やはり、歩くにしても走るにしても、山というフィールド抜きには語れなくなりました。
というわけで、今年はトレイルランニングにもうちょっと力をいれていきたいと思っている次第で。
そんな背景がありつつ、あまり泥濘や積雪の登山道は走りたくないなぁと思うわけです。
とはいえ、高尾山ですら、1月14日の大雪の影響から脱しきれず、いまだに道がドロドロだったりカチカチだったりするそうなので、場所選びがなかなか難しい。
そこで目をつけたのが三浦アルプス。
そう、三浦半島の付け根にそびえ立つ、ご当地アルプスです。
三浦アルプスは残念なことに、山と高原地図の範囲には入っていない。
なので、市販の地図としては、国土地理院の2万5000分の1の地図を利用するしかないのだが、非常に心もとないことに、2万5000分の1の地図では遊歩道の類は記載されていないケースが多々ある。
そこで、最も参考にしたのは京急が沿線情報として作成している三浦アルプストレッキングガイドだ。
このガイドで細かい地形を把握するのはハッキリ言って無理だが、2万5000分の1地形図には載っていない登山道がたくさん記されているのだ。
そんなわけで、コースを決めるにあたっては、このガイドの情報を大幅に参考にして、2万5000分の1の地形図にもろもろの情報を転記した上で、ガイドと地形図の両方を持参することにした。
当日。
まずはJR横須賀線で逗子駅まで。
8:40には駅前を出発して、まずは一般道を南下して、仙元山のハイキングコース入口を目指す。
南下すると、8:52、まず1つ目のトンネルである桜山隧道に至る。
桜山隧道に到着するのが遅かったのは、ここに至る過程で道に迷ったからだ。
アスファルトの道なんか嫌いだ。
このトンネルを抜けてしばらくすると、道端にローソンがあった。
微妙に腹が減っていたし、最後のエイドステーションだろうと考えて、立ち寄ってフルーツゼリーを買い食い。元気が出た。
その先ですぐにまたトンネルに出くわす。
この葉山隧道の手前を右折。
今度は折り返すようにしてすぐに左折して、坂道を登る。ちょうどこの葉山隧道の上を通るような塩梅だ。
この坂道が、地味にキツい。
乗鞍天空マラソンを思い出すようなキツい上り坂だ。
なんとか走って登り切るが、初手からこれでは先が思いやられる。
この坂を登り切ると、葉山教会が現れる。
この教会の向かって左側が、ハイキングコース入口である。
9:11、いよいよここからがトレイルの始まりだ。
トレイルを進むとすぐに、開けて気持ちの良い場所に出る。
左後方には相模湾が見える。
間近に海を見ながら山歩きができるなんて、なんと贅沢なことだろうか。
9:19、仙元山山頂に到着。
山頂からは、相模湾が一望できる。
冬らしからぬ温かい陽気のために、残念ながらモヤがかかってしまって富士山は薄らとしか見ることができなかったが、それでも十分にすばらしい眺めだ。
これで標高118mというのだから、なんとも手頃な絶景ポイントと言えるだろう。
さて、この山頂は広く、石碑が2つ建てられている他に、いくつかのテーブルとベンチが設置されている。
石碑その1。
石碑その2。
どっちも碑文は読み取れず・・・。
一応、山頂を示す標識もあるが、山頂の一番奥の隅に押し込められるように立っている。
この標識の向こうにトレイルが伸びていく。
仙元山の先は、いったん下るがすぐに登り返す。
そこは、根っこだらけの尾根道だった。
そのすぐ先には、切り株に手書きで書かれた道案内があった。
これが噂に名高い、三浦アルプス名物の手書き道標か!
