大峰奥駈道で3kgのダイエットに成功したのだが、一緒に筋肉まで落としてしまった気配がある。
ここらで一発、体に喝を入れる必要がある。
というわけで、丹沢のバカ尾根こと大倉尾根のピストンをトレランスタイルでやることにした。
9:41、大倉バス停を出発。
9:45、登山口に到着。
9:48、登り窯の前を通過。
登山道はこの先すぐに幅が狭くなるが、そのあたりでヘビイチゴが実をつけていた。
あまりヘビイチゴは食べないものであるが、下山のときにここを通ったら、オバチャン2人(登山者風)が摘んでいた。
ヘビイチゴ食べるの?という違和感と、そもそも勝手に摘んでいるであろうことに対する疑念で、イヤな気分になった。が、それは後の話。
狭くなった登山道は、両サイドがせり上がっているので、暑い。
もちろん、しばらくすると片側は谷になるので、風通しがある。
9:57、観音茶屋に到着。
登山道にかかっていた屋根は無くなっていて、代わりにウッドデッキができていた。
立派なトイレもできていた。
10:01、大倉高原山の家方面への分岐に到着。
遠回りになるが、せっかくなので大倉高原山の家経由ルートを取る。
この道は、遠回りになってでも通りたい道だ。
が、今回はちょっとぬかるんでいる場所も。
この付近で、目の前を巨大なスズメバチが横切った。
その巨大さに旋律が走る。
一昨年の夏に大室山で粘着されたキイロスズメバチの比じゃない。間違いなくオオスズメバチだ。
ちょっとしたドローンぐらいの大きさがあるんじゃなかろーか。すごい。
10:09、丹沢の門が見えてきた。
丹沢の門の向こうには、大倉高原山の家がある。
この日は営業しておらず。
この大倉高原山の家の裏手に上がると、広い平地がある。
テントが2張立てられていた。
いったいここにテントを張って何をしているのだろうか。
10:11、さきほどの分岐と合流。
10:13、見晴茶屋を通過。
見晴茶屋前からの見晴らしはこんな感じ。
やはり気温が高いため、霞がかかっている。
さあ、ここからがいよいよ、バカ尾根の「バカ」の部分が始まる。
ひたすら急登。
塔ノ岳の大倉尾根が「バカ尾根」という通称を与えられている理由は、ただただこのバカみたいな急登がひたすら続くためである。
大倉バス停から塔ノ岳山頂までの高低差約1,200mを、たった6km(道標の表示による)で登り切る。北アルプス三大急登と言われる燕岳の合戦尾根とほぼ同じスケール感だ。
この急登を足早に上がっていく。
すると、速乾のはずのランニング用Tシャツの裾から、汗がポタポタと滴り落ちる。速乾が全く追いついていない。
階段ゾーンを抜けると、石畳を経て、
踊り場的平地に出る。
こういう場所は走る。
上りはとても走れん。
気持ちの良い、明るい広葉樹林帯。
10:30、バカみたいな階段第二段。
やたら混んでいる。
声をかけながら先に行かせて貰う。
10:33、駒止茶屋を通過。
駒止茶屋から先は、しばらくなだらか。
良い尾根道歩きも。
10:47、堀山の家に到着。
ここで、小さな缶のコカコーラを購入。
一気に飲み干す。
小屋番の女性も今上がってきたところだそうで、「暑いねー」なんて話をしながら休憩をする。
堀山の家からの尾根歩き。
新緑のトンネル。
このあたりがツツジが咲き始めた。
さらに、バカ尾根な急登再び。
斜度は緩いけれども、延々と続く階段も。
10:59、天神尾根への分岐。
少しの間緩やかになる斜面。
すぐにまたバカ上り。
階段だけじゃない。
「山」という感じ。
岩っぽい感じ。
11:13、花立山荘への階段を登る。
ここは、歩く分にはクソ階段だが、僕は大倉尾根の中で、ここからの眺めが一番好きだ。
相模湾まで見渡せる。
11:19、花立山荘に到着。
山荘の裏には、真新しい立派なトイレ。
富士山は残念ながら頭を出しているだけ。
ここで、暑さに負けてカキ氷を食べる。
頭がキンキンするほど美味い。
