初めて知ったのだが、エベレストのベースキャンプ近くの町からナムチェ・バザールまで、フルマラソンの距離を走るレースがあるんだそうな。
過酷なエベレスト・マラソン、150人が走り抜ける
http://www.afpbb.com/article/sports/sports-others/athletics/2881141/9020453
下りとはいえ、そんな標高で走っても死なないもんなんだなーと、感心するやら呆れるやら。
2013年のリザルトはまだ出ていなかったが、去年のリザルトを見ると、上位はネパール人に独占されている。
そりゃ、この環境ではホームの選手が有利なのは間違いないよなー。
このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。
2013年5月30日木曜日
2013年5月29日水曜日
山行記 : 2013年5月25日 奥多摩・百尋ノ滝
先日、新緑の奥武蔵もろやまトレイルランで復活を遂げたものの、その後も右足首の調子はイマイチ。軽い痛みが残っているのと共に、可動域の狭さも相変わらずだ。
果たしてこんな調子でキタタンに出場できるのだろうか。
そこで、負荷を下げてリハビリ代わりの山行を企画してみた。
同僚2人を誘って、奥多摩の百尋ノ滝に行ってみた。
この時期、川乗橋から百尋ノ滝までのルートは、新緑と渓流のコントラストがことのほか美しく、何度でも訪れたくなるスポットだ。
しかも、休憩時間を入れても、どんなに多く見積もっても全行程4時間で済む。リハビリにはもってこいだ。
そんなわけで、出発はかなりゆっくりめ。
11:17、川乗橋バス停のゲートを出発する。
ゲートを出てすぐに振り向くと、すでに新緑と渓流のコントラスト。
冬に来た時は無味乾燥な風景だったが、やはりこの季節は良い。足取りも自然と軽くなるというものだ。
そもそも、アスファルトの林道歩きなのに、こんなにも気持ちが高まるのは、この道の他に知らない。
時より見える遠くの山も新緑に包まれている。
季節は今、藤の花のようで、いたるところで目にすることができた。
竜王橋を渡るところで、渓流に容易に下りることができる踏み跡を発見。
せっかくなので下りてみた。
すると、今までは橋の上からしか見たことがなかった、小ぶりながらも形の良い滝を上から見下ろすポジションに立つことができた。
滝の上流側を見ると、のどかな渓流の風景だ。
壁面には、雫が陽の光を受けてキラキラと輝いていた。
再びアスファルトの林道に戻り先を進むと、次々に素敵な滝が現れる。
12:10、ついにトレイルの入口が見える。
ここまでちょっとのんびりしすぎた。
ここから先は、何度か渓流に架かる橋を渡るため、その都度渓流が間近に迫る。
今回の連れの1人は水生昆虫が好きで、水辺で石をひっくり返して生物を探していた。
が、水がキレイすぎるのか、あまり昆虫は見つからず。
また先を進む。
このルートはどこもかしこも広葉樹が多く、この時期は新緑がよく映えて眩しいぐらいだ。
水辺の景色も気持ちが良い。
登山道は完全に沢沿いを通っているが、沢との高度差は、時に少なく、時に数十メートルあったりする。
数十メートルの急斜面の下に沢が流れている様子はそれなりの高度感なのだが、今回の連れは2人とも高所恐怖症だそうで、下を覗くのはもちろん、下を覗いている僕の姿を見るのも厳しいと言っていた。
ふーむ、そういうものなのか。
しばらく登ると、流された橋が沢に落ちていた。
これ、去年もあったやつじゃないか・・・?
まー、鉄骨を使ったこんな立派な橋は、撤去するにも大変なんだろうなぁ。
というわけで、当然この先にある橋は、相変わらず仮設のまま。
ここまで来れば、百尋ノ滝までもうすぐ。
ちょっとした急登を登ると、ついに大きな滝の音が聞こえ、ついに滝の姿が見えてきた。
ハシゴのような階段を降り、13:03、滝の流れ落ちる河原に立つ。
反対側は開放的な渓流の風景だ。
滝壺に近付くと、滝の細かい粒子がミストシャワーのように降りかかる。
ここで、滝を見ながら昼食。
食後のコーヒーもしっかり飲んで、13:40、滝の風景を名残惜しく眺めつつ、下山の途につく。
登りでは息の上がっていた連れも、下りは順調に歩けるようで、思ったよりも順調なペースで進む。
ただ、こういう時こそ事故が起こりやすいので、連れに注意を促す。
行きには気づかなかったが、ゲート近くにはキレイなツツジが咲いていた。
14:45、川乗橋バス停に到着。
いつものように三河屋に寄ってひとっ風呂浴びて、そばを食って帰る。
果たしてこんな調子でキタタンに出場できるのだろうか。
そこで、負荷を下げてリハビリ代わりの山行を企画してみた。
同僚2人を誘って、奥多摩の百尋ノ滝に行ってみた。
この時期、川乗橋から百尋ノ滝までのルートは、新緑と渓流のコントラストがことのほか美しく、何度でも訪れたくなるスポットだ。
しかも、休憩時間を入れても、どんなに多く見積もっても全行程4時間で済む。リハビリにはもってこいだ。
そんなわけで、出発はかなりゆっくりめ。
11:17、川乗橋バス停のゲートを出発する。
ゲートを出てすぐに振り向くと、すでに新緑と渓流のコントラスト。
冬に来た時は無味乾燥な風景だったが、やはりこの季節は良い。足取りも自然と軽くなるというものだ。
そもそも、アスファルトの林道歩きなのに、こんなにも気持ちが高まるのは、この道の他に知らない。
時より見える遠くの山も新緑に包まれている。
季節は今、藤の花のようで、いたるところで目にすることができた。
竜王橋を渡るところで、渓流に容易に下りることができる踏み跡を発見。
せっかくなので下りてみた。
すると、今までは橋の上からしか見たことがなかった、小ぶりながらも形の良い滝を上から見下ろすポジションに立つことができた。
滝の上流側を見ると、のどかな渓流の風景だ。
壁面には、雫が陽の光を受けてキラキラと輝いていた。
再びアスファルトの林道に戻り先を進むと、次々に素敵な滝が現れる。
12:10、ついにトレイルの入口が見える。
ここまでちょっとのんびりしすぎた。
ここから先は、何度か渓流に架かる橋を渡るため、その都度渓流が間近に迫る。
今回の連れの1人は水生昆虫が好きで、水辺で石をひっくり返して生物を探していた。
が、水がキレイすぎるのか、あまり昆虫は見つからず。
また先を進む。
このルートはどこもかしこも広葉樹が多く、この時期は新緑がよく映えて眩しいぐらいだ。
水辺の景色も気持ちが良い。
登山道は完全に沢沿いを通っているが、沢との高度差は、時に少なく、時に数十メートルあったりする。
数十メートルの急斜面の下に沢が流れている様子はそれなりの高度感なのだが、今回の連れは2人とも高所恐怖症だそうで、下を覗くのはもちろん、下を覗いている僕の姿を見るのも厳しいと言っていた。
ふーむ、そういうものなのか。
しばらく登ると、流された橋が沢に落ちていた。
これ、去年もあったやつじゃないか・・・?
