このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2011年10月9日日曜日

竹内洋岳/〔述〕 塩野米松/聞き書き 『初代竹内洋岳に聞く』

世界には、標高が8,000mを越える山が14座ある。
  1. エベレスト (8848m)
  2. K2 (8611m)
  3. カンチェンジュンガ(8586m)
  4. ローツェ (8516m)
  5. マカルー (8485m)
  6. チョー・オユー (8201m)
  7. ダウラギリ (8167m)
  8. マナスル (8163m)
  9. ナンガパルパット (8126m)
  10. アンナプルナ (8091m)
  11. ガッシャブルムI峰 (8080m)
  12. ブロードピーク (8051m)
  13. ガッシャブルムII峰 (8034m)
  14. シシャパンマ (8027m)
先日、竹内洋岳さんはチョー・オユーの登頂に成功したことにより、14座のうちの13座に登頂を果たした。
残すところはダウラギリのみ。

このチョー・オユーには去年挑戦して登頂を断念している。
その際のパートナーは一般公募して選考した阿蘇吉洋さん。なぜか気合を入れるためにモヒカンにしたという方で。
こういう若い方にサミッターになるチャンスを提供するということが自分のやるべきことではないかと、竹内さんは 『初代竹内洋岳に聞く』の中で語っていた。チョー・オユーの公募をする前の取材である。

この 『初代竹内洋岳に聞く』という本は、非常に分厚いため、なかなか取っ付きにくいが、読み始めるとスラスラと読める。聞き書きという形態のためかもしれないが、それ以上に、著者である塩野氏の力も大きいのだろう。

本書を読むと竹内さんの活動について断片的であった情報が結びつき、彼がブログで語っていること1つ1つが頭の中でつながっていくように感じる。

このなかで、特に印象に残った部分が下記。
---------------------------------------------------
登山というのは、審判もいなくて、ルールブックもないスポーツなんです。
ルールが無いからこそ、自分でルールを決めなければいけない。
審判がいないからこそ、私たちは、自分にフェアでなければならない。
---------------------------------------------------
この部分。

今はエベレストに一般の人が登る時代であり、それだけに、その登頂がどれだけその個人の力量に負うところであったのかを問われる時代なのだな、と。

単独登山を売りにしている登山家でも、その「単独」という言葉に明確な定義があるわけではないので、よく激しい議論の対象になったりするケースがあるけれど、そういうことも含めて、まさに上記引用部分は非常に含蓄のある問題提起であると思う。

まあ、僕のような一般人には、どんな方法であれサミッターになるのは夢のまた夢ですけどね。























ちなみに、なぜ「初代」とわざわざ書いているのかについては、最後まで触れられていない。僕の見落とし出なければ。
誰かに名跡を継がせたい、ということなんだろうか。


ゴアテックス VS 非ゴアテックス新素材

最近、アウトドアメーカーのゴアテックス離れが進んでいると聞いたことがある。
なんでも、ゴアテックスを使った製品を作るにあたり、その使い方などについて細かいレギュレーションがあるらしく、それが製品開発の足かせになるために、自由に製品開発ができる独自素材をアウトドアメーカー各社が開発し始めた、ということなのだ。
あくまで噂で聞いただけなので上記が本当かどうかは知らないが、たしかに様々なメーカーが「脱ゴアテックス」製品を出し始めている。

今回気になったマウンテンハードウェアの「DRY.Q」という新素材も、まさに脱ゴアテックスの素材のようだ。
実際、マウンテンハードウェアでは、すでにゴアテックスは一切製品に使用しておらず、このDRY.Qに置き換えているそうだ。

素材の性質としては、ゴアテックスよりも優れた透湿性を掲げているようだ。
(さすがに、オフィシャルには「ゴアテックスよりも」とは謳っていないが。)

