シルバーウィーク5連休。
社畜として生きる僕には、こんな大型連休はそうそう訪れるものではない。
実際のところ、みんなもそうだろ?
そんなわけで、たっぷりと山を味わう5連休にしたい。
でも、メジャーな山はどこも混むだろう。
であれば、マイナーな山に行くか、メジャーだけれど混んでも大丈夫な山に行くか。
その二択だ。
僕は後者を選んだ。
その結論が、立山だ。
去年、一昨年と、剱岳に登るために素通りしたあの美しい山に、今年こそ登りたい。味わい尽くしたい。
純然たる山よりも、半分観光地みたいな立山のほうがキャパが大きいだろうし、渋滞しても危ない箇所はあまり無いだろう。
それに、観光客のほとんどは山なんか登らない(はず)。
連れは友人1名。この連れはあまり歩くのが早いほうではないので、それに合わせたのんびりスケジュールを組んだ。
計画は以下のとおり。
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【9月19日】(1日目)
朝一で北陸新幹線で富山へ。そこから電車とケーブルカーとバスを乗り継いで室堂へ。
そこから1時間歩いて雷鳥沢キャンプ場でテント設営。
その後、温泉とビール。
【9月20日】(2日目)
テントに荷物をデポして、軽装で立山三山を縦走。
そのまま温泉へピットイン。
【9月21日】(3日目)
テントに荷物をデポして、軽装で奥大日岳ピストン。
その後、温泉とビール。
【9月22日】(4日目)
朝一で下山。富山駅近くで寿司。帰京。
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この行程で3泊もする必要があるのか、という声も聞かれそうだが、もはやこれは登山ではなく湯治なのである。
山で汗を流し、温泉で汗を流し、日頃の仕事のストレスを全て液化して体外に放出する旅なのだ。
それに、テントさえ張ってしまえば、宿泊代はタダみたいなもの。
シルバーウィークの観光地のちょっと良い宿に1泊する程度のお金で、今回の全行程の費用が賄えてしまう。
そして、雷鳥沢キャンプ場といえば、なんといっても室堂から非常に近い。徒歩1時間だ。
そこにベースキャンプを張ってしまえば、登山中は重い荷物を背負う必要が無い。
つまり、テントサイトでの生活については軽量化を考えなくて良いということだ。
そんなわけで、必然的に僕のザックは105リットルのオスプレー「ジーニス」に決まる。
さらには、サブザックとしてマックパック「アンプレース25」を持っていった。
立山三山縦走では、3000m級の山々を8時間も歩くわけだから、いかに立山とはいえ油断はできない。この程度のザックは必要だろうと判断したのだ。
が、こいつが思ったよりもカサ張って、メインザックであるジーニスにパッキングするのに手こずった。
ところで、この計画を作っていて思い出したのだが、ソロじゃないテント泊山行で2泊以上するのは、高校の山岳部の合宿以来だ。つまり、大人になってからは、連れのいるテント泊山行は1泊までしかしたことがない。
高校卒業から20年以上一人暮らしを続けている僕が、果たして、破綻せずにつつがなく4日間を過ごせるのだろうか。
連れの寛容な心に期待をするしかあるまい・・・。
そんなわけで、怠惰なのんびりテント泊山行の始まりである。
(「1日目 テント場確保」につづく)
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