このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2013年6月16日日曜日

塩野米松 『登頂 竹内洋岳』

竹内洋岳さんが8000m峰を12座まで登頂した時点で出版された書籍『初代 竹内洋岳』の著者である塩野米松さんが、その続編ともいうべき作品を上梓された。
それが『登頂 竹内洋岳』。

前作である『初代~』以降に登頂したチョー・オユーとダウラギリの話題を中心に、竹内さんや山行パートナーへのインタビューと、竹内さんのブログ記事を織り交ぜながら、著者自身の考察を交えつつ描かれている。

14座目となったダウラギリ登頂については、読売新聞やら報知新聞やらNHKやらの取材が入っていたので、我々一般人でも比較的詳細を知ることができたが、チョー・オユーについては、登頂を果たせなかった1回目の挑戦を含め、実は僕も詳細を知らなかった。

チョー・オユーの1回目の挑戦の際、パートナーを一般から公募したのは、山岳雑誌で知っていた。
その後、一般公募のパートナーがモヒカン頭になったことも山岳雑誌で知っていた。
が、それだけだった。
本書によって僕は、初めて詳細を知った。
一般公募でパートナーとなった阿蘇さんは、僕なんかからすればとても強い人だと思う(詳細は知らないけれど)。その阿蘇さんでもこうなのか、と思うと、やはり8000mというのは生半なことではないなと、思いを新たにした。

2回目のチョー・オユーについても、多くの項を割いて、その詳細が綴られている。
特に、下山の時にルートを誤ってしまってひどい目に遭ったということ。
なお、6月9日の講演では、本書に書かれている以上に詳しく、また、その時に経験した非常に不思議な体験についても語られた。(有料の講演の内容なので、ここで詳細をつまびらかにするのは控えたい。)


前作である『初代~』について、なぜ「初代」なのかサッパリわからなかったが、14座をまだ達成していない時点での作品だから、2作目、3作目の出版を想定してのタイトルだったのかもしれない。


ところで、本書の出版を記念しての竹内さんと著者のトークショーが新宿の紀伊国屋で開催されるそうで。

『登頂 竹内洋岳』出版記念トークショー開催のお知らせ
http://weblog.hochi.co.jp/takeuchi/2013/06/post-54f4.html

紀伊国屋で本書を買うと、新着で整理券が貰えるとのことだが、このお知らせが出た時点でもうオレは買っちゃってたよ!
お知らせが遅いよ!涙







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