まー、鉄骨を使ったこんな立派な橋は、撤去するにも大変なんだろうなぁ。
というわけで、当然この先にある橋は、相変わらず仮設のまま。
ここまで来れば、百尋ノ滝までもうすぐ。
ちょっとした急登を登ると、ついに大きな滝の音が聞こえ、ついに滝の姿が見えてきた。
ハシゴのような階段を降り、13:03、滝の流れ落ちる河原に立つ。
反対側は開放的な渓流の風景だ。
滝壺に近付くと、滝の細かい粒子がミストシャワーのように降りかかる。
ここで、滝を見ながら昼食。
食後のコーヒーもしっかり飲んで、13:40、滝の風景を名残惜しく眺めつつ、下山の途につく。
登りでは息の上がっていた連れも、下りは順調に歩けるようで、思ったよりも順調なペースで進む。
ただ、こういう時こそ事故が起こりやすいので、連れに注意を促す。
行きには気づかなかったが、ゲート近くにはキレイなツツジが咲いていた。
14:45、川乗橋バス停に到着。
いつものように三河屋に寄ってひとっ風呂浴びて、そばを食って帰る。
2013年5月28日火曜日
月間1万PVを達成いたしました
昨日、当ブログの今月のPVが1万PVを超えました。
約3年前から始めたこのブログですが、月間のPVが1万を超えたのは今月が初めてです。
あえてPVを増やすための人為的な施策(ページを細かく分割したり、SEO対策に凝ったり)を一切行わず、友人・知人への告知も数人に留め、PV誘導施策をほぼ何もせずに今日まできました。
このような条件下でどのようにPVが伸びるのかの実験でもありました。
この程度のジャンルの絞り方、この程度の頻度の更新、この程度の記事のクオリティで、1万PV/月を達成するのに約3年かかるというのは、ひとつのケーススタディとしてご参考になるのではないかと思い、こうして情報を開示しております。
なお、僕はこのブログから1円たりとも収益を得ていません。
むしろ、「ブログに書くネタだから」ということを言い訳にして、ギアの購入をしたり山に出かけたりする頻度が高くなってしまっていた可能性を考えると、出費の分だけマイナスになっているとさえ言えるかもしれません。
しかしながら、ブログを書くことで、ただ漫然と山を歩いたり走ったりするのではなく、少しでも多くの情報をキャッチアップしようという気持ちが強くなったり、下山後に山行を詳細に振り返ったりなどすることで、僕の山に対する知識や意識は飛躍的に向上しました。
その結果として、曲がりなりにも多くの方に記事をご覧いただき、場合によっては何らかのお役に立つことができたかもしれないと考えると、甚く幸いに感じる次第です。
これまで記事をご覧くださった皆様に感謝を申し上げます。
皆様にご覧いただくことを糧に、本日まで続けてくることができました。
今後も同じようなスタンスで、同じようなペースでボチボチと記事を書いていくつもりです。
取るに足らぬ内容も多いかと思いますが、引き続きお引き立ていただけますと幸いです。
約3年前から始めたこのブログですが、月間のPVが1万を超えたのは今月が初めてです。
あえてPVを増やすための人為的な施策(ページを細かく分割したり、SEO対策に凝ったり)を一切行わず、友人・知人への告知も数人に留め、PV誘導施策をほぼ何もせずに今日まできました。
このような条件下でどのようにPVが伸びるのかの実験でもありました。
この程度のジャンルの絞り方、この程度の頻度の更新、この程度の記事のクオリティで、1万PV/月を達成するのに約3年かかるというのは、ひとつのケーススタディとしてご参考になるのではないかと思い、こうして情報を開示しております。
なお、僕はこのブログから1円たりとも収益を得ていません。
むしろ、「ブログに書くネタだから」ということを言い訳にして、ギアの購入をしたり山に出かけたりする頻度が高くなってしまっていた可能性を考えると、出費の分だけマイナスになっているとさえ言えるかもしれません。
しかしながら、ブログを書くことで、ただ漫然と山を歩いたり走ったりするのではなく、少しでも多くの情報をキャッチアップしようという気持ちが強くなったり、下山後に山行を詳細に振り返ったりなどすることで、僕の山に対する知識や意識は飛躍的に向上しました。
その結果として、曲がりなりにも多くの方に記事をご覧いただき、場合によっては何らかのお役に立つことができたかもしれないと考えると、甚く幸いに感じる次第です。
これまで記事をご覧くださった皆様に感謝を申し上げます。
皆様にご覧いただくことを糧に、本日まで続けてくることができました。
今後も同じようなスタンスで、同じようなペースでボチボチと記事を書いていくつもりです。
取るに足らぬ内容も多いかと思いますが、引き続きお引き立ていただけますと幸いです。
2013年5月21日火曜日
購入 : Black Diamond(ブラックダイヤモンド) 「Z-POLE ULTRA DISTANCE」 (インプレッション追記あり)
僕はあまりトレッキングポールを使わない。
登山で長い距離を歩くときや、足腰の弱い連れがいるときには念のため持っていくが、使わずに終わってしまうことが多い。
ましてや、トレランの際にポールを使うなど、論外だと思っている。
Z-POLEシリーズは、伸縮タイプではなく、3つ折タイプのトレッキングポールだ。
こんなふうに折り曲げられているのを、1つ1つ手動でハメ込んで真っ直ぐにして使用する。
こういった3つ折のトレッキングポールではワンタッチで真っ直ぐになるものもあるが、そういう機構を組み込むとそれだけ重量が増す。このウルトラディスタンスは、そういったムダを全て省き、さらに、ポール本体の強度すらも犠牲にして、2本で285gという軽量化を実現している。
折りたたんだ際にできるだけコンパクトにできるようにと、バケットに切れ目を入れてそこにポールをハメられるようにしてあるのもすごい。
ただ、先が細いので、登山道に刺さっちゃうんじゃないかというのが気になる。木道などを破壊しないという意味では効果があるだろうが、土を掘り返さない、という効果はどの程度あるのだろうか。
なお、、軽量化と収納性ばかりに目を奪われ、ストラップを切り落としたりしてはいけない。
ストラップは、正しく使うと腕の筋肉の消耗を軽減してくれる。
このように装着すれば、ポールを強く握らなくても体重を預けることができる。
また、ストラップをなくしてしまうと、鎖場や急登などで手をつかなければならないような場所で、いちいちストックをしまわなくてはならなくなる。レースではかなりの不利を被ることになる。
なんでもかんでも物理的な重量を軽減すれば良いというものではなく、体に対する負荷がどうなるのかを考えなければならない。
結局、今の僕の能力では長距離トレランレースに出場するのは無理なので、レースではなく、1泊2日のトレランスタイル縦走などで使用することになるんだろうなと。それも、ストックシェルターの支柱として使うのがメインになりそうな予感。
一応、普段の登山でも使ってみるかな。
(追記)
ストックシェルターPROの支柱として購入したのだが、支柱としては短かかった。このトレッキングポールをストックシェルターPROの支柱にするなら、110cmよりも115cmが良いかもしれない。
なお、トレラン時の補佐としては、軽く、非常に使いやすい。僕は元々トレッキングポールを使わないのだが、2013年4月にトレラン中に捻挫をして以来、いざという時のためにも、必ずこのポールを装備するようにしている。
非常に軽量なので、いざという時しか使わない前提であっても、負荷として受け入れられる程度であることがうれしい。
まさに転ばぬ先の杖だ。
結局、今の僕の能力では長距離トレランレースに出場するのは無理なので、レースではなく、1泊2日のトレランスタイル縦走などで使用することになるんだろうなと。それも、ストックシェルターの支柱として使うのがメインになりそうな予感。
一応、普段の登山でも使ってみるかな。
(追記)
ストックシェルターPROの支柱として購入したのだが、支柱としては短かかった。このトレッキングポールをストックシェルターPROの支柱にするなら、110cmよりも115cmが良いかもしれない。
なお、トレラン時の補佐としては、軽く、非常に使いやすい。僕は元々トレッキングポールを使わないのだが、2013年4月にトレラン中に捻挫をして以来、いざという時のためにも、必ずこのポールを装備するようにしている。
非常に軽量なので、いざという時しか使わない前提であっても、負荷として受け入れられる程度であることがうれしい。
まさに転ばぬ先の杖だ。
購入 : 信州トレイルマウンテン 「ストックシェルター PRO」 (インプレッションの追記あり)
去年の夏から購入を迷っていた信州トレイルマウンテンの「ストックシェルター PRO」、ついに買ってしまった!