11:29、花立山荘をあとにする。
11:32、花立に到着。
展望も良く、表尾根の向こうに大山も見える。
木道を歩いた向こうには、塔ノ岳、さらに奥には丹沢山、蛭ヶ岳も見える。
細い尾根をとおる。
その向こうには、ツツジの咲く尾根道。
やはり、岩とツツジはよく似合う。
11:38、尾根が手すり等で補強されている箇所が現れる。
もともとのルートが崩落して、こちらに仮設で架け替えているのだと思っていたら、完全にこっちで確定した模様。
11:39、金冷シに到着。
ツツジがここでも綺麗。
11:48、塔ノ岳山頂への最後の上り。
11:50、塔ノ岳の山頂に到着。
うーん、大倉からの所要時間を2時間切りたかった。。。
尊仏山荘でお茶を買う。
老猫のみゃー氏も元気な模様。
外で昼ごはんを食べていると、山頂に居た人たちがザワザワしはじめた。
何事かと思ったら、近くをパラグライダーが飛んでいた。
あー、、、、パラグライダースクール、結局通ってねーなー、、、
山頂からの富士山は、残念ながら中途半端に雲に隠れている。
この風景を見ながら、やはり僕はここからの風景が好きだなぁと、つくづく思った。
しつこいようだが、金と時間と手間と労力と有給休暇を使って大峰奥駈道まで行ったのはなんだったのだろうか。
昼ごはんを終えて、尊仏山荘の裏に回って丹沢山、蛭ヶ岳を拝む。
一通り気が済んだので、12:13、下山開始。
山頂直下の階段からの眺望を堪能。
12:21、金冷シに到着。
上りのときよりも、下りのほうがツツジが映える。
岩とツツジは、やっぱりよく似合う。
12:26、花立に到着。
振り返ると塔ノ岳。
ここは、より良い眺望を得ようと思うと、登山道から外れたくなる。
が、登山道には植生保護のため登山道から外れないよう注意書きがなされている。にもかかわらず、登山道を離れて休憩したりメシを食ったり、やりたい放題の人もいる。
どのような神経をしているのだろうか。
12:31、花立山荘を通過。
どんどん下る。
バカと煙は高いところが好きと言うが、僕もバカの1人として、この上に立ってみたくなったのだ。
登るのはトレランシューズでも難しくはなかった。
岩の上からの眺望はこんな感じ。
あんまり変わらん。
で、降りようとしたらいつの間にか登山者が降り口に座り込んでいた。
わざわざ退いてもらうのもなんだし、少し考えて、別な場所に降り立った。
途中、イバラが引っかかって、ちょっと痛かった・・・。
12:49、堀山の家を通過。
12:59、駒止茶屋を通過。
13:04、ここにも杉の木にペイントが。
これはどう見ても人の名前だよな。
どういう理由でわざわざ書いてるのだろうか。
13:12、見晴茶屋に到着。
がんがん降りる。
このへんに来ると、初めてトレランスタイルでこの大倉尾根に来たときのことを思い出す。
僕が下山時にこのあたりに差し掛かったとき、3~4人連れのトレラン男女とすれ違った。
そのときの女性が、ものすごいアルカイックスマイルで走っていたのだが、それが未だに脳裏に焼きついて離れないのだ。
なぜあそこまで笑顔で走れるのだろうか。ジャズダンス出身だったのだろうか。
13:20、観音茶屋を通過。
ウッドデッキには誰もおらず。
にしても、デカい。
13:26、ついに舗装路に入る。
13:28、登山口に到着。
ここから大倉バス停までダッシュ。
最後の踏ん張りだ。
13:30、大倉バス停に到着。
バス停ではたくさんの人々がバスを待って並んでいたが、僕は水道で顔を洗い、そのまま風呂(湯花楽)まで走った。約5km。
途中、猫も見送ってくれた。
尻尾がボッサボサなのは、警戒したりおびえたりしているのではなく、どうやらこの猫の毛並みであるようだ。
下界はまだまだ田植えシーズン。
こうして僕のこの日のトレーニングは終了した。
(了)
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