ああ、奥多摩と奥秩父の境目にある山小屋も東邦航空が出入りしてるんだなぁ、と思った。
本書は、その東邦航空の営業マン・篠原秋彦氏の一代記である。
篠原氏は、上司である営業部長とぶつかりながらも、北アルプスの山小屋の荷揚げの仕事を開拓し、維持した。
そして、会社の上層部とぶつかりながらも、ヘリによる山岳救助を会社の事業として行い続けた。
会社にとっては山小屋の荷揚げも山岳救助も、事業としての旨みが少なく、あまり積極的に取り組みたいと思っていない様子である。しかし、篠原氏はそんなことを意に介することもなく、がむしゃらに取り組む。
本書には書かれていないが、多分篠原氏は山小屋や山岳救助以外の仕事も相当熱心に行なっていたのだろう。でなければ、しょっぱい事業の牽引者に会社が良い顔をするわけがない。
やっぱり会社員でいるためには、そして、好きなことをやるためには、会社にちゃんと貢献しなきゃいかんのだなーと。
オレにゃ無理だな、こんな生き方。
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