このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2011年6月4日土曜日

熊のこと

登山やトレイルランニングをするにあたっては、どうしても熊と無縁ではいられない。

去年の10月末にハセツネ30kのコースを一人で試走した際、ルートの最初の頃、ろくに道のない沢を遡上するところで、熊のものと思われる糞を発見して、かなり怖かった。

熊に会わないためにはどうしたらいいのか、出会ってしまったらどうしたらいいのか。
それをあらかじめ理解した上で山に入れば、熊との無用な事故を避けられるのではないかと思い、熊に関する本を何冊か読んでみた。

まずは、岩井基樹 『熊のことは、熊に訊け。』。


















著者は北海道に住み、フィールドワークを重ねながらヒグマを研究している。
その研究の成果の一端を著したものが本書である。

次に、米田一彦 『山でクマに会う方法』。



















こちらはヒグマではなく、ツキノワグマの話。
著者は現在、日本ツキノワグマ研究所所長。

同じく米田氏の著書をもう1つ。
『クマは眠れない』。


















ヒグマとツキノワグマでは習性が異なるようだが、共通するのは、基本的にはわざわざ積極的に人間を襲うものではない、ということ。
出会い頭でびっくりして攻撃をしてくることや、人間に執拗に付きまとわれて反撃することがほとんどであるようだ。
不用意に出会わないための対策も、ヒグマ、ツキノワグマ、共通のようだ。

以上はスタンダードな熊の姿を著した本だが、最後に、特殊なヒグマの姿を描いた本を。

吉村昭 『羆嵐』。


















明治の北海道開拓時代に実際に起こった事件を元にしたノンフィクションだ。
ここに描かれているようなヒグマに出会ったら、もう元も子も無いのである。南無。

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