僕はまだフルマラソンより長い距離を走ったことがない。
トレイルランニングでは42kmなんて距離はそれほど長い方の部類ではなく、50km以上で一人前みたいな感じだ。今年からついに開催されるUTMFなどは、フルマラソンを何本完走しようとも、フルマラソンのタイムがいかに良かろうとも、参加資格すら得られない。
そんなわけで、フルマラソンより長い距離を走ったことがないままでは味噌ッカスもいいところなので、いつかウルトラマラソンには出場し、完走を果たしたいと思っている。
そんなわけで読んでみたのが『ウルトラマラソンマン』。
本書は、300km以上の距離を一人で走るアメリカのウルトラマラソンランナーであるディーン・カーナゼス自身の自伝的著書だ。
本書には、ウルトラマラソンランナーとして参加した象徴的な大会として、以下の4つの模様が描かれている。
・ウエスタンステーツ100
・バッドウォーター・ウルトラマラソン
・南極マラソン
・キャリストガ・トゥ・サンタクルーズ 199マイルリレー
その中には、完走を果たし得なかった大会も含まれていて、常に良い結果に恵まれているわけではないことも見て取れる。
僕自身、フルマラソンの大会に出場して感じるのは、様々な人たちの心の支えだ。その支え無くしては、あんな辛いことなんか途中で放棄してしまうかもしれない。
著者もそれは強く感じているようで、家族や友人、走っている最中に言葉を交わした様々な人たちに対する感謝と愛情の気持ちに溢れた内容に心打たれることが一度や二度ではなかった。何度目頭が熱くなったことか。
残念ながら、僕には著者のようなステキな奥さんもカワイイ子供もいない独り身ランナーではあるが、本書を読んでうっかり「結婚もいいかもなー」と思ってしまった。
するつもりなんかサラサラ無いけど。
そんなわけで、とりあえず来年(もしくは再来年)、サロマ湖100kmウルトラマラソンに出場してみようと思う。時間制限の13時間以内に完走することを目標に。
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