このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2015年8月5日水曜日

山行記 : 2015年8月1日~ 前穂高・奥穂高・西穂高縦走 計画概要

一昨年、大キレットを無事に踏破したときから、奥穂高~西穂高の縦走を明確に意識し始めた。次に目指すのは、そこしかないと。

ただ、僕は根っからの臆病者なので、そのルートが怖くて仕方が無い。
しかも、去年の正月ごろからの体調不良の影響で、今もって体力が一昨年のレベルまで回復していない。
もともとナケナシの体力だったのに、これではマズい。

そんなこんなで、当初は昨年の夏に挑戦するつもりだったのを延期した。
(結果、昨年の夏は後立山の縦走をしたわけだ。)

今年も、決して万全ではない。
仕事の都合もあり、冬山はほとんどやれなかった。
春以降も、ヌルい山行ばかりで、トレーニングがほとんどできていない。
最後の調整と思っていた7月山行も、甲斐駒・黒戸尾根は行けたが、海の日三連休に予定していた戸隠・高妻・黒姫山行は荒天のため中止にしてしまっていた。

とはいえ、ゴールデンウィークの大峰奥駈道が、失敗に終わったとはいえ一定の自信になったことと、筋トレの結果、下腹部に筋肉が戻ってきて正しい歩行ができるようになったことなどから、体力的な問題は大幅に改善されつつあると感じていた。

また、前回の山行(甲斐駒・黒戸尾根)の翌日から、靴ズレは痛むものの、階段の上り下りが異常に楽になり、ぎりぎり調整が間に合った手応えを感じた。

問題の靴ズレも、傷パワーパットを貼ればだいぶマシであることが判明し、不安要素から消えた。
登山靴も、ザンバランは今回はお蔵入りさせ(高かったのに・・・)、引退させようと思っていたスポルティバのパミールで行くことで、問題を回避できるだろう。

もちろん、サボっていたボルダリングも、7月に入って慌てて週一で行くようにした。

以上から、天候に恵まれさえすれば完遂できるだろうと踏み、決行することにした。


奥穂・西穂縦走をする決意をした当初から、この縦走には前穂高を絡めようと決めていた。
そんなわけで、日程とコースは以下のとおり。

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8月1日(0日目):
都内出発。上高地の小梨平キャンプ場でテント泊。

8月2日(1日目):
小梨平キャンプ場を出発し、岳沢を経由して前穂高へ。その後、吊尾根を経て奥穂高登頂後、穂高岳山荘投宿。

8月3日(2日目):
穂高岳山荘を出発し、奥穂高を経て西穂高へ。下山せずに、あえて西穂山荘に投宿。

8月4日(3日目):
西穂山荘を出発し、上高地に下山。アルペンホテルで朝風呂の後、五千尺ホテルでランチをして帰京。
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装備に関しての詳細は後に譲るが、今回の最大の不安要素は、テント泊装備を担いだまま奥穂・西穂の縦走をおこなうことである。

思えば、2011年に常念山脈の縦走を終えた帰りに特急あずさの中で出会ったオジサンは、奥穂~西穂(西穂~奥穂だったかもしれないが)を無事に踏破するために、荷物を最小限に抑えて着替えすらも持たなかったと言っていた。

僕はといえば、着替えは毎日分、下山後のお風呂のあとに着る服も持ち、テント、シュラフ、スリーピングマットに加え、本2冊(それも文庫じゃなく、ソフトカバーと新書の1冊ずつ)を持つという大荷物。

尤も、この程度の装備で昨年、後立山の縦走をしているので、まぁ、大丈夫だろう。。。


ちなみに、以前考えていた計画では、荷物を最小限に抑えることと、手足のクライミングな動きに対応するために、ブラックダイヤモンドのエピック45を買ったのだ。
それが結局、今回背負って行ったのはホグロフスのマトリックス70。エピック45はいったい何のために買ったのか。。。


そんなわけで、前穂高・奥穂高・西穂高縦走は始まるのである。


(「0日目 上高地にて」につづく)



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