてもテクニカルな動きをする際にストレスが少なそうだ。
今度の冬はアイスクライミングをどんどんやっていきたいと思っているので、こういったジャケットは非常にそそられる。

メーカーによれば、発売は10月中旬以降を予定しているそうなので、それまで購入をじっくり検討したい。



(2013年10月27日追記)

結局、購入した。

色は赤と、上掲の写真の水色の2色展開。
水色は、白銀の世界に溶け込んでしまって遭難しても発見してもらえそうにないので避けたかったのだが、赤の色目がどうしても好きになれず、水色を購入した。

購入に際してハイカーズデポの土屋さんと話をしたのだが、直近の台風で耐水圧テストをしてみたが全く問題なかったとのこと。雨具としても機能しそうだ。

実際に自分で使用してみての感想はまた後日。



(2014年1月26日追記)

まず、1月12日の鍋割山で使ってみた。
厳冬期の北アルプスよりとんでもなく暖かいのだが、そんな状況だからこそ、蒸れのチェックをするには好ましいわけだ。

結論から言うと、素晴らしい通気性で蒸れが気にならない。
素材自体の通気性も良好だが、それに加えて、斜めに入ったジッパーを開けると、より通気性が増す。
それも、縦にジッパーが入っているものよりもジッパーの開いている部分が長いためか、より風通しが良い。

ただ、通気性が良いだけあって、クエーサープルオーバーよりもさらに保温性では劣るかもしれない。
メーカーでは、厳冬期の八ヶ岳や北アルプス北部でのテストを行っているらしいので大丈夫なのだろうと思うが、インナーの選び方は慎重にしたほうがいいかもしれない。





3 件のコメント:

  1. こちらのツルギジャケット、もしよろしければお譲りいただくことはできないでしょうか?現行のモデルの色目がどうしても好きになれず。。。この水色と赤のカラーリングの物を探しているのです。

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    1. 返信遅くなってしまって申し訳ありません。
      僕の手持ちのツルギジャケットですが、けっこう使っているので、だいぶ使用感があります。
      また、そのように使用感が出てしまう程度には使用しているので、これがなくなってしまうと、冬の低山歩きで不便をしてしまうため、手放すのが躊躇われます。

      もし手放すのであれば代わりのものが必要なので、たとえば現モデルとの交換ということであればお譲りすることも可能ですが、さすがにこれだけ使用感のあるものを新品と交換しろとは申し上げにくいので、大変恐れ入りますが、お諦めいただけますと幸いです。

      ご希望に添えず、誠に申し訳ありません。

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