こんなの、よく気を付けていないと確実に見落とすな・・・。
幸い、見落としたところで大勢に影響のあるような場所ではないので問題ないのだが。
尾根道を進むと、189ピークが見えてきた。
京急のトレッキングガイドによると、この189ピークへの登り坂には、約250段の階段があるそうで。
少し憂鬱になりながら基部にたどり着くと、
けっこうスゴイ。。。
今日はトレッキングではなくトレランをしに来ているので、気合を入れて一気に駆け上がる。
つもりだったが、ヘバってしまい、最後の50段ぐらいはヒィヒィ言いながら歩いてしまった。
なんせ、1段1段がなかなかの段差なのだ。
登りきると、そこは189ピークの頂上。
9:34、到着。
山頂には、礎石のようなものが設置されている。
「級基準点」というのは読み取れるのだが、肝心の何級なのかは分からず。
189ピークから先も、明瞭なトレイルが続く。
9:40、トレイル脇にベンチ発見。
あんまりトレイルっぽくないベンチが、わざわざトレイルに背を向けて設置されているということは、結構なビューポイントなんじゃないだろうか。
と思って見てみたが、
樹木に遮られて何も見えん。
なんなんだろう、このベンチ・・・。
右の道を塞ぐかのように「葉山小バス停」に誘う道標が、左の道を指している。右の道への道標は「クリーンセンター」と書いてあった。
ここでしばらく悩む。
地図に載っていない分岐なんじゃないかという疑念が払拭できないため、現在位置に確信が持てない。
右に行ってクリーンセンターに出てしまっても下山するルートになってしまうし、左は左で「バス停」に行きたいわけではないし、そもそも「葉山小」がどこなのか、京急のガイドにも地形図にも載っていないので見当もつかない。
というわけで、クリーンセンターへの道、つまり右側の道を選んで様子を見てみることにした。
すると、100mほど進んだところで、本当にクリーンセンターに出る道だということが判明した。
もうすぐ下にアスファルトの道が見えたのだ。
ガッカリして引き返す。
つまりここは、京急のガイドに
ここでしばらく悩む。
地図に載っていない分岐なんじゃないかという疑念が払拭できないため、現在位置に確信が持てない。
右に行ってクリーンセンターに出てしまっても下山するルートになってしまうし、左は左で「バス停」に行きたいわけではないし、そもそも「葉山小」がどこなのか、京急のガイドにも地形図にも載っていないので見当もつかない。
というわけで、クリーンセンターへの道、つまり右側の道を選んで様子を見てみることにした。
すると、100mほど進んだところで、本当にクリーンセンターに出る道だということが判明した。
もうすぐ下にアスファルトの道が見えたのだ。
ガッカリして引き返す。
つまりここは、京急のガイドに
「分岐分かりづらい」
と書いてある場所だったのだ。
「分かりづらい」という言葉に引っ張られすぎて、こんな明瞭な状態になっているとは夢にも思わなかった。
そもそも「葉山小バス停」ってどこの話なんだ?? そっちに向かって、気付いたら下山してました、なんてことにならないのか??
不安を引きずりながら、左の道を進む。
この後も、道標の不明瞭さに苦しめられることになる。
どうやら、今度は進路が正しかったようで、9:47、観音塚への道標が現れる。
そもそもこの道は、地形図には全く載っておらず、京急のガイドでは観音塚へは直進するかのような描かれ方をしている。
が、実際は、左折しなければならない。
直進すると、実教寺という寺に出てしまうようだ。
なんだかもう、探り探りで進まなければならないため、全然スピードが上がらない。
少しフラストレーションを感じる。
その先すぐに、またもや分岐が現れる。
ここで、左に進むと森戸林道に出て、谷筋を進むことになる。
僕が行きたいのは南尾根なので、右に進む。
この先は、地形図にも載らないようなトレイルなので、ところどころで多少荒れていたりする。
こんな冬の最中なのに、トレイルが草で覆われているような場所もあった。
それでもまだ、観音塚までは、特に気になるほど酷い道は無かった。
9:53、観音塚に到着。
山頂には、観音様が据えられていた。
展望は微妙。
この山頂にも、あまり参考にならない道標が立てられている。
と書いてある場所だったのだ。
「分かりづらい」という言葉に引っ張られすぎて、こんな明瞭な状態になっているとは夢にも思わなかった。
そもそも「葉山小バス停」ってどこの話なんだ?? そっちに向かって、気付いたら下山してました、なんてことにならないのか??
