北は山形自動車道笹谷トンネルのすぐ南、笹谷峠に発し、南は不忘山の裾野まで、直線距離で約20km強、その中央に位置するのが熊野岳、刈田岳で、蔵王権現が祭られた神社が山頂に置かれている。
この地域のことは、蔵王温泉や蔵王スキー場、また、冬場に見られる樹氷などでご存知の方も多いのではないだろうか。
今回の山行は、その蔵王を北から南まで縦走するというのがテーマだ。
スケジュールとしては、1日目に北蔵王(笹谷峠~刈田岳)を、2日目に南蔵王(刈田岳~不忘山を経てみやぎ蔵王白石スキー場)を踏破し、そのまま温泉宿に1泊するというもの。
そのために、前日の夜に東京を発ち、山形市内のホテルに宿泊する。
元々は単独行のつもりだったが、蔵王の山中に一人で宿泊するというのはなんとなくオバケが出そうで怖いので、地元高校山岳部出身の知人にガイドをお願いしての2人パーティである。蔵王を知り尽くしている人との山行ということで、なんとも心強い。
また、この同行者のおかげで、刈田岳近くの小屋に泊まれることになった。これもまた非常にありがたい。蔵王縦走では、無雪期には幕営はほぼ禁止されており、通常は避難小屋に宿泊するしかないのだ。
蔵王という山は、もっとも標高の高い熊野岳でも1,840mと、決して高い山々ではない。
しかし、その懐は深く、樹林は濃く、険しい岩場もある。非常に魅力に富んだ山域である。
と同時に、舐めてかかるとひどい目にあう可能性も充分にある。なにぜ、今回の縦走路上に営業小屋は存在しないし、特に北蔵王は登山者もほとんど通らないので何かあっても他力をアテにすることが難しいのだ。
完全に自己責任である。
と同時に、舐めてかかるとひどい目にあう可能性も充分にある。なにぜ、今回の縦走路上に営業小屋は存在しないし、特に北蔵王は登山者もほとんど通らないので何かあっても他力をアテにすることが難しいのだ。
完全に自己責任である。
装備は、
シューズ : LA SPORTIVA 「パミールGTX」
ザック : GREGORY 旧「トリコニ60」
小屋泊なのでシュラフは持たず、何かあったときのためにツェルトとシュラフカバーとアルミ蒸着シートを持った。
また、9月中旬といえど東北の山は天気が崩れると一気に冷え込むので、フリースとダウンジャケットと中厚のウールのアンダーウェアを持参した。
しかし、これらの装備を慌てて準備したため、致命的なミスが発生した。
そのミスとは・・・。
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