このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2015年8月16日日曜日

山行記 : 2015年8月1日~ 前穂高・奥穂高・西穂高縦走 2日目その2 西穂山荘の夜



(この記事は「2日目その1 穂高岳山荘から西穂山荘まで」の続きです。)


ようやく到着した西穂山荘で、生ビールを飲みながら開放感に浸っていた。

本当はこのまま、新穂高ロープウェイや上高地に下りてしまえば、金銭的にも休暇日程的にも合理的なのだが、せっかくの休暇に何を急いで下山する必要があるだろうか。
のんびりと山の空気を吸い、山の花を愛で、山との名残を惜しみつつ、ここまでの行程にたっぷりと思いを馳せる。これこそ贅沢な時間の使いかというものだろう。
なにより、下界に下りたら、こんなにのんびり過ごす気になれなくなってしまう。

持参した本は、1冊目が終盤に差し掛かっていたが、ビールの酔いのせいで寝落ちしてしまって全然読み進めない。

そうこうするうちに、食事のアナウンスが流れた。
西穂山荘のご飯はおいしいので、毎回楽しみだ。

本日のメニューはこれ。
こんなカフェみたいな黒板、冬には見たこと無かったが、無雪期だけの小道具なのだろうか。

実物はこちら。
たいへん美味しくいただくが、生ビールを2杯飲んだ後なので、あまり食欲がない。
結局ご飯は一膳しか食べられなかった。
が、せっかくなので豚汁はお替りさせていただいた。

6人掛けのテーブルは、全員がソロ登山の男性。
明日奥穂高に向かうという2人がいたので、ルートの話などをして会話が盛り上がる。

西穂山荘ではいつも食事の際に、気象予報士である支配人から、翌日以降の詳細な天気予報のアナウンスがある。(僕が西穂山荘を好きな理由の1つでもある。)
その天気予報、今回は支配人が多用により、予報を取りまとめるのが食事のタイミングに間に合わなかったとのアナウンスがなされた。
ただ、食事が終了したあと、天気予報と併せて、支配人と東邦大学の教授とでトークショーをするとのこと。

西穂山荘では夏の間、東邦大学のお医者さんと看護師さんが常駐して診療所を開設してくれている。(詳細はこちらを参照
その診療所の開祖である中野先生がこの日入山されていて、せっかくだから何か話してもらおうということで急遽開催が決まったらしい。
これは是非参加せねば。

ご飯を食べ終わり、いったん部屋に引っ込んで、トークショーの準備を待つ。
準備が整った旨のアナウンスがかかり、食堂に行ってみると、けっこうな混雑。
満員御礼である。
この日の西穂山荘は1人1畳のスペースはあったので、それでこれだけ集まるというのは、なかなかの参加率ではなかろうか。
(内容については西穂山荘の公式Facebookページ「人のため 自然のために」をご参照ください。)

大変楽しい、しかもタメになるお話を聞けて大満足で部屋に戻り、就寝。


(「3日目 西穂山荘から上高地へ そして帰京」につづく)




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