このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2012年9月12日水曜日

山行記 : 2012年9月8日~ 燕岳ピストン [1日目] 燕山荘へ

たまには緩い登山もいいかなーと、勤務先の人たちと数人で北アルプス・燕岳へ。

燕岳に登るというよりも、燕山荘に宿泊するのが目的みたいなのんびり登山。
夏休みの時期も終わり、紅葉のシーズンもまだ先で、しかも翌週に3連休を控えているこの土日こそ、きっと空いているに違いないと踏んで、燕山荘を満喫しようと考えたのだ。

新宿7:00発のスーパーあずさに乗って出発。
公共の交通機関を使って北アルプスに向かうにはこれが最も早く着ける方法だ。
ただ、これで移動した場合、燕岳の登山口である中房温泉には早くても11:00にしか辿り着けない。

というわけで、中房温泉に到着。


持参した昼飯を食い、11:30に出発。

到着予定時刻は、少し余裕を見て15:30。
天気予報では14:00頃から雨が降るという予報なので、本当は雨が降り出す前に燕山荘に辿り着きたいところだ。

中房温泉から燕山荘に至る合戦尾根に取り付くと、いきなりの急勾配が迎えてくれる。
北アルプスの三大急登の一つに数えられているそうで、なかなか容赦ない。
去年の7月に単独で訪れたときは、登山口から第一ベンチに至るまでの短い距離で完全に息が上がってしまった。
が、今回は連れが居るためか、ペースを上げすぎないようにしたためか、非常に快適に歩けた。
ただし、まだまだ残暑が厳しい。びっくりするほど汗が噴き出る。

11:58、第一ベンチ到着。


前回着た時には混みすぎていてベンチに座ることすらできなかったが、今回は我々のパーティだけで独占状態だった。
やっぱりこの週末は空いてる!

12:24、合戦小屋への荷揚げケーブルと登山道が交差するポイントに辿り着く。


ここまで来れば、第二ベンチは間近だ。

12:26、第二ベンチ到着。


ここでもベンチ独占。

第二ベンチから第三ベンチへの登山道は、合戦尾根のなかでは比較的なだらかな場所だ。

赤く色づいたナナカマドの実が、早くも秋の訪れを知らせてくれる。


なだらかな登山道から少し険しい登りになってすぐ、第三ベンチ。12:58。


今日の行程の中間地点だ。

再びここから厳しい登りとなる。

13:35。富士見ベンチ到着。


「富士見」って言うぐらいだから、晴れていれば富士山が見えるのかもしれないが、前回も今回もガスがかかっていて視界が効かない。
ただ、木々の間からうっすらと下界が見えた。


ここまで来れば、あとの行程はそんなにキツい登りじゃなかったはず。
既に僕の頭の中は、次のチェックポイントである合戦小屋で、まだスイカが売っているかどうかの1点に絞られていた。


14:06、合戦小屋到着。

合戦小屋名物の荷揚げ用ケーブル。


そして、この荷揚げ用ケーブルでガンガン運び上げられる、名物のスイカ。
1/8カットで800円。


これを安いと見るか高いと見るかは人それぞれだろうけど、僕にとってはこれを食わないという選択肢は考えられない。


というわけで、実食。
見よ、この見事な半円。見ているだけでヨダレが垂れる。

このスイカを食べている間に、ついに雨がポツポツと降り出した。
合戦小屋のスタッフも、荷揚げした段ボールの山を慌てて片付け始めた。
こちらも、屋根のあるところに移動して、ザックカバーを付けたり雨具を着こんだりと、雨の道中の準備をおこなう。

覚悟していたとはいえ、やはり雨は憂鬱だ。

が、完全装備で外に出て見たら、雨が止んでいた。あれっ??
この1年ぐらい、このパターン多いな・・・。

それどころか、歩き始めてすぐに、陽が差してきた。雨具が暑い・・・。
ただ、Tシャツだけだとちょっと涼しいので、雨具のジッパーを全開にして歩く。

合戦小屋を過ぎたあたりから、リンドウが登山道に見られるようになってきた。


9月なんだなーと思わせてくれる花だ。

合戦沢ノ頭近くまで来ると、樹木の背も次第に低くなって、見通しが効くようになってくる。
すると、常念山脈のほうに雨雲が見えた。


雲の流れを見ていると、この雲が自分たちのほうに向かって来ないとも断定できない。
これは先を急いだ方が良さそうだ。(が、結果としてこの雲は、こちらには来なかった。)

