OMMは2人1組で出場する1泊2日のレースで、宿泊は野営、途中補給は1泊目の夜に大会運営側から支給される水だけという、普通のトレイルランニングとはちょっと趣向の異なるレースだ。
しかも、コースの指定があるわけでなく、自力で地図を読み解き、チェックポイントを探して回るというオリエンテーリング要素も含まれるという、走力で劣る僕にとってはトレイルランニングよりも胸がトキめくレースなのだ。
というわけで、OMMの2種類あるカテゴリーのうち、「スコア」にエントリーした。
(走力に自信が無いので、読図能力で勝負できるほうを選んだのだ。)
とはいえ、いろいろと様子の分からないことは多い。
果たして1泊2日のレースというのはどんな感じなのか。
ミニマムな装備で幕営するというのはどんな状態なのか。
食料はどの程度持っていけばいいのか。
諸々のシミュレーションを行うために、一緒に出場する相棒と共に奥多摩を1泊2日で試してみることにした。
この時期であれば、多少装備が足りなくても死ぬことはあるまい。
そうやって得た知見を本番に向けて検証することで、できるだけ最適な装備を整えることができるだろう。
というわけで、今回の装備はこんな感じ。
<共同装備>
- テント(マウンテンハードウェア スーパーメガUL2)
- グランドシート(スーパーメガUL2専用)
- アルコールストーブ一式(エバニューのチタン製アルコールストーブ、VARGOの風防等)
- アルコール(VARGOのフューエルボトルに入れて)
- 銀マット
- 熊鈴
<個人装備>
- 食料
- 水
- ザック
- 防寒着(ダウンジャケット)
- 雨具
- ヘッドライト
- コンパス
- ホイスル
- ファーストエイドキット
- トイレットペーパー
- 地図
- マグカップ
- シュラフ
- スリーピングマット
- 携帯電話
- 現金、健康保険証等
- 細引き
- 洗濯バサミ
- 着替え(長袖Tシャツ1枚)
といったところ。
この他に僕は、インスタントコーヒー、文庫本1冊、トレッキングポール(ブラックダイヤモンド ウルトラディスタンス)、デジタルカメラなどを持った。
相棒は、インスタントコーヒーではなく、フリーズドライの味噌汁を持ったようだ。
OMMの携行装備ルールにあるシュラフカバーは、季節的な問題もあるので、今回は持参しなかった。
食料は、荷物がかさばらないように全てエネルギー食(クリフバー、スポーツ羊羹、ジェル等)とし、それだけでは寂しいのでインスタントコーヒーを持った、という感じだ。
食に関してはかなりストイックな状態だが、さすがに温かいものを一切とらないというのもキツすぎるので、お湯を沸かすための道具一式を持ったわけだ。(OMMのルールでも、クッカーとコンロの携帯は義務付けられている。)
なお、クッカーはマグカップで代用することにした。
普段のテント泊との装備の違いに、自分で愕然とした。
こんな軽装で無事に下山できるのだろうか。
一方、コースの予定は以下のとおりだった。
1日目 : 奥多摩駅からバスで鴨沢へ。鴨沢から雲取山頂を経て雲取山荘テント場で幕営。
2日目 : 雲取山荘テント場から、長沢背稜を経て東日原へ下山。バスで奥多摩駅へ。
長沢背稜にはまだ行ったことがなかったが、地味で長いという話を聞いていたので、今回のコンセプトにぴったりではないかと思った次第だ。
なお、今回は本番ではないので、雲取山荘でビールとカップラーメンを購入することはOKとした。
それだけを心の支えにして初日をやりきるのだ。
はたして、体力低下の著しい今年の自分が、この課題をクリアすることはできるのだろうか。
(「1日目 鴨沢~奥多摩小屋テント場」につづく)
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