宅急便の袋から出してみると、こんな感じ。
こんなマニュアルが1枚ついてくる。
収納時のサイズは、500mlペットボトルよりやや大きい程度。
この中に、ペグ2本も同梱されている。
重量は本体が230g、ペグは2本で25g。
今期から、素材が透湿性になったそうで、並のツェルトよりも快適さが期待できる。
ただ、軽量化のためにシームは防水になっていないそうなので、ひどい雨天には雨漏りを覚悟しなくてはならない模様。
また、生地がビックリするほど薄いので、ストレスを加えるとすぐに破れてしまいそう。幕営地が草地ならいいかもしれないが、石がゴロゴロのところではかなりヤバそうだ。グランドシート代わりにタイベックでも敷こうかな。。。
で、試しに建ててみようかと思ったのだが、自立式でないため、ペグダウンできるところじゃないと無理。
近所にそんな場所は無いので、試せず。
ただ、110cmのストックを支柱とするということで、ブラックダイヤモンドのウルトラディスタンスの110cmをわざわざ買ったのだが、ストックシェルターにハメてみるとなんかちょっと短いような・・・。
大丈夫なんかな、これ。。。
本番での使用は6月を予定。それまでには一度試しに建ててみたい。
(追ってレポートします。)
(追記)
6月上旬の雲取山で使ってみました。(その時の様子はこちら)
最低気温は10℃を下回るぐらい。天気は曇り。夜間はやや風はあったものの、樹林の中にあるテント場なので影響は受けず。
トレッキングポールは110cmのものを、ということで、ブラックダイヤモンドのZポール ウルトラディスタンスをわざわざ購入したのですが、やっぱり長さが足りませんでした。
で、長さが足りない状態で建てるとどうなるかというと、、、
どう頑張っても、こんなふうにたるんでしまいます。
特に足元は、たるんだストックシェルターの生地がシュラフに直接着いてしまうほど。
生地自体に防水性があるので結露を心配しましたが、そもそも縫い目やジッパーは防水加工されていないために通気性が良いのか、結露は一切しませんでした。
居住性は、しょせんはシェルターなので圧迫感を感じますが(たるんでたので余計に)、寝るだけなら十分でしょう。が、中で着替えようと思うと、やや苦労します。
また、生地が薄いので、中の人がシルエット状にやや透けます。
あと、生地が薄いので、グランドシートなどを敷いた上に建てないと、穴が開きそうな不安にかられます。僕はタイベックを敷いてみました。
これはあくまでテントではなくシェルターなのだと痛感しましたが、この軽さと簡便さは大変な魅力に感じました。設置も撤収もすごく簡単だし。
初夏や初秋の泊まりがけのトレランをするには、非常に好ましいシェルターであると感じました。
宅急便の袋から出してみると、こんな感じ。
こんなマニュアルが1枚ついてくる。
収納時のサイズは、500mlペットボトルよりやや大きい程度。
この中に、ペグ2本も同梱されている。
重量は本体が230g、ペグは2本で25g。
今期から、素材が透湿性になったそうで、並のツェルトよりも快適さが期待できる。
ただ、軽量化のためにシームは防水になっていないそうなので、ひどい雨天には雨漏りを覚悟しなくてはならない模様。
また、生地がビックリするほど薄いので、ストレスを加えるとすぐに破れてしまいそう。幕営地が草地ならいいかもしれないが、石がゴロゴロのところではかなりヤバそうだ。グランドシート代わりにタイベックでも敷こうかな。。。
で、試しに建ててみようかと思ったのだが、自立式でないため、ペグダウンできるところじゃないと無理。
近所にそんな場所は無いので、試せず。
ただ、110cmのストックを支柱とするということで、ブラックダイヤモンドのウルトラディスタンスの110cmをわざわざ買ったのだが、ストックシェルターにハメてみるとなんかちょっと短いような・・・。
大丈夫なんかな、これ。。。
本番での使用は6月を予定。それまでには一度試しに建ててみたい。
(追ってレポートします。)
(追記)
6月上旬の雲取山で使ってみました。(その時の様子はこちら)
最低気温は10℃を下回るぐらい。天気は曇り。夜間はやや風はあったものの、樹林の中にあるテント場なので影響は受けず。
トレッキングポールは110cmのものを、ということで、ブラックダイヤモンドのZポール ウルトラディスタンスをわざわざ購入したのですが、やっぱり長さが足りませんでした。
で、長さが足りない状態で建てるとどうなるかというと、、、
どう頑張っても、こんなふうにたるんでしまいます。
特に足元は、たるんだストックシェルターの生地がシュラフに直接着いてしまうほど。
生地自体に防水性があるので結露を心配しましたが、そもそも縫い目やジッパーは防水加工されていないために通気性が良いのか、結露は一切しませんでした。
居住性は、しょせんはシェルターなので圧迫感を感じますが(たるんでたので余計に)、寝るだけなら十分でしょう。が、中で着替えようと思うと、やや苦労します。
また、生地が薄いので、中の人がシルエット状にやや透けます。
あと、生地が薄いので、グランドシートなどを敷いた上に建てないと、穴が開きそうな不安にかられます。僕はタイベックを敷いてみました。
これはあくまでテントではなくシェルターなのだと痛感しましたが、この軽さと簡便さは大変な魅力に感じました。設置も撤収もすごく簡単だし。
初夏や初秋の泊まりがけのトレランをするには、非常に好ましいシェルターであると感じました。
2013年5月19日日曜日
購入&インプレッション : OMM 「KAMLEIKA SHORT」
北丹沢12時間耐久レースに向け、雨具をどうするか悩んでいた。
7月上旬で、標高1,600m以下のルートというコースを考えたとき、どう考えてもむちゃくちゃ暑いに違いない。
かつ、距離も50km未満。
そうなると、多少濡れたところで何とかなるという公算もある。(これがトレランじゃなく登山だったら、絶対そんなこと考えないのだが。)
かといって、本気で降ったら、雨具無しで耐えられるわけがない。
だが、ゴワゴワしたゴアテックスの雨具の上下を着て走るのはストレスになるし、暑いのはもっと嫌。
特に下半身の雨対策は悩ましい。
おそらく、キタタンの条件で考えたら、ほとんどのランナーは雨具のパンツは一切使用しないのではないだろうか。
それは、走りやすさと、雨に濡れることで生じる体力の消耗を天秤にかけた時に、下半身が濡れる程度ならば耐えられるということなのだろう。
実際、トレランでは足を主に動かすわけなので、下半身の発熱量が大きいし、筋肉を雨で冷やしてもらえれば却ってパフォーマンスの向上に寄与する可能性すら出てくる。
が、実は、尻が冷えるとランのパフォーマンスに影響が出てしまう。
そこで、OMMの、いいとこ取りなレインパンツを購入してみた。