不安を引きずりながら、左の道を進む。
この後も、道標の不明瞭さに苦しめられることになる。
どうやら、今度は進路が正しかったようで、9:47、観音塚への道標が現れる。
そもそもこの道は、地形図には全く載っておらず、京急のガイドでは観音塚へは直進するかのような描かれ方をしている。
が、実際は、左折しなければならない。
直進すると、実教寺という寺に出てしまうようだ。
なんだかもう、探り探りで進まなければならないため、全然スピードが上がらない。
少しフラストレーションを感じる。
その先すぐに、またもや分岐が現れる。
ここで、左に進むと森戸林道に出て、谷筋を進むことになる。
僕が行きたいのは南尾根なので、右に進む。
この先は、地形図にも載らないようなトレイルなので、ところどころで多少荒れていたりする。
こんな冬の最中なのに、トレイルが草で覆われているような場所もあった。
9:53、観音塚に到着。
山頂には、観音様が据えられていた。
展望は微妙。
この山頂にも、あまり参考にならない道標が立てられている。
もうちょっと、道標の表示は分かりやすくしてもらえないものだろうか。
三国峠ってどこやねん! 一色住宅ってなんやねん!
京急のガイドにも出てないようなランドマークに誘導されても分かるか、そんなもん!
三国峠ってどこやねん! 一色住宅ってなんやねん!
京急のガイドにも出てないようなランドマークに誘導されても分かるか、そんなもん!
分岐には、小さいながらも、これまでよりも丁寧な道標が立てられていた。
このタイプの道標は、この先の南尾根ではしばしば見受けられ、非常に助かった。
何よりも、ちゃんと分かる言葉で書かれているのがありがたい。
この道標の位置からは、次のピークも見えた。
このタイプの道標は、この先の南尾根ではしばしば見受けられ、非常に助かった。
何よりも、ちゃんと分かる言葉で書かれているのがありがたい。
この道標の位置からは、次のピークも見えた。
こう見るとなんだか立派な尾根が伸びているように見えるが、よく見ると雑木がモリモリなだけなので、大したアップダウンではない。
なので、なだらかなコナラの並木(京急のガイドには「ドングリ並木」と書かれている)が伸びている。
なので、なだらかなコナラの並木(京急のガイドには「ドングリ並木」と書かれている)が伸びている。
あんまり登った感覚がなかったので、拍子抜けする。
この先、獣道かと見まごうような笹のトンネルを抜ける。
冬場でこうなのだから、夏なら切り傷覚悟で歩かなければならないのだろうと思う。
10:04、分岐が現れる。
ここにも、例の小さな手書きの道標が立てられており、助かった。
と同時に、緊急時の目標番号の看板にも、弱々しい手書きで、進路が記載されている。
これはどうやら南尾根の名物のようで、この先、南尾根にあるすべての目標番号の看板に、同じ筆跡の道案内が記載されていた。
ちなみに、次の28番もこんな感じ。
ありがたい話ではあるが、本当にこれで良いのかとドキドキする。
28番と29番の間では、木々の間から、二子山が並んでいる姿が見えた。
右側が上二子山。左側が下二子山。
29番の先では、スズメのお宿でも出てきそうな笹ヤブを抜ける。
30番、31番は、トレイルではない方向への踏み跡があり、手書きの道案内が無かったら迷い込んでもおかしくない状況だった。
この先、獣道かと見まごうような笹のトンネルを抜ける。
冬場でこうなのだから、夏なら切り傷覚悟で歩かなければならないのだろうと思う。
10:04、分岐が現れる。
ここにも、例の小さな手書きの道標が立てられており、助かった。
と同時に、緊急時の目標番号の看板にも、弱々しい手書きで、進路が記載されている。
これはどうやら南尾根の名物のようで、この先、南尾根にあるすべての目標番号の看板に、同じ筆跡の道案内が記載されていた。
ちなみに、次の28番もこんな感じ。
ありがたい話ではあるが、本当にこれで良いのかとドキドキする。
28番と29番の間では、木々の間から、二子山が並んでいる姿が見えた。
右側が上二子山。左側が下二子山。
29番の先では、スズメのお宿でも出てきそうな笹ヤブを抜ける。
30番、31番は、トレイルではない方向への踏み跡があり、手書きの道案内が無かったら迷い込んでもおかしくない状況だった。
手書きの人、グッジョブ!
