渋くて地味な記事が多くパッとしないのだが、よく読むと濃い。
で、そんな地味で濃い『岳人』の、より一層地味で濃い連載モノのなかで、送りバントのようにコツコツと見開き2ページで掲載されているのが「山の雑学」。
この「山の雑学」をまとめて1冊の本にしたのが『山の雑学百科』だ。
掲載されているのは、301篇。
すさまじいボリューム感だ。
しかも、地味で濃い『岳人』に連載されているものだけあって、雑学の質も地味で濃い。「そんな話なんて気にしたことも無かった!」というレベルのことばかりが収められている。
例えば、「クナザサ」は「熊笹」ではなく「隈笹」が正しい、とか。
1篇の長さも、『岳人』誌上で見開き2ページに4篇(つまり1ページに2篇)で掲載されているものなので、拾い読みするにはちょうど良い長さ。
1篇1篇に付いている芝祐治さんのイラストも、ベタで分かりやすく、ほのぼのとする。
テンションの上がるような本ではないが、しみじみと好きだ。
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