このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2013年1月19日土曜日

山行記 : 2013年1月2日~4日 燕岳 総括



(この記事は「装備(行動食)編」の続きです。)


今回の山行は、積雪期登山の初心者である僕が、北アルプスの厳冬期を安全に体験するということを最優先課題としておこなったのだが、結果、あいにくの天気にも関わらず、トラブルらしいトラブルもなく終了できたことが何よりの収穫だった。

僕が特に臆病なだけなんだろうけど、どんな季節であれ、登山は怖い。
いつも出発直前まで最悪の状況ばかりを考えてしまい、だいたいストレスでお腹を壊す。
でも、「次、どこに登ろうかなー」と考えているときや、実際に登り始めたあとは、楽しくてしかたないことのほうが圧倒的に多い。(もちろん例外はある。)

今回の山行も、2日目、中房温泉から出発したあともしばらく、不安で不安で仕方がなく、下山することばかりを考えていた。
が、合戦小屋以降は、楽しくて楽しくて仕方がない。天気が悪いのにだ。

さすがの入門ルートだけあって、危険箇所はほぼ皆無といって良かったし、中房温泉と燕山荘というしっかりした宿があるので、より危機回避オプションが豊富で安心感のある山行だった。
が、一度常念山脈の稜線に出ると、厳冬期の北アルプスの怖さを垣間見ることができたのも、良い経験になった。
実際その日、その稜線の2、3km先では、2名の遭難者が出たのである。

その遭難者が無事に救出されて本当によかった。
もし不幸な結果に終わっていたら、きっと自責の念に駆られたに違いない。

「北アルプス遭難:大天井岳2人救助 荒天、テントにくるまり 寒さと強風しのぐ /長野」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130105-00000113-mailo-l20

いつか厳冬期の北アルプス縦走をしたいと思っているので、今回の身近な遭難事故は僕にとって強い戒めとなった。

今回はあいにく燕岳の姿を見ることができなかったので、来年にでも、今度こそその雪化粧姿を拝みに行きたいと思う。


なお、下山時に同行させていただいた同宿の男性2人にも、この場でお礼を申し上げたい。
おかげで大変楽しい山行となりました。


(完)


0 件のコメント:

コメントを投稿