10:32、32番の先でまたもや分岐が登場。
またも、懇切丁寧な道標に助けられる。
33番の先すぐに、鉄塔が現れる。
京急のガイドでは、この鉄塔の下は休憩ポイントと書いてある。
どんな様子なのかと思いつつたどり着いたら、こんな感じ。
うん、まあ、これまでの南尾根のトレイルを思い返すと、たしかにここは開けているし、鉄塔の基部のコンクリートは腰掛けるのにちょうどいいので、悪くない休憩ポイントではある。
でも、展望はそれほど良くはない。
ここで5分程度の小休止をして、再び先を急ぐ。
鉄塔の先は、しばらく下り坂が続くのだが、そこにはスチール製の階段が作られていた。
やっぱり鉄塔のメンテの人が歩く道は、しっかり整備されてるのね。
10:57、上山口分岐に到着。
これを右に行くと下山してしまう。
左の道を進むと、乳頭山に至る。
もちろん僕は左へ。
すぐに別の分岐が現れる。
この分岐を右に向かうと芽塚というピークに至る(のだと思う)。
が、分岐の道標からはよく分からなかった。
ということで、左へ。
乳頭山へ続くトレイルは、幅が広く、よく整備されていた。
11:07、分岐が現れる。
うっかり直進しそうになるが、道標によると乳頭山へは右折しなければならないようだ。
どうも三浦アルプスは分岐がやたらと多いし、その分岐のほとんどがトラップのように紛らわしい。
分岐からたった2分で、乳頭山の山頂にたどり着いた。
乳頭山の山頂は、意外なほど東側の眺望が良い。
山頂にも例の道標がある。
山頂から伸びる、さまざまなトレイルが書かれていて、もうわけが分からない。
とりあえず、北上する。
乳頭山から下り始めてすぐに分岐に出食わす。
この分岐でも、いまいちピンとこなくてしばらく迷ったが、結局、道標にひっそりと書かれた「二子山」の方角が正しいことを納得して右に進む。
商店街?!
ここは分岐ではないので、方角的にも「進む」以外の選択肢が無いのだが、それでも、
「この道は二子山じゃなくて商店街に至ってしまうのか?!」
という不安が頭をかすめる。
そもそも、「4、5丁目商店街」と書いてあるが、それがどこの「4、5丁目」なのかが全くわからないので、京急のガイドを見ても地形図を見てもサッパリ分からない。
だいたい、商店街へ誘導する道標をトレイルで見たのはこれが初めてだったので、激しく動揺する。
さすが裏山低山。
そんな裏山低山ならではの珍風景もありながらも、このあたりの尾根沿いトレイルはなかなか気持ちが良くて、走る気持ちを後押ししてくれる。
そして、見晴らしも良い。
南尾根は樹林が濃かったので、この見晴らしは嬉しい。
11:23、分岐に行き当たる。
道標は右の道への案内しかなく、直進した場合どこに行くのかは書かれていなかった。
一応右の道は「二子山」と書いてあるのだが、「商店街」や「東逗子」の文字が気になって、本当にこっちなのか?と疑念が晴れない。
悩んだ結果、いったん道標に逆らって直進してみることにした。間違ってたら引き返せば良いし。
直進すると、たしかにトレイルはしっかりしているのだが、すぐに鉄塔に行き当たる。
とりあえず鉄塔まで行ってみたが、そこから先に進む道が無い。
あれー?と悩みながら、行ったり来たりを繰り返す。
と、ここで、京急のガイドに記載された
「鉄塔の右に分岐がある」
の地点がさっきの分岐だったということに思い当たる。(思い当たるまで約10分かかった。。。)
結局、道標に従っておけば良かったのだ。
本日の前半でワケの分からない道標をたくさん見たせいで、道標に対する不信感が芽生えてしまっていたのが敗因だ。(と、責任の所在をなすりつける。)
そんなわけで、先ほどの分岐まで引き返し、あらためて西に進路を取る。
11:35、次の分岐が現れる。
この分岐には、いくつもの道標があり、ちょっとした道標祭だ。
その中でも、最も心を奪われた道標がこれ。
いかに手書き道標が名物とはいえ、フリースタイルすぎるだろ。。。
とりあえず、この分岐を直進すると、例の「4、5丁目商店街」へ、左折すると二子山のようだ。
もちろん左折する。
でも、何度地形図やガイドと見比べても、ここがどの地点なのかいまいちピンと来ない。こんなのは、他の山域では経験しないことなので、けっこうドキドキする。
分岐から先は、前日の雨の影響か、地面に湿り気が多く、ともすると泥濘になっているところも散見された。
