先日、オオカミの復活について述べた書籍を読んでいたら、オオカミ信仰について触れている部分があった。
そういえば、雲取山の埼玉側の登山口である三峰神社もオオカミ信仰だったなーと思い、関東のオオカミ信仰についてコツコツ取材した『オオカミの護符』を読んでみた。
著者はオオカミ信仰のある川崎市内の農村・土橋(今は高級新興住宅地)の出身で、自身の出身地のオオカミ信仰ルーツを通して、その農村の習俗、文化を記録に収めた。
土橋では、東京にある御岳山の御岳神社から配られる護符が村中の家に貼られていたそうで、そこにはオオカミの姿が刷られていた。
そこから、関東の農村の在り方を、オオカミ信仰という視点から深掘りしているのが本作である。
もちろん、オオカミ信仰の話だけでなく、山村に暮らす人々の生活模様を通して、武蔵の山々にについてもいろいろと描かれている。
和名倉山の話なども書かれていて、単なる藪っぽい山ではなかったんだなーということは印象的だった。
それにしても、三峰神社がオオカミ信仰だったのは覚えていたけど、御岳神社もだったか。
たしかに、御岳神社の狛犬が犬じゃなくてオオカミだったなー。
(2010年5月撮影)
0 件のコメント:
コメントを投稿