このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2013年1月13日日曜日

山行記 : 2013年1月2日~4日 燕岳 装備(ウェア)編



(この記事は「[3日目] 燕岳山頂を見ずして下山」編の続きです。)


今回の燕岳山行における装備について、記録を残しておきたい。
まず、今回はウェアについて。


■ アウターレイヤー


アウトドアリサーチの冬山用ハードシェル。
野外に居るときは基本的に着続け。
ベンチレーターでの温度調整がしやすく、厚手の素材感で安心感もあった。
が、やはり素材がゴアテックスなので、透湿性はそれなり。2日目に合戦小屋でジャケットの内側を見たら、排出されない湿気が凍りついていた。
また、これは購入時から分かっていたことだが、身長166cmの僕にはSサイズでもデカイ。
いくらインナーを着ることを想定したとして、いくらなんでもデカすぎる。
もうちょっと小さいサイズのハードシェルの購入を検討したい。

・mont-bell (モンベル) 「ライトアルパインダウンジャケット」

モンベルのダウンジャケット。800フィルパワーのダウンを使っていて、ボリュームもけっこうあるのに安い。やはりモンベルは、僕のような安月給のサラリーマンにはありがたい存在だ。
ダウンジャケットは行動中に着ることはないが、宿での停滞時に使用した。
万が一のビバーク時にも、ダウンジャケットが無いとキツいだろう。
もう3年ほど使っているのでややヘタってきているが、まだまだ現役。


■ ミドルレイヤー

・Columbia (コロンビア) 超薄手のフリース

普通のフリースを行動中に着ると、汗をかいてしまう。
でも、ベースレイヤーとハードシェルだけでは心もとない状況もあるだろう。
このフリースジャケットは激薄なので、普通のフリースよりも調節がしやすい。

というわけで、2日目の合戦小屋から上と、3日目、それぞれの行動中に着用した。


UNIQLO (ユニクロ) フリース フルジップジャケット

おなじみのユニクロのフリース。
コロンビアのフリースでは心もとないこともあるだろうと思って持参。
宿で停滞中に着用。
バカにできないクオリティ。


■ ベースレイヤー

mont-bell (モンベル) 「スーパーメリノウール ハイネック」(厚手)

2日目、3日目に着用。
さすがにとても暖かい。
2日目の合戦小屋までは、ファイントラックのフラッドラッシュアクティブスキンと、このベースレイヤーと、ハードシェルだけで充分だった。
ハーフジップなので、暑ければジッパーを下げて体温調整をすることもできる。

mont-bell (モンベル) 「スーパーメリノウール ハイネック」(中厚)

1日目に着用。
ファイントラックのフラッドラッシュアクティブスキンと、このベースレイヤーと、ハードシェルだけで宮城ゲートから中房温泉まで歩いたが、最後の2~3kmは寒さを感じた。が、ハードシェルのベンチレータを閉め忘れていたということも間違いなく影響しているだろうから、なんとも言えない。


■ ドライレイヤー

finetrack (ファイントラック) 「フラッドラッシュアクティブスキン」(Tシャツ)

最近ファイントラックが提唱している「ドライレイヤー」という概念。
汗をかいても汗戻りしないため、汗冷えしないという機能を謳っている。
実際のところはどうなのか。
3日間使ってみて、たしかに汗戻りが少ないという印象を持った。
今回使用したのはTシャツタイプだった(長袖が品切れだったので)が、来月あたりは長袖の方を準備しておきたいと思った。


■ ボトムズ

mont-bell (モンベル) 「アルパインパンツ」

オーバーパンツは価格が高い。
どのメーカーのものも、購入にちょっと勇気の要る価格だ。
そんななかで、コスト対スペックで考えたときに、どうしてもモンベルに食指が伸びてしまう。
実際に、2日目、3日目、強風の中-20℃を下回る状況でも使用したが、非常に調子が良かった。
寒さも感じず、汗ムレも無かった。
満足。

Mountain Hardwear (マウンテンハードウェア) 「パワーストレッチタイツ」

2日目、3日目、オーバーパンツの下はこれだけを履いていた。
昨シーズンに購入したが、その時点で僕が行くような山ではオーバースペックだったが、今回の燕岳ではちょうど良かった。

・UNIQLO (ユニクロ) 「ヒートテック タイツ」

1日目、ノースフェイスの3/4丈のパンツの下に履いていた。
昨シーズンの厳冬期の雲取山でも、ヒートテックのタイツで十分だったので、-10℃ぐらいまではいけるだろうと。
実際、1日目の環境下では特に問題を感じなかった。
ただし、トップスのベースレイヤーにヒートテックを使うのはオススメできない。(3年前の年末の西伊豆で死にそうになったことがある。)


1日目に使用。
冬とはいえ、-10℃までなら下にヒートテックを履いて、あとはゲイターをつけてしまえば寒くはない。
雪靴を履いている時に普通の登山用パンツを履くと、裾がもたつくので、それならいっそ3/4でいいじゃないかと。
去年の2月の雲取山でも、4月の金峰山~国師ヶ岳縦走でも、過不足を感じなかったし。


■ ソックス


3日間ともこのソックスを使ったが、ちゃんと毎日替えた。だから荷物が増えるのだ・・・。
登山靴の性能もあったのだろうけど、足の冷えは全く感じなかった。快適。
ただ、より気温の低いところに行くならば、アルパインソックスのほうがいいんだろうなーと思う。


■ グローブ

Mountain Hardwear (マウンテンハードウェア) 「ハイドラエクストグローブ」

2日目、3日目に使用。過不足の無いパフォーマンスだった。
本当は同じメーカーのタイフォングローブを買おうと思っていたのだが、品切れでこちらを購入した。
タイフォングローブがどうなのか分からないが、今回の山行にはハイドラエクストグローブで不満は感じなかった。インナーとアウターが一体型なので、インナーが汗ムレで濡れてしまった場合、ちゃんと乾くんだろうかと不安に感じていたが、全くの杞憂に終わった。
というのも、ちょっとムレてきたなーと思った際には、手をグーパーグーパーすると、それによってムレが強制的に排出できたのだ。
これがドライQの実力かと、驚いた次第だ。

・UNDER ARMOUR (アンダーアーマー) 薄いグローブ

1日目は、このグローブだけを使用し、2日目、3日目はハイドラエクストグローブの下に着用した。
無くてもいいけど、あれば便利という程度か。


■ ヘッドウェア

・Mountain Hardwear (マウンテンハードウェア) ニットキャップ

普通のニットキャップ。2日目、3日目の行動中にかぶりっぱなし。
持参したバラクラバが薄手のため、バラクラバを着用したあとも、その上からかぶっていた。


一言でいうと、大失敗。
本編にも書いたが、鼻や口を覆わないことを前提にしているバラクラバは意味が無い。
このニンジャクラバも鼻や口を覆えないわけではないが、呼吸穴が空いていないので、覆うと息苦しくて無理。
下山してすぐに、バラクラバを買い直した。



以上、主だったアイテムについては改めてレビューを別途アップしたいと思うが、いったんはこんなところだ。
こうしてみると、モンベルのアイテムの多さが目立つ。やっぱりモンベルはコストパフォーマンスが高いからなぁ。。。



(「装備(ギア)編」につづく)



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