このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2015年6月23日火曜日

山行記 : 2015年6月7日 霧ヶ峰 レンゲツツジの見頃

6月7日に20代男子2名(登山は初級者と初心者)を連れて登山に行くことになったのだが、さてどこに行こうかと。

奥多摩の馬頭刈尾根でも行こうかと思ったが、ちょっと地味な上に距離もある。
悩んでいたところに、6月7日は八ヶ岳の開山祭であることを知る。

八ヶ岳の開山祭の場所は、南八ヶ岳は赤岳山頂なので、初心者を連れて行くわけにいかないが、北八ヶ岳は北横岳山頂である。それなら楽に行けるし、良いのではなかろうか。

そんなわけで、朝5時半にレンタカーで東京を出発。

中央道をどんどん下るが、思ったよりも雲が晴れない。
うーん、天気予報だと、午前中は晴れそうだったんだけどなぁ。

長野県に入ると、より北の方に青空が広がり、常念岳がくっきり見えた。
一方、八ヶ岳は雲の中。

むー、これは、今日は八ヶ岳はNGか。
というわけで、連れの2人に行き先変更を提案する。
僕が提案した行き先は霧ヶ峰。初心者が一緒でも安心な場所だ。
幸い、『山と高原地図』は八ヶ岳の地図に霧ヶ峰も含まれているので、そういう意味でも安心だ。

連れの2人も、八ヶ岳の様子を見て行き先変更を快諾した。

というわけで、いざ霧ヶ峰。
さらば開山祭。

ちなみに、後で知ったのだが、八ヶ岳の開山祭はすさまじく混むため、えらいことになるようだ。
(北横岳での開山祭の様子はこちらを参照。)


さて、我々は快適なスピードで霧ヶ峰を目指す。
高原道をドライブ気分である。

車山肩に到着したのは9:36。
車山のなだらかな山頂はもうすぐそこだ。

まずはチャプリンに立ち寄る。
そして、なぜか自然木の杖を購入。
今日のようななだらかな地形を歩くなら、それぐらいのお遊びがあっても良いだろうと思ったのだ。

9:49、登山開始。

ルートは、車山山頂から、南の耳、北の耳、奥霧小屋を経由し、車山肩に戻ってくるという周回コースを予定。

車山の斜面から見るビーナスライン。

青空に向かって登る。

道端のレンゲツツジはまだツボミ。

山頂の気象レーダードームが見えてきた。

10:23、車山の山頂に到着。

朝が早かったので、もう腹が減った。
ここでランチにすることとする。

スープと、
 ガーリックトースト。

食べているうちに、北八ヶ岳にかかっていた雲が晴れてきた。
あれ、、、見込み違いか・・・。
あっちでも良かったな。。。

なにはともあれ、あんまりここで長居しても、地味に気温が低くて体が冷える。
11:13、山頂を出発する。
気象レーダードームの裏に回り、
車山神社の横を抜け、石畳を下る。
真正面には蓼科山と白樺湖。絶景だ。

石畳は途中で砂利の階段になる。
この階段を降りきったところで右折し、ぐるっと回りこんで稜線に上がるルートを予定している。

11:31、車山乗越に到着。
ここから南の耳を目指す。

笹原を歩く。
同じ笹原でも、大峰奥駈道とは全然気分が違う。(しつこい)

小ピークまで上りきってみると、反対側から来た団体が、北に向かって歩いていく。
殿城山方面へ向かっているようなのだが、どういうルートを予定しているのだろう。まあ、いいけど。