それが「KAMLEIKA SHORT」だ。
これは、最近評判のOMMのソフトシェルジャケットと同じ素材で作られているショートパンツだ。
これのロングパンツタイプは品切れ続出で、実際に在庫にたどり着けない。
ショートパンツの雨具なんて意味ないじゃん!と思って人。きっとあなたには、イノベーションの女神さまは微笑まないでしょう。
足が濡れても、尻や腰回りを冷やさなくて済むというのは、体力を温存する上でも非常に有用なのだ。むしろ、夏場のトレランにおいては良いとこ取りと言っていいはずだ。
サイズ感だが、身長166cm、体重58kgの僕がSサイズをランパンの上から着用すると、こんな感じ。
まず、正面。
横。
足上げの際にスソがやや太ももに引っかかる感じがあるが、ゴアテックスのロングパンツを履いて走ることを思えば天と地の差だ。
全方向へのストレッチの効く素材でもあるので、なんてことない。
防水と透湿の性能については、同じ素材のジャケットに対するさまざまなランナーのみなさんの評価を見れば十分であろうことが推察される。
が、やっぱりどの程度蒸れるのか気になる。場合によっては、蒸れすぎて雨に濡れるのと変わらない状態になってしまう可能性だって捨てきれない。
そこで、試してみた。
下着とランパンの上からこのKAMLEIKA SHORTを履いて走ってみたのだ。
すると、さすがにショートパンツだけあって、通気性がとても良いことに気付いた。透湿素材じゃなくても、そもそもショートパンツは蒸れにくいのだ。
だが、距離が伸びるにつれ、次第に尻や腰に汗をかき始めると、スソからの通気性だけではビチョビチョになってしまう。ここからが、この素材の力の見せ所だ。
結論としては、下着とランパンのみの着用の場合よりも、いくらかは蒸れる。単純に、1枚多く履いているわけだから仕方ないだろう。
だが、防水素材にもかかわらずこの程度の蒸れで済むならば、非常に有用だと思う。おそらく、ゴアテックスだったらここまで汗抜けは良くないと思う。あくまで推測だが。
これで重さは90g。
キタタンではザックに忍ばせておこうと思う。
7月上旬で、標高1,600m以下のルートというコースを考えたとき、どう考えてもむちゃくちゃ暑いに違いない。
かつ、距離も50km未満。
そうなると、多少濡れたところで何とかなるという公算もある。(これがトレランじゃなく登山だったら、絶対そんなこと考えないのだが。)
かといって、本気で降ったら、雨具無しで耐えられるわけがない。
だが、ゴワゴワしたゴアテックスの雨具の上下を着て走るのはストレスになるし、暑いのはもっと嫌。
特に下半身の雨対策は悩ましい。
おそらく、キタタンの条件で考えたら、ほとんどのランナーは雨具のパンツは一切使用しないのではないだろうか。
それは、走りやすさと、雨に濡れることで生じる体力の消耗を天秤にかけた時に、下半身が濡れる程度ならば耐えられるということなのだろう。
実際、トレランでは足を主に動かすわけなので、下半身の発熱量が大きいし、筋肉を雨で冷やしてもらえれば却ってパフォーマンスの向上に寄与する可能性すら出てくる。
が、実は、尻が冷えるとランのパフォーマンスに影響が出てしまう。
そこで、OMMの、いいとこ取りなレインパンツを購入してみた。
それが「KAMLEIKA SHORT」だ。
これは、最近評判のOMMのソフトシェルジャケットと同じ素材で作られているショートパンツだ。
これのロングパンツタイプは品切れ続出で、実際に在庫にたどり着けない。
ショートパンツの雨具なんて意味ないじゃん!と思って人。きっとあなたには、イノベーションの女神さまは微笑まないでしょう。
足が濡れても、尻や腰回りを冷やさなくて済むというのは、体力を温存する上でも非常に有用なのだ。むしろ、夏場のトレランにおいては良いとこ取りと言っていいはずだ。
サイズ感だが、身長166cm、体重58kgの僕がSサイズをランパンの上から着用すると、こんな感じ。
まず、正面。
横。
足上げの際にスソがやや太ももに引っかかる感じがあるが、ゴアテックスのロングパンツを履いて走ることを思えば天と地の差だ。
全方向へのストレッチの効く素材でもあるので、なんてことない。
防水と透湿の性能については、同じ素材のジャケットに対するさまざまなランナーのみなさんの評価を見れば十分であろうことが推察される。
が、やっぱりどの程度蒸れるのか気になる。場合によっては、蒸れすぎて雨に濡れるのと変わらない状態になってしまう可能性だって捨てきれない。
そこで、試してみた。
下着とランパンの上からこのKAMLEIKA SHORTを履いて走ってみたのだ。
すると、さすがにショートパンツだけあって、通気性がとても良いことに気付いた。透湿素材じゃなくても、そもそもショートパンツは蒸れにくいのだ。
だが、距離が伸びるにつれ、次第に尻や腰に汗をかき始めると、スソからの通気性だけではビチョビチョになってしまう。ここからが、この素材の力の見せ所だ。
結論としては、下着とランパンのみの着用の場合よりも、いくらかは蒸れる。単純に、1枚多く履いているわけだから仕方ないだろう。
だが、防水素材にもかかわらずこの程度の蒸れで済むならば、非常に有用だと思う。おそらく、ゴアテックスだったらここまで汗抜けは良くないと思う。あくまで推測だが。
これで重さは90g。
キタタンではザックに忍ばせておこうと思う。
『J-TRAIL』 2013 SPRING/SUMMER 春・夏号
Run Boy! Run Girl! に行ったら店頭に『J-TRAIL』の最新号が置かれていたので購入。
ギア情報が満載なのだが、その充実度合いに驚き。
さすが通販がメインの商流というだけあって、他のトレランムックの追随を許さないほどコア。
いままで通販だけということで読んだことがなかったけれど、このクオリティなら通販してもいいかも。
私たちの安全とフィールドを守るために
このあいだ大岡山のT-wallに行ったら、JFA(日本フリークライミング協会)の解放の別冊『安全BOOK3』が無料配布されていた。
内容は、安全にクライミングをおこなうための啓蒙で、テクニカルなものからマナーに至るまで、具体的な事例を多数盛り込みながら解説している。
「そんなこと分かってるよ!」という人も多いかもしれないが、意外と守られてないことも多いのではないだろうか。
熟読して役立てたい。
・・・の前に、いいかげん屋外クライミングデビューを果たしたい・・・。
2013年5月15日水曜日
竹内洋岳 『標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学』
去る5月11日に開催された新緑の奥武蔵もろやまトレイルランにエントリーしていたものの、右足首の捻挫の影響が怖くて、出場を回避するかどうか、直前まで悩んでいた。