ただ、透湿性を向上させるためには当然通気性を良くしなければならないため、保温性の点ではゴアテックスに劣るようだ。

もちろん、マウンテンハードウェア側もそれを理解し、しかしてそれが気にするほどの問題点ではないことをアピールするために、契約アスリートたちのインプレッション・コメントの形で「冷気のウェア内への流入は最小限だと思います。」とサイトやカタログに記載している。
実際、防水透湿が優れてさえいれば、保温性をそれほど問題にしなくて良いような気がする。そもそも防寒着じゃないだろうし。


マウンテンハードウェアだけでなく、様々なメーカーからこのような新素材の製品が発表される中で、ゴアテックスからも新しいラインが登場している。
それが「ゴアテックス アクティブシェル」だ。

「ゴアテックス アクティブシェル」は、トレイルランニングのような激しい運動時を想定した、透湿性を特に重視したラインナップである。
こういうラインナップが出てくると、やはり実際のところはどうなのか、身をもって試してみたくなるんだよなぁ。

アウトドアスポーツのアイテムはまさに日進月歩で、特にウェアの素材の変化は非常にめまぐるしい。
実際にどれもこれも試してみたいが、とてもとても金が回るわけもなく、ただただ指を咥えてカタログを眺めるばかりである。

といっても、何かの間違いでメーカーから提供されるようなことにでもなったら、きっと雑誌のように当たり障りの無いことしか書けなくなるんだろうから、やっぱり身銭を買って試すしかないんだよなー。


2011年10月8日土曜日

『フィールドライフ』秋号

例によって、明治通りのミレーショップに行った際に『フィールドライフ』をもらってきた。






















今回の特集記事の中で特に気になったのが、「メガネ男子、山へ行く。」という、メガネ男子3人が雲取山に登るというもの。
僕もメガネっぷりに関しては負けない(←何に?)自信があるので、読みながら勝手にライバル心をたぎらせた。

あいかわらずフリーとは思えないクオリティに脱帽。


購入&インプレッション : ザ・ノースフェイス「エンデューロ13」

以前も書いたとおり、容量が10リットルちょっとで、ザックを降ろさなくてもドリンクホルダーからペットボトル等を取り出しやすいトレランザックが欲しいと思っていた。

今までその存在を知らなかったが、ザ・ノースフェイスから今年の春に発売されたトレランザックの「エンデューロ13」というのが、まさに欲しいザックの条件に合致することに気付いた。

気付いてすぐに直営店に行ってみたが、置いてないという。
ボトル2本差しというのがウザかったのか、不人気だったために店頭に置かなくなってしまったとのことだ。ショック。

すでに本社在庫も無く、全国の直営店に出ているのもわずか2個。
そのうちの1個を取り寄せてもらい、店頭で試してみた。

結論から言うと、見切り発車で購入。10,500円也。






















ウエスト部分はワイドなベルトで、とてもホールド感が良い。
(↓ザック正面)






















ショルダーハーネスとチェストベルトが一体になっており、胸の真正面でベルクロで固定するようになっている。






















この作りの特徴として、ショルダーハーネスを締め付けて背中や肩のホールド間を得ようとすると、胸が圧迫されて息がしにくくなるということだ。
なので、うまくちょうど良いホールド感に調整するのがなかなか難しい。

また、背面が少し長めで、身長166cmの僕には、少し大きいようだ。
ワンサイズ展開なので、サイズのことはどうにもならない。

とりあえず、店頭で、2.5kgの錘を入れてもらい、ボトルホルダーには持参した500mlペットボトルを2本突っ込んで、飛んだり跳ねたりしてみた。
やっぱり体に合っていないような気もするが、この程度であればなんとかなるのではないかと。どうせレースで使うわけじゃないし、そんなに高い買い物でもないし。

というわけで購入。

ちなみにボトルホルダー部分は、あくまで付属の専用ボトルを入れるための設計になっているようで、500mlペットボトルの収まりは必ずしも良くない。特に、コンビニ向けにスラッとした形になっているペットボトルは、抜け落ちる恐れがある。
もしペットボトルを差すなら、自販機で売られるタイプの、昔ながらのずんぐりむっくりタイプを使うと良いだろう。

