このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2011年7月19日火曜日

山行記 : 2011年7月16日~18日 常念山脈縦走 計画概要

昨年、常念岳の頂上から見た常念山脈の稜線があまりにキレイで、必ずこの稜線を歩くんだと決意した。
それから1年。
ついにそれを実行に移した。

中房温泉の登山口から、燕岳、大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳を経て、上高地に下りるというルート。
雑誌などでは3泊4日のコースとして紹介されているが、どうやっても海の日を絡めた3日間しか仕事を休めず、無理やり2泊3日で歩こうというもの。
もちろん、荷物が軽ければ自分にとって無理な距離とは思わない。
でも、今回も荷物が重いのだ。

去年の7月末に常念小屋に泊まった際に1畳に2人という殺人的な詰め込み具合を経験して以来、夏の山小屋に泊まるのだけは避けたかった。それはつまり、テント泊を意味する。
といっても、北アルプスの稜線上にあるテント場で泊まるのに、軽さを優先するあまりにツェルトやタープや棺桶型シェルターなどという代物を使う気にはどうしてもなれない。標高が高い場所での無理な野宿は安全性に疑問があるし、快適に山の一夜を過ごすためにテントを担いでいくのに快適さを犠牲にしたら意味が無いように思うからだ。
ということで、持参する装備には自立型ダブルウォールソロテント、グランドシート、テント内で敷くマット、ペグなど合わせて3kg程度の重さが加わることになる。さらに、それを入れるためには、ザックも容量の大きいものを使わなければならない。
加えて、僕は、必要な時に必要な物が無いと、とてもストレスに感じる。様々な状況を想定して、様々な装備を準備していくのが好きなので、どうしても荷物が多くなりがちだ。

結局、実際に荷物は全部で20kg弱ぐらいになった。
こうなると、あまり軽快に距離を稼げない。せいぜい、「山と高原地図」に記載されているコースタイム程度のスピードでしか歩けない。

ちなみに「山と高原地図」のコースタイムどおりだと、だいたい以下のような歩行時間になる。(多少誤差はありますが。)

1日目:4時間
2日目:7時間40分
3日目:10時間30分

これはもちろん、休憩を含めない時間、純粋に歩行している時間だ。

初日の行動時間が短いのは、自宅から登山口までの移動に時間を取られて、登り始めが正午前後になるためだ。
もっと初日に動きたければ前日夜に夜行バスで出発すればいいんだが、そんな時間も気力も持ち合わせていないので、登り始めの時刻はそれが限界だった。
距離的には常念岳のちょっと先あたりにテント場があるととても良いのだが、あいにく2日目は常念小屋止まりを余儀なくされるので、3日目がかなり厳しいスケジュールだ。今回の一番の悩みどころである。

それでも荷物はいつものとおり多め。
たかだか夏山2泊3日のテント泊で、オスプレイのイーサー85が概ねパンパンになってしまった。
食料はフリーズドライとアルファ米が中心、水も山小屋で購入することをアテにして3リットルしか持たなかったので、中身は3日目になってもほとんど減ることはない。こんな大荷物でアップダウンのキツい常念~蝶ヶ岳~上高地の行程を歩き通せるのだろうか。。。

とはいえ、所詮は常念山脈だとタカをくくっていた。だから、シンドイなりにもなんとかなると思っていたというのが本音だ。結果は・・・。


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