このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2011年11月30日水曜日

詳報 : 2011年11月27日 河口湖マラソン

行ってきました、河口湖マラソン。

朝7時の気温は、大会側の発表によると微妙に氷点下だった模様。
6:30には会場入りして手続き、荷物置き場の確保をしたが、すごい人、人、人。
トイレも、大のほうがすごい行列で。女子トイレはすごく空いているようで、普通の街中の光景とは逆転現象でした。それだけ女性参加者が少ないということか。

7:30には開会式が始まり、参加者はスタートラインに立ったわけですが、これがもうすさまじい混みよう。
↓自分のスタート位置からスタートライン方面を撮影した写真。
















参加者は総勢約1万3,000人だそうで、それが10km、27km、フルの種目に分かれずにいっぺんにスタートする。そりゃ混むわ。

開会式では、お笑いコンビのデンジャラスが軽快に滑り、アントキの猪木が絶妙に掴み、有森祐子さんがハイテンションで会場を沸かしていた。
本当にいつ見ても有森さんは元気だ。

8:00、ついにスタートの合図。
僕が居たのは予想タイム3時間半~4時間の人のスタートラインだったのだが、それでもスタートラインを超えるまでに10分以上の時間を要した。

スタートするとすぐにトイレに駆け込む人、人、人。
あんなにダッシュでトイレに駆け込む人を見たのは久しぶりだ。しかも何人も。
きっとスタート前に用を足せなかったのだろう。

スタートして1kmほど走ると、正面に富士山が見えるようになる。
晴天の朝だけあって、富士山の姿が間近にはっきりと見ることができる。うっすらと雪を被った姿は、やはり日本一の山と呼ばれるだけのことはあって雄大だ。

















スタートからしばらく行くと、いったん折り返しがある。
その中に、一緒に参加したメンバーの姿があったり。やっぱり自分が一番遅い模様・・・。
ここで有森さんとすれ違う。
有森さんは我々下り坂のランナーに大声で
「下りは力を抜いてリラックス!」
というアドバイスを送ってくれていた。
3年半前の霞ヶ浦マラソンで同じく有森さんから聞いたアドバイスとまるっきり同じアドバイスで、かなりホッコリした。

5kmをすぎたあたりで尿意を催す。やっぱりスタートを待ってる間に冷えたのかもしれない。
でも、そのあとしばらく、見るトイレ見るトイレ、片っ端から長蛇の列。みんな考えることは同じ模様。

しばらくトイレを探しながら走っていると、トイレに見切りをつけた人たちが沿道で立ち小便をしているのを多々見かけた。
何故か不思議なことに、いくらでもいろいろな立ち小便ポイントがあるだろうに、複数人が固まって同じ場所でしているのだ。しかも、別にツレというわけでもなさそう。
登山でならば、その場所の生態系が変わっちゃうからもっとバラバラにやってくれよ、と言いたいところだが、所詮下界なので気にしないことにする。

10km過ぎに、やっと空いているトイレを見つけて駆け込む。
やっぱりトイレを手早く済ませるコツは、簡易トイレではなく公衆便所に駆け込むことだ。
というのも、簡易トイレの場合、大をしている人も含めて待たなくてはならないが、公衆トイレならば小は小だけで回るので、ほとんど待たなくて良いからだ。


ところで、今回は、前回および前々回の反省を活かして、エネルギーの補給計画をしっかりと考えていた。

それは、10km、20km地点でそれぞれアミノバイタルのゼリーを1コ摂取し、30km地点でCCDのゼリーを1コ摂取し、35km地点で苺大福を摂取するというものだ。
河口湖マラソンはエイドが非常に充実していて助かるのだが、それに加えてある程度の自力補給も用意しておかないと腹が減って倒れそうになってしまう。
特に最後の最後、なぜか僕は固形物が腹に入っていないと空腹感で走れなくなってしまう。そこで、わざわざ苺大福を持って走るのだ。