それを、最終的に出場することにしたのは、5月9日発売となった竹内洋岳さんの『標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学』を読んだからだ。
本書は8,000m以上の山14座を中心に竹内さんの登山人生を振り返った自伝のような作品なのだが、冒頭は、いきなりガッシャブルムII峰での事故の話から始まる。
この話自体は 『初代竹内洋岳に聞く』でも読んでいたし、講演でも聞いていたので、目新しさは無い。が、初手からいきなりこの話で始まると、やっぱりインパクトがある。
その事故で竹内さんは、片肺破裂、肋骨を数本骨折、背骨を破裂骨折している。
通常なら、社会復帰だけでも大変なのに、竹内さんは1年後に、事故に遭ったガッシャブルムII峰に登頂している。それだけでなく、そのままブロードピークに向かい、同じ月のうちにブロードピークにも登頂している。
そのとき、竹内さんの背骨にはまだ、背骨を固定するためのチタンの板が入りっぱなしだったそうだ。
この話を、棄権するかどうかで悩んでいるときに読むと、平時以上にショックを受ける。
竹内さんは背中にチタンの板を入れっぱなしでガッシャブルムII峰とブロードピークを登ったのに、捻挫の予後に不安があるというだけで、アップダウンも大したことない、最高到達点が600mそこそこのたった20kmのレースを棄権するなど、どんだけ軟弱なのかと。
しかも、すでに知っている話なのに、何故自分はこの話を自力で思い出すことができなかったのかと。
情けなくて仕方がない。
(おかげで、大会では無事ゴールできた。)
さて、本書の中身だが、著者である竹内さんが一人称で語る形式で展開されるのだが、その言葉一つ一つが、竹内さんのあの穏やかで淡々とした語り口で脳内再生される。
言葉の選び方も丁寧で、表現することに対するこだわりを感じる。
そんな「言葉の選び方」で、実は僕は最初に本書を見たときに、1点だけ違和感を感じた箇所があった。それは、本書のタイトルである「登山の哲学」という表現だ。
「登山の哲学」。
こんな安っぽい言葉の使い方を、あの竹内さんがするかな?と。
案の定、あとがきにこんな説明があった。
----------------------------------------------------
『登山の哲学』というタイトルを編集者の粕谷さんから提案された際には、まずお断りをいたしました。
そもそも「登山」というのは非常に大雑把な総称で、本来、その中には一つ一つの種目があります。私がやっているのは、その中でも特に偏った「高所登山」という一種目です。それをもって「登山」とし、さらに長い歴史の中で探求され続けている崇高な学問でもある「哲学」とを、「の」の一文字でくっつけることには、正直すこし無理があると感じたからです。
----------------------------------------------------
結局、この抵抗は受け入れられず「登山の哲学」で出版されてしまうわけだが、何にしても、本書が出版されて本当に良かった。
もちろん、トレランの大会に出場できたのも良かったが、それ以上に、これまで僕の認識の至らなかったことがいくつも書かれていて、非常に勉強になったのだ。
いま竹内さんはネパールに出かけているようだが、次はどこを登るのだろう。
それを、最終的に出場することにしたのは、5月9日発売となった竹内洋岳さんの『標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学』を読んだからだ。
本書は8,000m以上の山14座を中心に竹内さんの登山人生を振り返った自伝のような作品なのだが、冒頭は、いきなりガッシャブルムII峰での事故の話から始まる。
この話自体は 『初代竹内洋岳に聞く』でも読んでいたし、講演でも聞いていたので、目新しさは無い。が、初手からいきなりこの話で始まると、やっぱりインパクトがある。
その事故で竹内さんは、片肺破裂、肋骨を数本骨折、背骨を破裂骨折している。
通常なら、社会復帰だけでも大変なのに、竹内さんは1年後に、事故に遭ったガッシャブルムII峰に登頂している。それだけでなく、そのままブロードピークに向かい、同じ月のうちにブロードピークにも登頂している。
そのとき、竹内さんの背骨にはまだ、背骨を固定するためのチタンの板が入りっぱなしだったそうだ。
この話を、棄権するかどうかで悩んでいるときに読むと、平時以上にショックを受ける。
竹内さんは背中にチタンの板を入れっぱなしでガッシャブルムII峰とブロードピークを登ったのに、捻挫の予後に不安があるというだけで、アップダウンも大したことない、最高到達点が600mそこそこのたった20kmのレースを棄権するなど、どんだけ軟弱なのかと。
しかも、すでに知っている話なのに、何故自分はこの話を自力で思い出すことができなかったのかと。
情けなくて仕方がない。
(おかげで、大会では無事ゴールできた。)
さて、本書の中身だが、著者である竹内さんが一人称で語る形式で展開されるのだが、その言葉一つ一つが、竹内さんのあの穏やかで淡々とした語り口で脳内再生される。
言葉の選び方も丁寧で、表現することに対するこだわりを感じる。
そんな「言葉の選び方」で、実は僕は最初に本書を見たときに、1点だけ違和感を感じた箇所があった。それは、本書のタイトルである「登山の哲学」という表現だ。
「登山の哲学」。
こんな安っぽい言葉の使い方を、あの竹内さんがするかな?と。
案の定、あとがきにこんな説明があった。
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『登山の哲学』というタイトルを編集者の粕谷さんから提案された際には、まずお断りをいたしました。
そもそも「登山」というのは非常に大雑把な総称で、本来、その中には一つ一つの種目があります。私がやっているのは、その中でも特に偏った「高所登山」という一種目です。それをもって「登山」とし、さらに長い歴史の中で探求され続けている崇高な学問でもある「哲学」とを、「の」の一文字でくっつけることには、正直すこし無理があると感じたからです。
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結局、この抵抗は受け入れられず「登山の哲学」で出版されてしまうわけだが、何にしても、本書が出版されて本当に良かった。
もちろん、トレランの大会に出場できたのも良かったが、それ以上に、これまで僕の認識の至らなかったことがいくつも書かれていて、非常に勉強になったのだ。
いま竹内さんはネパールに出かけているようだが、次はどこを登るのだろう。
2013年5月14日火曜日
ニューハレ Xテープ
先日、捻挫の予後が不安な中で新緑の奥武蔵もろやまトレイルランに出場するにあたり、せめて右足首のサポートだけはしておこうと思って貼ったのが、このニューハレXテープだ。