11:44、殿城山分岐に到着。

レンゲツツジは五分咲き。

北の耳と南の耳が並んで見える。
ケモナー大歓喜。

南の耳へ。

南の耳に近付くと、より猫耳のように見えてくる。
猫飼いたい。いや、犬も飼いたい。

12:15、南の耳のピークに到着。

南の耳から見た車山。

南の耳から北の耳へと続く一本道。

ところどころに咲くレンゲツツジ。

しばらくして振り返ると、南の耳と、その向こうに車山。

遠くに八島ヶ原湿原が見える。

12:28、北の耳のピークに到着。

ピークから蓼科山方面の眺望。

北東方面に大笹峰への尾根が連なる。
尾根がやたらと赤い。
どうやらレンゲツツジが群生している模様。

地図ではこの尾根は破線になっているが、全く問題なく歩けそう。
なので、ちょっと寄り道してみる。

道沿いにはレンゲツツジが咲き乱れ、風景が赤い。
まるで別天地だ。

もうすぐ大笹峰のピーク。
この不思議なトンガリ屋根の建物は、スキーシーズンには休憩所として機能しているようだ。

ここは、リフトの終点でもある。

このリフト終点からは、2本のコースが出ているようだ。
一方がなだらかな林道コース。
 もう一方は上級コース。
上級コースの方は、シーズンにはコブコブのコースになるようだ。
この急斜面を駆け下りてみたい衝動を抑えつつ、来た道をまた引き返す。

ゼブラ山に向かう。

13:12、白い花をたくさん咲かせた木があったが、名前が分からず。

その先に伸びるゼブラ山へのなだらかな一本道。

山頂までもう少し。

13:24、ゼブラ山の山頂に到着。

山頂からは八島ヶ原湿原も間近に見える。

山頂から湿原方面への下り斜面は、ちょっとガレていて歩きにくい。

この下り斜面から車山方面を見ると、こんな感じ。
山というよりも、やっぱり丘だろ、これ。

下っていくと、次第に草木の背丈が高くなってきた。
が、すぐにまたひらける。

13:38、草地の平原に出る。

白い花のゲートをくぐり、
13:42、草原に出る。
草原すぎる。
今日は登山をしに来たはずなんだが。

この草原を抜けると、分岐に至る。
この分岐には廃屋とトイレがあるのだが、トイレは長蛇の列だった。しかも男性の。

この分岐から奥霧小屋方面に向かう。
道は奥霧小屋まで整備された砂利道だ。

13:49、何かのゲートが現れた。
どうやらシカ避けネットのようだ。
この辺はシカの食害に苦労しているからなぁ。

13:51、奥霧小屋に到着。

閉まっているなぁと思ったら、休業中だそうな。

ここから湿原をぐるっと回ってから沢渡に向かいたかったのだが、下山時刻を考え、湿原を回らずに最短距離で沢渡に向かうことにした。
が、このまま帰るのも勿体ないので、鎌ヶ池だけ見て帰ることにした。

鎌ヶ池へは木道歩き。

13:55、鎌ヶ池に到着。
なんとなく眺めて、引き返す。うーむ。

奥霧小屋から沢渡への最短コースは舗装道路だった。
が、それもすぐに砂利道になる。
あのアスファルトはなんだったのだろうか。

こちらの道沿いにも湿原が広がっていた。

清流もある。

湿原の向こうには鷲ヶ峰。

14:11、シカ避けネットの出口。

14:15、ヒュッテみさやまへの分岐。
もちろん、直進して沢渡へ向かう。

14:24、道端にはレンゲツツジの群生が広がっていた。

14:29、沢渡に到着。
 文字通り、沢を渡る。

沢を渡ると、上り階段が現れる。
ここからは、ゴールの車山肩までずーーっと上りだ。

階段を登ると、登山道が沢のようになっていた。
びちゃびちゃ。
が、それも上がるうちに登山道も乾き、見通しの良い高原の風景が広がる。

振り返ると、遠くに八島ヶ原湿原が見える。
なんだかんだで、けっこう歩いたなぁ。

斜面を上りきると、車山肩のチャプリンが見えた。

14:54、チャプリンに到着。
入口で出迎えてくれるソフトクリームの看板。
もちろん、それに簡単に触発されて、食べる。
んまい。

なんだか、登山というよりもピクニックのようであったが、連れの一人の初心者にとってはちょうど良い負荷だったようなので、これで良しとする。


こうして、昨年夏のリベンジを果たした。


(了)


0 件のコメント:

コメントを投稿