ちなみに、付属の専用ボトルは下の写真のとおり。






















太さは、通常のペットボトルよりちょっとだけ太い。

このボトル、オスプレーのタロン4にもちょうどハマッた。

















今まで、買ったはいいけどボトルも付属してないし、使い道が無くて放置していたが、これを機に使い道を模索したいと思う。
欧米のトレイルランナーはけっこうウエストバッグで走ってたりするしね。
かなり走りにくそうだけど。

エンデューロ13の使い心地については、追ってレポートしたい。



<追記>

先日の山手線一周RUNにおいて、初めてこの「エンデューロ13」を使ってみた。

中身は、途中で力尽きて電車で帰ることを想定して、ユニクロのウルトラライトダウンジャケット、モンベルの中厚のウールのアンダーウェア、薄手のジャージ上下を本体部分に収納。ベルトのポケットにはアミノバイタルのセリータイプを1個と、auのゴツい携帯と、いくばくかのお金。

これだけ入れたらもうパンパン。本当に13リットルなのか?? あんまりグレゴリーのルーファス(8リットル)と変わんなくない?
本体部分が縦長なので、パッキングも一工夫必要。

ボトルホルダーについては、冬場だし、街中だし、ということで、500mlのペットボトルを1本ずつ入れた。ガバガバなので安定感に不安はあったが、ドローコード で締めたら、意外と大丈夫な模様。

装着感としては、慎重166cm、体重57kgの僕にはショルダーハーネスがガバガバで密着感は無し。それでも、あまり荷物が揺れているような感じもなく、不快というほどではなかった。

総合点としては、まあまあ使い物にならない訳ではない、という感じだろう。

2011年10月7日金曜日

堀 公俊 『日本の分水嶺』

ちょっと前から、青森から山口まで、本州の背骨である大分水界を徒歩で歩き切りたい、という夢とも妄想ともつかない思いを抱くようになった。

もうすぐ40歳になる、特に資産も持っていない一介のサラリーマンにとっては、それはただの妄想でしかないのだが、現実逃避半分のこの妄想が頭を離れない。

世の中には、世界の8000m峰をもうすぐ全て制覇しようという人もいるのに、自分の妄想のなんと貧弱なことかと恥ずかしくなるのだが、身の丈に合った妄想であると思えば致し方ない。
ただ、大分水界の正確な位置などは資料が少なく、実際に歩くとなるとかなり苦労をしそうな気がする。
そんなとき、ひとつの指南書になりそうなのが堀公俊氏の『日本の分水嶺』である。

氏はファシリテーションで有名なコンサルタントでありながら、分水嶺マニアという、非常にニッチなところを掘り下げている人である。

本書を読むと、大分水界からそう離れていないところに、町があるようなケースもあるようだし、アパラチアントレイルのスルーハイクのように補給をしながら歩くことも可能なのではないかと思った。
じっくり計画と資金を用意したいところである。





















なお、本書が記されたあとの刊行となるが、分水嶺に関する書作としては、細川舜司氏の『日本の「分水嶺」をゆく―本州縦断二七九七キロ 単独初踏破の全記録』もあることを添えておきたい。
(買ったはいいが、まだ未読だ。)



2011年10月6日木曜日

『Trail Running Magazine タカタッタ』 No.8

ちょっと前になるが、エイ出版のトレイルランニングのムック本『Trail Running Magazine タカタッタ』の第8号が発売された。

誌面の多くをUTMBの話題に割いているが、東北の山のレポートなどもあり読み応えアリ。

トレイルランニングのレースにはあまりモチベーションを感じない自分ではあるが、選手たちの思いを読めば、当然胸が熱くなる。


遭難

遭難する夢を見た。

雪崩に巻き揉まれるとか、谷底に転落するとか、そういう絶体絶命系ではなく、もっと地味なやつ。


夢の中で、僕は無雪期の丹沢をトレッキングしていた。
どこの山かまでは分からない。

登山道になぜか1mほどの段差があり、僕はそれに気付かずにその段差を落ちてしまった。
その際、体の右側を下にして落ちてしまい、地面に強打。
右の肋骨か鎖骨を骨折してしまったようで、痛くて身動きが取れない。
幸い携帯電話の電波が通じたので救助を要請。