僕は、伸縮タイプのテーピングテープを信用していない。
いったい何の効果が望めるというのだろうか。
テーピングとは、関節の可動の制約を最小限に抑えながら、かつ、不用意なヒネリ方をしないようにしっかりサポートするものだ。そう考えると、伸縮タイプでは全く効果を感じない。感じたこともない。
しかし、このニューハレXテープは非伸縮で、しっかりと足首をサポートしてくれる。
貼り方は、1枚のみのパターン、2枚のパターン、3枚のパターンとある。
1枚のみのパターンは、足裏から縦方向に貼り、横ブレを防ぐ。
2枚のパターンは、1枚のみに加えて、かかとやアキレス腱を固める。
3枚のパターンは、2枚に加えて、かかとをガッチリ固める。
僕は2枚のパターンでやってみた。
普通のテーピングテープを使うのと違って、あらかじめ貼りやすいように形状が作られているので、1人でも簡単に作業できる。
結果、足首関節が固まってしまっていることに由来する、外側のくるぶしの下に感じていた張りが軽減された。(もちろん張りが「治った」のではなく、負荷がテーピングテープによって軽減されて楽になった、ということだ。)
大会を無事完走できたのは、このおかげも一部あると思っている。
ただし、足首を一定程度固定することになるので、当然体のほかの部分に負荷がかかる。
このため、大会後に行きつけのマッサージ師には、その点を指摘された。
やはり、使い方は慎重に。
2013年5月12日日曜日
2013年5月11日 第2回 RaidLight新緑の奥武蔵もろやまトレイルラン
5月11の午前8時過ぎ、僕は東武東上線の東松山駅で呆然としていた。
埼玉県毛呂山町で行われる「第2回 RaidLight新緑の奥武蔵もろやまトレイルラン」に出場するために、池袋から東武東上線に乗って、坂戸駅で越生線に乗り換えるはずだった。それが、うっかり車中で寝てしまって、目が覚めると妙に社内が空いていた。池袋を出たときにはトレイルランナー風の乗客がチラホラいたのに、それが誰一人いなくなっている。
と同時に、電車が止まりドアが開いた。
見ると、「ひがしまつやま」の表示。
あー、、、寝過ごした。。。
慌てて下車して、反対側のホームに移動。
そもそも、前日の夜まで、このレースへの出走は迷っていた。
右足首の捻挫後、足首の可動域が極端に小さくなっていて、横方向の負荷がかかると痛みを強く感じる状態が続いている。
しかも、天気予報は雨。滑りやすくなったトレイルで、この右足首で踏ん張りがきくとは思えない。
寝過ごしてしまったのは、このまま出走を回避しろというお告げなのではないだろうか。
が、結局、会場に向かう。
越生線の東毛呂駅に着くと、改札のすぐ近くで送迎バスがスタンバイされていた。
さっそく乗り込むが、空模様はすっかり雨。
車中でバナナを食べ、鎮痛剤を飲む。鎮痛剤を使うと、痛みは軽くなるが、不具合が発生した時に体が出すシグナルに気付けなくなる恐れがある。でも、飲まなかったら多分無理。
家を出る前に非伸縮タイプのテーピングで右足首を固めてあるのでいくらかマシだったが、やはり薬に頼らざるを得ない気持ちだった。
会場に着くと、雨をモノともせずに、ランナーたちが集っている。
出発までは傘をさしててもいいんじゃないかと思うが、誰も傘をさしていない。
受付を済ませ、先に到着していた仲間が3人と、その応援の奥様方2人と合流。
到着が遅くなったので、開会式を脇目に準備をすることに。
開会式が終わると、スタートラインへ。
幅4m程度の路上にひしめき合うランナーたち。
この大会はコースに林道や舗装路も多く、高低差もさほどではないためか、ロード用のシューズで参加している選手も多く、また、ハイドレーションを装備している選手は少数派だった。
そんななか、僕の目の前に並んでいたご年配のランナーは、ザックのメッシュポケットにマルハンの田楽みそチューブを装備しており、度肝を抜かれた。これは、途中のエイドでおでんが提供されたとき(いや、提供されるかどうか知らんけど)のための装備なのだろうか。
一方僕は、ハイドレーションに水1リットル、CCDを溶かした水をペットボトルに500ml、雨具上下、ポケットティッシュ3つ、アミノバイタル(ジェルタイプ)1つ、ヘッドライト、レスキューシート、地図、コンパス、財布、ケータイ2コ、その他救急グッズ少しをTempo 8に詰め込んで背負っていた。
やりすぎの感もあるが、キタタンではもっと装備が重くなると思うので、これぐらいは背負っておかなければなるまい。
そして、10:00。
スタートの合図。
狭い道にひしめき合っているので、のろのろとスタートする。
スタート直後は、片側一車線の道をバラけて走る。
これが次第に上り斜面に変わっていく。
この先、鎌北湖の北岸を抜けてさらに進む。(鎌北湖は鮒の匂いがした。)
ついに舗装路は車線の無い道になる。斜度もぐっとキツくなる。
その先すぐに、砂利道となる。
砂利道に入ってすぐに、トレイルへの入口が現れ、その手前には第1エイドが設けられていた。
ここですさまじい渋滞。
近付くとこんな感じ。
第1エイドでは、水とアクエリアスが提供されていた。
ここでの渋滞を引き起こしているのは、道幅の狭さと急登だ。道幅は、追い越すどころかすれ違いもキツイんじゃないかというような幅。やむを得ないので、黙々と前の人に続いて登る。
急登はすぐに終わり、それに伴って渋滞も少し解消される。
このコースは非常に緩やかなトレイルが多く、走りやすい場所が多い。
それでいて道幅は狭いので、のんびりしていると自分が渋滞の原因になってしまう。
が、右足首にきを使いながらなので、そういう時には脇に避けるという作戦で、マイペースで進む。
スタートして1時間弱、写真を撮っていたら後続のピカチューに抜かされる。
ピカチューというか、頭部は中の人が丸見え状態。
暑かったのだろう。
この急登の向こうに一本杉峠がある。
この写真中央が一本杉だそうで。
左側に紛らわしい踏み跡(登山道か?)があったが、画像中央下のルート表示で迷わずに済んだ。
この後も非常に丁寧にルート表示がされており、判断に迷った分岐は1箇所だけだった。
この大会全体として、非常に丁寧な運営で、好感が持てる。参加費安いのに、驚きだ。
この峠の向こうは下り坂なのだが、途中で急な箇所が1箇所あり、ロード用のシューズで参加しているランナーが思いっきりブレーキになって渋滞を引き起こしていた。
山を舐めるのは勝手だが、渋滞を引き起こすのはカンベンしてくれ。。。こっちは下りで巻き返す作戦なんだから。。。
そう、僕はフィジカルが弱い。もちろんメンタルもだが。
なので、その弱いフィジカルと弱いメンタルをカバーするためには、何らかの作戦が必要になる。
それが、「登りはガマン、下りで飛ばす」だ。
