長沢背稜。
奥多摩と秩父との境目の稜線。
現皇太子殿下も歩かれた、渋いルートである。
一応踏み後はあるらしいが、あまり歩く人も多くなく、そして、長い。
毎年のように僕は、この長沢背稜に行こうとして、つい面倒くさくなって止めてしまう。
去年などは、長沢背稜に行こうとして入山したにもかかわらず、面倒になって石尾根を歩いて帰ってきてしまった。(そしてその日、下山したら御嶽山が噴火していた。)
そんなわけで、ずっと行きそびれていたのだが、10月2日の金曜日、昼飯を食っているときに急にひらめいて、その翌日からの土日で行くことにした。
もちろん、そんな急な山行計画に付き合ってくれる人がいるわけも無く、この行楽シーズンにソロのテント泊で出かけることとなった。
行程は以下のとおり。
<1日目>
鴨沢から雲取山に上がり、雲取山荘のテント場泊。
<2日目>
雲取山荘から長沢背稜を抜けて東日原に下山。
非常にシンプルな計画である。
装備は、できるだけ軽量を心がけた。
といっても、1泊装備が入るUL系なザックはオスプレーのホーネットしか持っていない。
全く以って好きになれないザックだが、今回も我慢して使うことにした。
が、結論から言うと、やっぱり後悔した。(このサイズのまともなザックを買いなおそうと心に誓うことになった。)
テントはやはりマウンテンハードウェアのスーパーメガUL1。
マットは山と道。
シュラフはニーモのサイレン。
シューズはモントレイルのバハダ。
そして旅のお供は塩野七生『コンスタンティノープルの陥落』。
こんなに何のプレッシャーも無いソロテント泊は久しぶりだ。
のんびり羽を伸ばすことにしよう。
(「1日目 雲取山荘まで」につづく)
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