また、25km以降はいい加減風景にも飽きてしまい、心がダレるので、気分転換に25km地点から音楽を投入することにした。
そのためにiPhoneも持って走った。
曲はAKB48。AKB48を聞いていると、元気がとりえの若いおねーちゃんがずらっと沿道に並んで応援してくれてるような気分になれるんじゃないかと思ってのチョイスだ。

結果、30km地点までは思い描いていたとおりのレース運びができた。
登りも下りも平地と全く同じ走りができたし、20kmを過ぎて早くもペースダウンしている人たちを面白いようにガンガン抜いて、きっちり自分のペースを守って気持ちよく走れたのだ。

ところが、30kmを過ぎたところで突然足が動かなくなった。
あれ?おかしい、と思ったのも束の間、完全に足に来ていることに気付かされた。

35km地点手前のエイドでは、予定通り立ち止まって、水を片手に苺大福をしっかりと食べたが、30km以降では唯一それだけが予定通りだっただけで、他の全てが予定外だった。
びっくりするほど足が動かず、1kmあたり6分のペースどころか、6分半のペースも保てなくなってしまった。
正直なところ、音楽も30km以降は全く耳に入らなくなった。やっぱり他力本願はイカンのだと痛感した。

35km以降、鼠径部が痛くなってきた。こんなところが痛くなったのはいつ以来だろう・・・?
膝も曲がらない。屈伸をしても焼け石に水。
腕を大きく振って、無理やり上半身の勢いで走った。そういや村上春樹はそういう走り方をして、人生初のマラソン後に腕がパンパンに腫れ上がったって書いてたなぁ。

どんどん抜かれる。びっくりするほど抜かれる。悔しいけれど、自分を抜いた人についていけない。あいつだって、全然速いペースじゃないじゃないか、と思うのだけれど、足がついていかない。
本当に悔しい。

37kmあたりで、今回の目標タイムをオーバーすることが確実になった。何のための1年だったのか。

40km過ぎたあたりから、歩いたほうが早いんじゃないかというスピードでしか走れなくなった。
だったら歩けば良いようなものだが、このコンディションでは、歩いたらもっと遅くなるので、無理やりにでも走る体勢は崩さなかった。

ゴール直前のバックストレート。
もはや自分でも走ってるのか、足を引きずって歩いているのか、どっちだか分からなくなっていた。
もはや走るだけの力が残っておらず、今更のラストスパートをかけている人たちにもガンガン抜かされる。情けない・・・。

ゴールタイムは恥ずかしくて書けません。
ひとえにトレーニング不足でした。不徳のいたすところです。。。

ゴール後に完走証と完走賞をもらった。
完走賞は、去年はバスタオルだったが、今年はTシャツになっていた。バスタオルのほうが良かったなぁ。。。

その後、仲間と合流。
仲間もみんな、それぞれにベストには程遠い結果だったようだった。


今回の反省点としては、

  • 30km過ぎにはやはり魔物がいる。普段から30km以上の長い距離を練習すべき。
  • 音楽の投入はもっと後ろのタイミングで。
  • 夏にもっと走り込みをして、スタミナをつけておくべき。

というあたり。

これに対して、良かった点は、

  • 坂道ダッシュのトレーニングや甲州フルーツマラソンはアップダウンの対応に非常に役立った。
  • 補給はやはりエイドに頼っただけでは不十分。自分の食い扶持を自分で持っていったのは良かったし、補給計画もアミノバイタルとCCDを組み合わせたのは良かったと思われる。
  • とりあえず、30kmまでは現時点での思うような走りができた。
というあたり。



最後、河口湖駅前から見た富士山。
絶対来年はリベンジしてやる。

















余談だが、荷物置き場として開放されていた建物の中で、トレイルランナーの奥宮さんをお見かけしました。多分僕は奥宮さんに周回遅れにされたんだと思うんですが、気付けませんでした。
調子が悪かった旨をブログで書いていらっしゃいます。


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