登りは普通に歩くだけでも心拍数が上がる。走って登ると、心拍数はもっと急激に上がる。その割に、スピードは上がらない。だから、登りではできるだけスピードを落とさずに早足で歩く。つらくても我慢して、ペースを落とさないように歩く。
下りは、足の着き方と回転数がコツだと思っている。できるだけ筋肉へのダメージが少なくなるように歩幅を小さくしながら、回転数を上げてスピードを保つ。(この練習をしていて先月捻挫したのだが、、、)
そんなわけで、焦れながら下る。
下りきると、そこには第2エイドが。(ここは第1エイドと同じ場所の模様。)
ここでは、水、コーラ、アクエリアスの他に、グレープフルーツとバナナが供されていた。
ありがたくグレープフルーツをいただく。
このエイドで、ピカチューを抜かす。
しばらく砂利道を走る。
道端にはお花畑も。
再びトレイルに突入。
が、わりとすぐに再び砂利道に出る。
第3エイドはユガテという場所にあった。
ここでは、給食の種類が一気に増えた。
ユガテは、数少ない(全部で4箇所の)トイレポイントの1つだ。
ただし、男女兼用で、小便器1つ、個室2つという小規模なトイレなので要注意だ。といっても、この時点ではもはや、行列ができるほどダンゴにはなっていない。
トイレの向かいには、大変立派なツツジが花を咲かせていた。
この先すぐに、急登が現れる。
急登はここが最後で、あとは急な上りは無い。
登りきって、のんびり下ってのんびり上ると、北向地蔵に至る。
北向地蔵の横にはアスファルトの道が通っているが、その道は使わずトレイルを南下。
そのまま下っていくと、間もなく舗装路に出る。民家もチラホラ。
そんな民家の生垣がエライことになっていて、すさまじく立派な花を咲かせていた。
花の名前は分からなかったけれど、非常にキレイだった。
そのままアスファルトを下る。
アスファルトの下りは足に来る。ツライ。
すぐに第4エイドに到着。
このエイドでは、フルーツポンチやお粥が供されていた。すごい。
そのお粥も、白粥でなく、なんらかの味付けがされていそうな色だった。
お粥にも興味があったが、フルーツポンチをいただく。
ここから、トレイルに入る。ゆるやかな上り坂。
登りきると急に現れる「馬頭観音」の碑。観音はどこにおわす??
その後、また別な尾根道に出ると、鋭角に左折する。
これはコース表示が無かったら確実に外れてた。
この尾根道に、残り15kmの表示。
その先には、再び北向地蔵。
さっきはこの反対側を通った。
ここから北東に向かって下る。
ガンガン下る。下りこそ勝負のポイントだ。
が、右足首が悲鳴を上げる。鎮痛剤飲んでも、痛いものは痛い。
それでも可能な限り飛ばした。
すると、急に視界が開け、ツツジだらけの斜面が目に飛び込んできた。
すごい。
いったい何だろうと思ったら、正面には鎌北湖レイクビューホステルがあった。
ということは、園庭みたいなものか?
この鎌北湖レイクビューホステルのすぐそばに最後のエイドがあった。(写真は撮り忘れた。)
この最後のエイドはコトのほか充実していて、ドリンクは
埼玉県毛呂山町で行われる「第2回 RaidLight新緑の奥武蔵もろやまトレイルラン」に出場するために、池袋から東武東上線に乗って、坂戸駅で越生線に乗り換えるはずだった。それが、うっかり車中で寝てしまって、目が覚めると妙に社内が空いていた。池袋を出たときにはトレイルランナー風の乗客がチラホラいたのに、それが誰一人いなくなっている。
と同時に、電車が止まりドアが開いた。
見ると、「ひがしまつやま」の表示。
あー、、、寝過ごした。。。
慌てて下車して、反対側のホームに移動。
そもそも、前日の夜まで、このレースへの出走は迷っていた。
右足首の捻挫後、足首の可動域が極端に小さくなっていて、横方向の負荷がかかると痛みを強く感じる状態が続いている。
しかも、天気予報は雨。滑りやすくなったトレイルで、この右足首で踏ん張りがきくとは思えない。
寝過ごしてしまったのは、このまま出走を回避しろというお告げなのではないだろうか。
が、結局、会場に向かう。
越生線の東毛呂駅に着くと、改札のすぐ近くで送迎バスがスタンバイされていた。
さっそく乗り込むが、空模様はすっかり雨。
車中でバナナを食べ、鎮痛剤を飲む。鎮痛剤を使うと、痛みは軽くなるが、不具合が発生した時に体が出すシグナルに気付けなくなる恐れがある。でも、飲まなかったら多分無理。
家を出る前に非伸縮タイプのテーピングで右足首を固めてあるのでいくらかマシだったが、やはり薬に頼らざるを得ない気持ちだった。
会場に着くと、雨をモノともせずに、ランナーたちが集っている。
出発までは傘をさしててもいいんじゃないかと思うが、誰も傘をさしていない。
受付を済ませ、先に到着していた仲間が3人と、その応援の奥様方2人と合流。
到着が遅くなったので、開会式を脇目に準備をすることに。
開会式が終わると、スタートラインへ。
幅4m程度の路上にひしめき合うランナーたち。
この大会はコースに林道や舗装路も多く、高低差もさほどではないためか、ロード用のシューズで参加している選手も多く、また、ハイドレーションを装備している選手は少数派だった。
そんななか、僕の目の前に並んでいたご年配のランナーは、ザックのメッシュポケットにマルハンの田楽みそチューブを装備しており、度肝を抜かれた。これは、途中のエイドでおでんが提供されたとき(いや、提供されるかどうか知らんけど)のための装備なのだろうか。
一方僕は、ハイドレーションに水1リットル、CCDを溶かした水をペットボトルに500ml、雨具上下、ポケットティッシュ3つ、アミノバイタル(ジェルタイプ)1つ、ヘッドライト、レスキューシート、地図、コンパス、財布、ケータイ2コ、その他救急グッズ少しをTempo 8に詰め込んで背負っていた。
やりすぎの感もあるが、キタタンではもっと装備が重くなると思うので、これぐらいは背負っておかなければなるまい。
そして、10:00。
スタートの合図。
狭い道にひしめき合っているので、のろのろとスタートする。
スタート直後は、片側一車線の道をバラけて走る。
これが次第に上り斜面に変わっていく。
この先、鎌北湖の北岸を抜けてさらに進む。(鎌北湖は鮒の匂いがした。)
ついに舗装路は車線の無い道になる。斜度もぐっとキツくなる。
その先すぐに、砂利道となる。
砂利道に入ってすぐに、トレイルへの入口が現れ、その手前には第1エイドが設けられていた。
ここですさまじい渋滞。
近付くとこんな感じ。
第1エイドでは、水とアクエリアスが提供されていた。
ここでの渋滞を引き起こしているのは、道幅の狭さと急登だ。道幅は、追い越すどころかすれ違いもキツイんじゃないかというような幅。やむを得ないので、黙々と前の人に続いて登る。
急登はすぐに終わり、それに伴って渋滞も少し解消される。
このコースは非常に緩やかなトレイルが多く、走りやすい場所が多い。