天気が良ければ槍ヶ岳も見えるのだが、残念ながら厚い雲の向こうに隠れてしまっている。

14:50、合戦沢ノ頭に到着。



ガスはかかっているが、ある程度視界も効いて歩くのに支障は無い。
去年来た時も、合戦尾根はガスがかかっていたのに常念山脈の稜線の西側は快晴だった。今回も同じならば、稜線に出るのが楽しみだ。

合戦沢ノ頭以降は、樹木の背丈もぐっと下がり、ハイマツも多くなる。
この尾根の楽しさは、まさにこのあたりから上なのだ。

10分ほど歩くと、登山道の向こうにガスにかかった燕山荘が見えた。



やはり、どんどん小屋が近づいてくるのを見ると励みになる。
去年は間近に行くまで小屋の姿を確認できないぐらいにガスっていたので、この距離で燕山荘を視認できるのはちょっと嬉しい。




15:24、常念山脈の稜線に出る。


思った通り、燕岳の西半分はガスがかかっておらず、姿を見せていた。


が、残念ながら、槍や裏銀座の山々の山頂にはガスがかかり、ギリギリのところで見ることができない。


風景を楽しんだら、燕山荘にチェックイン。


受付を済ませ、案内してもらった場所は一番奥の新館(だよね?)の3階部分。
ハリが低く、チェックアウトするまでに3回は頭をぶつけたが、半個室で快適なスペース。さらに、東に面した窓からの眺めはそんな不便を忘れさせる眺望だ。

荷物を置いたら、さっそくサンルームに移動してビールにありつく。
新館からサンルームに行くには、燕山荘の中を移動するよりも、新館用の玄関から外を通って回り込んだほうが楽だ。

そんなわけで、新館の玄関から出てみると、また格別の眺めが堪能できる。
なにせここは、本館よりも一段高いのだ。


サンルームに到着すると早々に、生ビールを注文する。もちろん、サイズは「大」。1,000円也。
そのサイズ感は、コーラの350ml缶との比較でも一目瞭然だ。


さらに、燕山荘名物のケーキセットも。950円也。ケーキはレアチーズ。


さっぱりした美味。

人心地ついたので、夕飯までの時間で山荘を一周してみる。

燕岳にかかっていたガスはすっかり晴れて、暮れなずむ空に浮き上がった奇岩の山の凛とした全体像がはっきりと確認できた。


何のエフェクトもかけていない、iPhoneのデフォルトのカメラ機能で撮っただけの写真なのに、こんなにも絵になる山は、それほど多くないのではないか。

残念ながら槍ヶ岳は山頂だけがガスに隠れていた。それでも表銀座の稜線は美しい。


東の空では稲光が頻繁に輝いていた。
音は聞こえないので15km以上離れているのだろう。
それにしても、明日の天気は大丈夫なのだろうか。

日が暮れ、次第に夜の帳が下り始めた頃、下界では街の明かりが灯り始める。


単独登山でテント泊だと、街の明かりを見ると下界が恋しくてしかたなくなるのだが、今回は連れが居る上に山小屋泊なので、あんまり恋しくならない。

そうこうするうちに夕飯の時刻となった。


ハンバーグも美味。
ポテトサラダにはツナが混ぜ込まれていて一風変わった美味しさ。
そして、山なのに、何故か煮魚(たぶん金目鯛)も美味しい。
さらには、洋ナシのコンポートまで。

「さすが燕山荘!」としか言いようのない、すばらしいクオリティ。


幸せな気分のまま、就寝。

2 件のコメント:

  1. 行きたいが・・・ここは一人ではさびしそうだな

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    1. そうかもなー。小屋のほうはリア充感がすごかった。
      テント泊なら、テン場からの景色がすごくいいし、ソロの人も多いと思うけど。

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