「部」と言っても同好会みたいなものなのだが、僕はそのマラソン部の中で一番タイムが悪い。
11/24に富士山マラソンを控えているのだが、どうにもこうにもトレーニングが上手くいっていないので、マラソン部の1人を誘ってトレイルランニングに出かけた。
本来はロード向きのトレーニングをするべきなのだが、完全に現実逃避だ。
しかも、午後3時ぐらいから天気が荒れるという天気予報を受けて、昼過ぎには下山できるように、距離も20km程度と、かなり弱気な計画だ。
(ちなみに、この1週間前にはロードで40km走をやったのだが、30kmで見事に足が終わってしまった。。。)
朝8時過ぎ、コインロッカーに着替えなどの荷物を放り込み、JR高尾駅の北口を出発する。
ロードを高尾山口駅に向かってゆっくり走る。
8:39、高尾山のケーブルカーの清滝駅前に到着。
どんよりした空模様で、気分が重くなる。
この日の天気予報では、気圧の谷が通過する関係で高尾近辺は15時ぐらいから雨が降り始めるという。
昼過ぎには早々に下山してしまいたい。
ここから稲荷山コースに入る。
9:00、稲荷山に到着。
神奈川県側の雲が、やや薄らいでいた。
稲荷山コースから6号路への入口には、「ここは下れません」の文字が。
紅葉のシーズンなので、混雑を見越して毎年この時期は6号路が登り専用になるのだ。
といっても、この時間帯にはまださほど混んでいない。
天候が悪いという予報で、みんな来てないだけなのかもしれないが。
9:25、高尾山の山頂に到着。
展望台からはかろうじて丹沢が見えた。
山頂からもみじ台方面へ下りる道は、もみじがキレイに色着いていたが、他の草木はイマイチだった。
10:00、城山に到着。
今日も城山の猫は愛想を振りまく。
10:36、景信山の手前で、見慣れない道標を目撃する。
どうやら、高尾陣馬縦走路を横切るコース設計で、12/7にトレランの大会がある模様。
調べてみたら、思ったよりタフそうな大会だった。(→ふれあいの道トレイルチャレンジャーズレース)
10:40、景信山に到着。
来し方を見ると、山の色付き具合がよく分かる。
山頂からの眺めは、雲がかかって見晴らしは効かないものの、これはこれで素敵。
ところが、景信山の山頂のほうにある「かげ信小屋」は営業しておらず。
下の青木茶屋の方でなめこ汁をいただく。
この茶屋には何頭か犬が飼われているのだが、この日いたのは1頭だけ。
この茶屋には、何故か子猿が繋がれている。
どういう経緯でここに繋がれているのかを茶屋の人に聞いてみたが、スルーされてしまった。
怪我でもして保護されているのか、それとも他の何らかの理由によるのか。
さて、ルートはここからが気持ちよく走れる場所になる。
気持ちよく走って、写真は撮らず。
11時を過ぎた頃から、次第に青空が見えるようになってきて、日差しが心地よい。
きっとこれは擬似好天に違いないと考えて先を急ぐも、本当に気圧の谷間なんか来るのだろうかという疑念が脳裏をよぎる。
尾根道を丁寧になぞり、堂所山の根っこだらけの急斜面を一気に登って山頂でしばしの休息。
堂所山の山頂は、高尾陣馬縦走路の中で僕が最も好きな場所の1つだ。
他の登山者とカチ合うこともなく、静かな眺めを楽しめるという、この山域には珍しいスポットなのだ。
その先も気持ちの良い尾根道には木漏れ日が差し込み、テンションが上がりっぱなしとなる。
陣馬山の直下まで来ると、高尾山よりはいくばくか紅葉も進んでいるようで、色付きの良い木が多くなる。
12:30、陣馬山の山頂に到着。
青空も見え日差しも暖かいが、風が強い。
山頂には30人ぐらいの登山者がいたが、なぜかそのほとんどが白人で異国情緒たっぷりだった。
連れと3人で写真を撮ってもらおうとして、
「英語で何て言うんだっけ?」
なんて話をしていたら近くに日本人らしき人がいたので、これ幸いと写真をお願いしたところ、その人もカタコトの日本語! 発音の訛り方からすると中国の人っぽい。
陣馬山はいつからこんなにインターナショナルになったんだ!?
そんなこんなで、山頂の小屋でけんちん汁を注文し、持参した食料とともにランチ。
15時ぐらいから天気が崩れるという天気予報を信じて、このまま陣馬高原下のバス停に降りる予定なのだが、ふと時計を見るともう13時近くになっていた。
陣馬高原下のバス停からは1時間に1本しかバスがなく、13:25のバスを逃すと丸々1時間待たなくてはならない。
あと30分で、陣馬高原下バス停までの4km強を走りきらなくてはならない。これは大変だ!
慌てて出発して、走る、走る。
和田峠に到着した時点で、残り20分。
そこから3.7kmを20分え走りきらなければならないのだが、鈍足な僕にはなかなかの試練だ。
しかも、この日のシューズはinov8のロックライト285。ソールが薄いので走り方にも気をつけなければならない。力任せに急勾配のアスファルトを下れば、膝や踵へのダメージが心配だ。2週間後にフルマラソンの大会を控えているので、あまりヤンチャをするわけにはいかない。
それでも、走る、走る。
吐きそうになりながら、濡れた路面や落ち葉に足を滑らせないように気をつけつつ、持てる限りのスピードで走る。
もう限界だと思った頃に、バスが視界に入った。
やった、間に合った!
と、喜びに震えながらバス停に着くと、運転手さんに
「おー、間に合ったな、ギリギリだ。あと1分だよ」
と声を掛けられた。
バスの車中では、この日行われた陣馬山トレイルの出場者と間違えられたが、まさか今日が陣馬山トレイルの開催日だったとは知らなかった。
こうしてこの日の20kmは終了した。
結局この日は、その後も大した降雨はなく、大荒れの予想だった天気予報に肩すかしを食らった形となった。無念。
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