それでいて道幅は狭いので、のんびりしていると自分が渋滞の原因になってしまう。
が、右足首にきを使いながらなので、そういう時には脇に避けるという作戦で、マイペースで進む。
スタートして1時間弱、写真を撮っていたら後続のピカチューに抜かされる。
ピカチューというか、頭部は中の人が丸見え状態。
暑かったのだろう。
この急登の向こうに一本杉峠がある。
この写真中央が一本杉だそうで。
左側に紛らわしい踏み跡(登山道か?)があったが、画像中央下のルート表示で迷わずに済んだ。
この後も非常に丁寧にルート表示がされており、判断に迷った分岐は1箇所だけだった。
この大会全体として、非常に丁寧な運営で、好感が持てる。参加費安いのに、驚きだ。
この峠の向こうは下り坂なのだが、途中で急な箇所が1箇所あり、ロード用のシューズで参加しているランナーが思いっきりブレーキになって渋滞を引き起こしていた。
山を舐めるのは勝手だが、渋滞を引き起こすのはカンベンしてくれ。。。こっちは下りで巻き返す作戦なんだから。。。
そう、僕はフィジカルが弱い。もちろんメンタルもだが。
なので、その弱いフィジカルと弱いメンタルをカバーするためには、何らかの作戦が必要になる。
それが、「登りはガマン、下りで飛ばす」だ。
登りは普通に歩くだけでも心拍数が上がる。走って登ると、心拍数はもっと急激に上がる。その割に、スピードは上がらない。だから、登りではできるだけスピードを落とさずに早足で歩く。つらくても我慢して、ペースを落とさないように歩く。
下りは、足の着き方と回転数がコツだと思っている。できるだけ筋肉へのダメージが少なくなるように歩幅を小さくしながら、回転数を上げてスピードを保つ。(この練習をしていて先月捻挫したのだが、、、)
そんなわけで、焦れながら下る。
下りきると、そこには第2エイドが。(ここは第1エイドと同じ場所の模様。)
ここでは、水、コーラ、アクエリアスの他に、グレープフルーツとバナナが供されていた。
ありがたくグレープフルーツをいただく。
このエイドで、ピカチューを抜かす。
しばらく砂利道を走る。
道端にはお花畑も。
再びトレイルに突入。
が、わりとすぐに再び砂利道に出る。
第3エイドはユガテという場所にあった。
ここでは、給食の種類が一気に増えた。
ユガテは、数少ない(全部で4箇所の)トイレポイントの1つだ。
ただし、男女兼用で、小便器1つ、個室2つという小規模なトイレなので要注意だ。といっても、この時点ではもはや、行列ができるほどダンゴにはなっていない。
トイレの向かいには、大変立派なツツジが花を咲かせていた。
この先すぐに、急登が現れる。
急登はここが最後で、あとは急な上りは無い。
登りきって、のんびり下ってのんびり上ると、北向地蔵に至る。
北向地蔵の横にはアスファルトの道が通っているが、その道は使わずトレイルを南下。
そのまま下っていくと、間もなく舗装路に出る。民家もチラホラ。
そんな民家の生垣がエライことになっていて、すさまじく立派な花を咲かせていた。
花の名前は分からなかったけれど、非常にキレイだった。
そのままアスファルトを下る。
アスファルトの下りは足に来る。ツライ。
すぐに第4エイドに到着。
このエイドでは、フルーツポンチやお粥が供されていた。すごい。
そのお粥も、白粥でなく、なんらかの味付けがされていそうな色だった。
お粥にも興味があったが、フルーツポンチをいただく。
ここから、トレイルに入る。ゆるやかな上り坂。
登りきると急に現れる「馬頭観音」の碑。観音はどこにおわす??
その後、また別な尾根道に出ると、鋭角に左折する。
これはコース表示が無かったら確実に外れてた。
この尾根道に、残り15kmの表示。
その先には、再び北向地蔵。
さっきはこの反対側を通った。
ここから北東に向かって下る。
ガンガン下る。下りこそ勝負のポイントだ。
が、右足首が悲鳴を上げる。鎮痛剤飲んでも、痛いものは痛い。
それでも可能な限り飛ばした。
すると、急に視界が開け、ツツジだらけの斜面が目に飛び込んできた。
すごい。
いったい何だろうと思ったら、正面には鎌北湖レイクビューホステルがあった。
ということは、園庭みたいなものか?
この鎌北湖レイクビューホステルのすぐそばに最後のエイドがあった。(写真は撮り忘れた。)
この最後のエイドはコトのほか充実していて、ドリンクは
- コカ・コーラ
- アクエリアス
- ファンタオレンジ
- ファンタグレープ
- 水
という5種類。
そして食べ物は、
- グレープフルーツ
- バナナ
- トマト(!)
- おにぎり
という充実ぶり。
特にトマトが美味しかった。
エイドの先は、偽木の階段を上る。
右足首に気を遣って、結果として体力を温存することになってしまったので、まだまだ余力がある。
なので、ぐいぐい登った。
登りきると、今度は偽木の階段を下った。
雨が降って濡れた偽木は、非常に滑る。とても怖い。
怖いけれども、どんどん先行するランナーを追い越す。怖い怖いと思いながら追い越す。
捻挫した時もそういうテンションだったなーと、自省した。
その先、今度は嫌がらせのように石畳のルートに至る。
濡れた石畳は、ものすごく滑る。
石畳の横には渓流が流れていてステキなのだが、とにかく滑る。
しかも、微妙にアップダウンがあって、余計に滑る。
恐怖の時間だった。
石畳が終わると、ついに最後のアスファルト区間。このままメイン会場である毛呂山総合公園まで、残り1km少々の道を走る。
が、ここにきて足が止まる。
僕が履いていたスポルティバのWildcat2.0は、ソールが非常に硬い。このため、根っこや岩などの突き上げに対しては非常に有効なのだが、アスファルトを走るのが非常にしんどい。極端なことをいえば、登山靴のソールで走っているようなものなのだ。
途中、ついトボトボ歩いてしまう。
最後の700m程度は、右足首を壊さない程度に頑張って走った。それでも右足首が悲鳴をあげている。朝飲んだ鎮痛剤の効果が覚めてきちゃったかな・・・。
ゴールでは先にゴールしていた仲間たちが出迎えてくれた。
ゴール後タイムを聞いてみると、どうやら僕は1時間も待たせてしまったらしい。。。
正直、現在の右足首の状態と、それに伴ってのトレーニング不足の中で無事ゴールできるとは思っていなかったが、かなり余力を残してのゴールにほっとした。
ここからコンディションを整えて、キタタンの完走を目指したい。
走り終わってみて、この大会は非常に良く気配りがされており、素晴らしい運営能力だと思った。
コースも、この地味な里山を上手くつなげて、ある程度変化に富んだコース作りがなされているなぁと。初心者でも無理なく走れる区間も多く、楽しい大会であるという印象を持った。
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