正月休みの燕岳山行で、今持っているグローブでは心もとなかったので、新調した。
僕は掌にハンパなく汗をかく。
このため、インナーグローブはビチョビチョになってしまう。
これを改善するためには、方法は2つ。
1つは、インナーグローブとアウターグローブの取り外しができるものを購入し、インナーグローブが濡れたら予備と交換する、という方法。
もう1つは、とにかく思いっきり湿気を排出してくれる素材のグローブを使うという方法。
後者の方法がうまくいくなら、面倒が少なくて良い。
そんなわけで、湿気を排出することにかけては定評のあるドライQ技術を使っているマウンテンハードウェアのグローブを検討してみた。
本当は、登山雑誌でやたらとプッシュしていたタイフォングローブを試してみたかったのだが、店頭には無かった。
あとで知ったのだが、そもそもタイフォングローブの発売は1月中旬だったようで、この時点ではまだ発売前だったのだ。
そんなわけで、店頭にあった登山用のグローブの中でハイエンドモデルのハイドラエクストグローブを購入。
甲の側は、マウンテンハードウェア独自の防水透湿素材である「OutDry」素材。
掌側は指先までスエードで、滑りにくい。
実際に燕岳山行で使ってみたが、総論として非常に満足な使い心地だった。
まず、保温性には全く問題を感じなかった。
ただ、合戦小屋から上では、ランニング用の薄いグローブを内側に着用したので、その分の効果も有ったとは思う。
指や手の動かしやすさでは、ストレッチ素材のおかげで非常に良い。
タイフォングローブがMountaineeringのラインであるのに対して、このハイドラエクストグローブはAlpine Climbingのラインなので、指の動かしやすさには配慮されているのではないだろうか。
そして、一番気にしていた透湿性だが、これは満点を差し上げたい。
グローブの中に蒸れを感じた際に掌をグーパーグーパーすると、蒸れが強制排出された(ような気がした)。
燕山荘に着いたタイミングでは、インナーに蒸れによる湿り気が少々あったが、寝床にぶら下げておいたら翌朝にはすっかり乾いていた。
不満を感じるポイントが存在しなかったので、僕にとってはすばらしいアイテムだったといえよう。
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