今回の縦走は、出発前からシンドイことは分かっていたし、それだけに気が重くて気持ちが乗り切れなかった。
そのような状態で出発してしまったことが、行程全体にわたっての後ろ向きな姿勢となって現れてしまったものと思われる。
そんなかな、概ね好天に恵まれたのは僥倖であったろう。これで天気が悪かったら、二度と八ヶ岳周辺には出入りしたくなくなっていたのではなかろうか。
通常は、2泊3日のテント泊装備で、休憩時間込み込みでコースタイムを下回るぐらいなのだが、今回のコースタイムはなかなかシビアな設定で、あまりコース上でほかの登山者に抜かれることがなかったにもかかわらず、ところによってはコースタイムをオーバーするという状況に陥った。
コースタイムの参考にしたのは山と高原地図だが、この監修は今は亡き大河原ヒュッテの先代のご主人なのだが、どういう基準でコースタイムを設定したのか、あの世に行ったら聞いてみたいと思う。
ヤマレコを見ると、なかには八ヶ岳全山縦走を18時間でやってのける猛者もいるようなので、僕の今回の所要時間というのは特に早いワケでもないと思っている。
それでも、なんとかかんとか2泊3日で達成したわけなので、いったん良しとしたい。
今後、何かの間違いでUTMFなどのむちゃくちゃなレースに出場するようなことがあれば、そのトレーニングとして日帰り八ヶ岳全山縦走をやりたいと思う。
それまではこのコースはもういいや。
来年の無雪期にでもキレット小屋に停滞して、ルンゼ状の崖で北アルプス大キレットに挑戦するためのトレーニングでもしようかとは思っているが。
10月中に、今年のゴールデンウィークのリベンジを果たすべく奥秩父・奥多摩縦走を計画しているのだが、今回の八ヶ岳全山縦走に比べたらかなり緩めのスケジュールの予定なので、今回の経験を糧にしつつ楽しめるようにしたい。
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