ただ、地面の上に大量の杉の葉が落ちているため、比較的歩きやすかった。
で、それらの杉の葉をよく見ると、花粉たっぷりな感じのつぼみを付けていたりして、早春の趣を感じた。鼻の穴がムズムズする。
11:41、馬頭観音の分岐に到着。
馬頭観音をこの分岐から仰ぎ見るとこんな感じ。
「馬頭」というからてっきり馬の顔なのかと思っていたら、普通の観音様でした。
11:45、またもや分岐。
右折すると逗子グリーン・ヒル方面に下りる道のようだが、あまり人が頻繁に通っているような印象は無い。
その先すぐに、またもや分岐。
右に行くとイトーピア団地の方に下りる模様。
左に行くと二子山。
二子山への道標は、落ちていた。
この分岐から先しばらく、泥濘との戦いになる。前日の雨の影響なのだろう。
粘土層が露出したトレイルだから水はけが悪く、しかも斜度もそこそこあるのでとても滑る。
今日一番の泥濘地帯である。
しばらく泥濘と格闘し、再びまともなトレイルに出る。
そこでリスに出会う。
乳頭山以降、やたらとリスに出会う。
しかも、けっこうデカイ。
サイズから考えると、たぶん外来種のタイワンリスなんだろうけど、同定できるほどはっきり見えない。近づくと逃げるので、一定程度の警戒心はあるようだ。
11:59、自動車が通れそうな林道に出る。
林道に出たところには、マムシ注意の看板も。
このまま道幅の広い林道を走って二子山の山頂に向かう。
林道沿いには、こんな案内板も。
12:05、山頂直下まで来ると、電波塔が現れた。
柵に設置された看板を見ると、
え、「KDD」? KDDIじゃなくてKDD?
まー、気にしても仕方がないので、先に進む。
この柵の、向かって左側に短い階段があり、それを登ると山頂だ。
12:06、上二子山の山頂に到着。
三角点らしきものもある。
山頂の標識は、展望台の上に設置されていた。
まさかこの展望台込で207mってことじゃないだろうな・・・?
さて、この展望台からの眺めはなかなかのもので、東京湾方面も望めるし、
今日走ってきた山並みも一望できる。
この山頂が、これまた日当たりが良くて、春のようなポカポカ陽気。
すっかり気持ちが良くなって、日向ぼっこをしながらクリームパンを食べた。
もうこのままここで寝てしまいたい。
という誘惑を断ち切って、10分後には出発。
今度は下二子山を目指す。
上二子山からは比較的緩やかなトレイルが多いものの、あまり人がたくさん通らないのか、南尾根と同じぐらいに枝葉が生い茂っている。
その枝葉の隙間から、下二子山の姿が時折見えた。
12:27、下二子山の山頂に到着。
山頂の標識には「二子山(下ノ山)」という書き方がなされていた。
次に目指すのは阿部倉山なのだが、下二子山から先はより一層枝葉が茂っており、とてもじゃないが走る気がしない。
阿部倉山の姿も見えるには見えるが、もう、枝葉が邪魔でよう分からん。
鞍部から阿部倉山へは、直登せずにいったん北側に巻くようにトラバース気味に標高を上げ、山頂の北東まで来たらトレイルを直進せず、左折して山頂に向かう。
この分岐が非常にわかりにくく、手書きの小さな道標を見落とすとそのままいつの間にか下山してしまうことになる。
ここから山頂への道が、まさに野趣満点。
本物の獣道もかくや、というぐらいの荒れっぷりだった。
これで道ですからね。
とても走れんわけですよ。
で、12:45、阿部倉山の山頂に到着。
山頂の標識は、道のわりにはまあまあちゃんとしていた。
さあ、あとは下山するだけ。
標高を下げるに従って、トレイルがまともになってきて、走りやすくなる。
そしてついに、12:53、アスファルトに道に出る。
ここからは、イトーピア団地を抜けて東逗子駅方面を目指す。
13:10、東逗子駅に到着。
東逗子に降りてきたのは、あづま湯という銭湯でひとっ風呂浴びようと思ったからなのだが、営業時間が15時からということで不可。。。
このまま帰るのも悔しいので、駅前の寿司屋に入る。
この店、どう見ても個人経営の普通の寿司屋なのだが、名前が何故か「かっぱ寿司」。
あんまりいい名前じゃないと思うんだがなー。。。
で、海鮮丼1,200円。
パッと見は地味だが、さすが海の町だけあってネタがどれも美味い。
