北丹沢12時間耐久レースに向け、雨具をどうするか悩んでいた。
7月上旬で、標高1,600m以下のルートというコースを考えたとき、どう考えてもむちゃくちゃ暑いに違いない。
かつ、距離も50km未満。
そうなると、多少濡れたところで何とかなるという公算もある。(これがトレランじゃなく登山だったら、絶対そんなこと考えないのだが。)
かといって、本気で降ったら、雨具無しで耐えられるわけがない。
だが、ゴワゴワしたゴアテックスの雨具の上下を着て走るのはストレスになるし、暑いのはもっと嫌。
特に下半身の雨対策は悩ましい。
おそらく、キタタンの条件で考えたら、ほとんどのランナーは雨具のパンツは一切使用しないのではないだろうか。
それは、走りやすさと、雨に濡れることで生じる体力の消耗を天秤にかけた時に、下半身が濡れる程度ならば耐えられるということなのだろう。
実際、トレランでは足を主に動かすわけなので、下半身の発熱量が大きいし、筋肉を雨で冷やしてもらえれば却ってパフォーマンスの向上に寄与する可能性すら出てくる。
が、実は、尻が冷えるとランのパフォーマンスに影響が出てしまう。
そこで、OMMの、いいとこ取りなレインパンツを購入してみた。
それが「KAMLEIKA SHORT」だ。
これは、最近評判のOMMのソフトシェルジャケットと同じ素材で作られているショートパンツだ。
これのロングパンツタイプは品切れ続出で、実際に在庫にたどり着けない。
ショートパンツの雨具なんて意味ないじゃん!と思って人。きっとあなたには、イノベーションの女神さまは微笑まないでしょう。
足が濡れても、尻や腰回りを冷やさなくて済むというのは、体力を温存する上でも非常に有用なのだ。むしろ、夏場のトレランにおいては良いとこ取りと言っていいはずだ。
サイズ感だが、身長166cm、体重58kgの僕がSサイズをランパンの上から着用すると、こんな感じ。
まず、正面。
横。
足上げの際にスソがやや太ももに引っかかる感じがあるが、ゴアテックスのロングパンツを履いて走ることを思えば天と地の差だ。
全方向へのストレッチの効く素材でもあるので、なんてことない。
防水と透湿の性能については、同じ素材のジャケットに対するさまざまなランナーのみなさんの評価を見れば十分であろうことが推察される。
が、やっぱりどの程度蒸れるのか気になる。場合によっては、蒸れすぎて雨に濡れるのと変わらない状態になってしまう可能性だって捨てきれない。
そこで、試してみた。
下着とランパンの上からこのKAMLEIKA SHORTを履いて走ってみたのだ。
すると、さすがにショートパンツだけあって、通気性がとても良いことに気付いた。透湿素材じゃなくても、そもそもショートパンツは蒸れにくいのだ。
だが、距離が伸びるにつれ、次第に尻や腰に汗をかき始めると、スソからの通気性だけではビチョビチョになってしまう。ここからが、この素材の力の見せ所だ。
結論としては、下着とランパンのみの着用の場合よりも、いくらかは蒸れる。単純に、1枚多く履いているわけだから仕方ないだろう。
だが、防水素材にもかかわらずこの程度の蒸れで済むならば、非常に有用だと思う。おそらく、ゴアテックスだったらここまで汗抜けは良くないと思う。あくまで推測だが。
これで重さは90g。
キタタンではザックに忍ばせておこうと思う。
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