特にびっくりしたのが蒸しエビ。最初見たとき「なんだ、蒸しエビかぁ・・・」と落胆したのだが、食べてみたら、身も厚く味も非常に良かった。
たぶんこのエビのものと思われる頭を使った味噌汁も美味しかった。
ここは分岐ではないので、方角的にも「進む」以外の選択肢が無いのだが、それでも、
「この道は二子山じゃなくて商店街に至ってしまうのか?!」
という不安が頭をかすめる。
そもそも、「4、5丁目商店街」と書いてあるが、それがどこの「4、5丁目」なのかが全くわからないので、京急のガイドを見ても地形図を見てもサッパリ分からない。
だいたい、商店街へ誘導する道標をトレイルで見たのはこれが初めてだったので、激しく動揺する。
さすが裏山低山。
そんな裏山低山ならではの珍風景もありながらも、このあたりの尾根沿いトレイルはなかなか気持ちが良くて、走る気持ちを後押ししてくれる。
そして、見晴らしも良い。
南尾根は樹林が濃かったので、この見晴らしは嬉しい。
11:23、分岐に行き当たる。
道標は右の道への案内しかなく、直進した場合どこに行くのかは書かれていなかった。
一応右の道は「二子山」と書いてあるのだが、「商店街」や「東逗子」の文字が気になって、本当にこっちなのか?と疑念が晴れない。
悩んだ結果、いったん道標に逆らって直進してみることにした。間違ってたら引き返せば良いし。
直進すると、たしかにトレイルはしっかりしているのだが、すぐに鉄塔に行き当たる。
とりあえず鉄塔まで行ってみたが、そこから先に進む道が無い。
あれー?と悩みながら、行ったり来たりを繰り返す。
と、ここで、京急のガイドに記載された
「鉄塔の右に分岐がある」
の地点がさっきの分岐だったということに思い当たる。(思い当たるまで約10分かかった。。。)
結局、道標に従っておけば良かったのだ。
本日の前半でワケの分からない道標をたくさん見たせいで、道標に対する不信感が芽生えてしまっていたのが敗因だ。(と、責任の所在をなすりつける。)
そんなわけで、先ほどの分岐まで引き返し、あらためて西に進路を取る。
11:35、次の分岐が現れる。
この分岐には、いくつもの道標があり、ちょっとした道標祭だ。
その中でも、最も心を奪われた道標がこれ。
いかに手書き道標が名物とはいえ、フリースタイルすぎるだろ。。。
とりあえず、この分岐を直進すると、例の「4、5丁目商店街」へ、左折すると二子山のようだ。
もちろん左折する。
でも、何度地形図やガイドと見比べても、ここがどの地点なのかいまいちピンと来ない。こんなのは、他の山域では経験しないことなので、けっこうドキドキする。
分岐から先は、前日の雨の影響か、地面に湿り気が多く、ともすると泥濘になっているところも散見された。
ただ、地面の上に大量の杉の葉が落ちているため、比較的歩きやすかった。
で、それらの杉の葉をよく見ると、花粉たっぷりな感じのつぼみを付けていたりして、早春の趣を感じた。鼻の穴がムズムズする。
11:41、馬頭観音の分岐に到着。
馬頭観音をこの分岐から仰ぎ見るとこんな感じ。
「馬頭」というからてっきり馬の顔なのかと思っていたら、普通の観音様でした。
11:45、またもや分岐。
右折すると逗子グリーン・ヒル方面に下りる道のようだが、あまり人が頻繁に通っているような印象は無い。
その先すぐに、またもや分岐。
右に行くとイトーピア団地の方に下りる模様。
左に行くと二子山。
二子山への道標は、落ちていた。
この分岐から先しばらく、泥濘との戦いになる。前日の雨の影響なのだろう。
粘土層が露出したトレイルだから水はけが悪く、しかも斜度もそこそこあるのでとても滑る。
今日一番の泥濘地帯である。
しばらく泥濘と格闘し、再びまともなトレイルに出る。
そこでリスに出会う。
乳頭山以降、やたらとリスに出会う。
しかも、けっこうデカイ。
サイズから考えると、たぶん外来種のタイワンリスなんだろうけど、同定できるほどはっきり見えない。近づくと逃げるので、一定程度の警戒心はあるようだ。
11:59、自動車が通れそうな林道に出る。
林道に出たところには、マムシ注意の看板も。
このまま道幅の広い林道を走って二子山の山頂に向かう。
林道沿いには、こんな案内板も。
12:05、山頂直下まで来ると、電波塔が現れた。
柵に設置された看板を見ると、
え、「KDD」? KDDIじゃなくてKDD?
まー、気にしても仕方がないので、先に進む。
この柵の、向かって左側に短い階段があり、それを登ると山頂だ。
12:06、上二子山の山頂に到着。
三角点らしきものもある。
山頂の標識は、展望台の上に設置されていた。
まさかこの展望台込で207mってことじゃないだろうな・・・?
さて、この展望台からの眺めはなかなかのもので、東京湾方面も望めるし、
今日走ってきた山並みも一望できる。
この山頂が、これまた日当たりが良くて、春のようなポカポカ陽気。
すっかり気持ちが良くなって、日向ぼっこをしながらクリームパンを食べた。
もうこのままここで寝てしまいたい。
という誘惑を断ち切って、10分後には出発。
今度は下二子山を目指す。
上二子山からは比較的緩やかなトレイルが多いものの、あまり人がたくさん通らないのか、南尾根と同じぐらいに枝葉が生い茂っている。
その枝葉の隙間から、下二子山の姿が時折見えた。
12:27、下二子山の山頂に到着。
山頂の標識には「二子山(下ノ山)」という書き方がなされていた。
次に目指すのは阿部倉山なのだが、下二子山から先はより一層枝葉が茂っており、とてもじゃないが走る気がしない。
阿部倉山の姿も見えるには見えるが、もう、枝葉が邪魔でよう分からん。
鞍部から阿部倉山へは、直登せずにいったん北側に巻くようにトラバース気味に標高を上げ、山頂の北東まで来たらトレイルを直進せず、左折して山頂に向かう。
この分岐が非常にわかりにくく、手書きの小さな道標を見落とすとそのままいつの間にか下山してしまうことになる。
ここから山頂への道が、まさに野趣満点。
本物の獣道もかくや、というぐらいの荒れっぷりだった。
これで道ですからね。
とても走れんわけですよ。
で、12:45、阿部倉山の山頂に到着。
山頂の標識は、道のわりにはまあまあちゃんとしていた。
さあ、あとは下山するだけ。
標高を下げるに従って、トレイルがまともになってきて、走りやすくなる。
そしてついに、12:53、アスファルトに道に出る。
ここからは、イトーピア団地を抜けて東逗子駅方面を目指す。
13:10、東逗子駅に到着。
東逗子に降りてきたのは、あづま湯という銭湯でひとっ風呂浴びようと思ったからなのだが、営業時間が15時からということで不可。。。
このまま帰るのも悔しいので、駅前の寿司屋に入る。
この店、どう見ても個人経営の普通の寿司屋なのだが、名前が何故か「かっぱ寿司」。
あんまりいい名前じゃないと思うんだがなー。。。
で、海鮮丼1,200円。
パッと見は地味だが、さすが海の町だけあってネタがどれも美味い。
特にびっくりしたのが蒸しエビ。最初見たとき「なんだ、蒸しエビかぁ・・・」と落胆したのだが、食べてみたら、身も厚く味も非常に良かった。
たぶんこのエビのものと思われる頭を使った味噌汁も美味しかった。
【総括】
- 京急の三浦アルプストレッキングガイドは、非常によくできたガイドマップだ。これがなかったらかなり苦労したに違いない。
- トレランの人と熟年ハイカーばかりだった。
- 分岐が多く、しかもどっちに進めばいいかに迷うケースがしばしばで、タイムロスが多かった。もう道は分かったので、次回からは大幅にタイムを短縮できそうだ。
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