無事救助されたが、勤め先の偉い人に怒られてしまう、というオチまでついていた。


地味でリアルでカッコ悪い遭難に、夢とはいえ甚だ残念な気持ちになった。

今年12月に丹沢主稜を日帰りで歩き切ろうと思っているのだが、この夢を戒めとして、集中力を切らさないようにしなければならないだろうなと。

ちなみに、そのあとに見た夢は、仲間と駅伝に出場するのにランパンもランシャツもシューズも忘れて、慌てて現地で買い揃える、という夢だった。
どっちの夢も、自分のドジさ加減にホトホト嫌気のさす内容だったので、ガッカリである。

もっとハッピーな夢を見てもバチは当たらないだろうに・・・。


2011年10月4日火曜日

甲州フルーツマラソン 参加受付表

ついに届いてしまった。
甲州フルーツマラソンの参加受付表。























なんかもう、ひたすら気が重い・・・。

東京目黒区 茶屋坂

最近仕事が忙しくて、ランニングの時間を充分に確保できない。
そこで、坂道をダッシュすることで、短時間でトレーニング効果を上げようとしている。
わりと同じような考えで坂道ダッシュをしている人も多いのではないだろうか。

僕がよく使う坂道のひとつに、東京・目黒区の茶屋坂がある。
山手通りの目黒警察署のすぐ脇を入ったところにある坂だ。

長さ約500mの坂道で、落語「目黒のさんま」の舞台でもある。
平均斜度は5%弱ぐらいのようだ。

坂の途中には「茶屋坂隧道」のレリーフが立っており、立ち止まってそこに刻まれている文言を読みふけっている人が稀にいる。




















この坂を登るときにダッシュし、下るときはリラックスして流す。
往復すると約1kmなので、10本走れば10km。
大体7本目ぐらいからハムストリングが攣り始める。なかなかの負荷だ。

このすぐ近くに権之助坂があり、距離だけならそちらのほうが長いのだが、なにせ人通りが多くて思うように走れない。
それに比べて茶屋坂は、歩道は広いし人通りは少ないしで、絶好のダッシュ適地である。
坂を上りきったところに自販機が2台あるので、水分補給も文句なしだ。

贅沢を言えば、もう少し勾配がキツいと負荷が高められるので都合が良いのだが。

とはいえ、ランニングのトレーニングならば、充分な負荷をかけられる良い坂である。


2011年10月3日月曜日

旅RUN : 2011年10月2日 福岡 油山 RUN

福岡出張のついでで、10月半ばに控えている甲州フルーツマラソンの大菩薩コースの練習に、福岡市内の油山に走って行ってみた。

油山は標高597m。中腹部分の「市民の森」まで舗装道路が通っており、ロードの練習としてはこの上ない適地である。

宿泊地である中洲から油山市民の森のキャンプ場まで往復で約23km。
油山にとりつくまでにもアップダウンを繰り返すタフなコースであった。

油山の「市民の森」は、森というだけあって、なかなか濃い自然の残された場所。
車で入場する場合には多少のお金を取られるが、ランニングで入場した僕は無料。

季節的にキンモクセイが満開で、その濃い香りにつつまれて気持ちよく坂道を登る登る。























気分良く走っているうちにえらく標高を上げてしまったようで、眼下に福岡市内が一望できる状態に。   


















市民の森の入り口から15分ほどで管理事務局や売店のある場所に出る。

そこには、なぜか水車と、























すごい勢いの噴水が。























高さ3mぐらいにまで吹き上がる噴水。
なんでこんなに吹き上げてるのかは、よく分からない。

そこからさらに5分ほど走ると、ついにキャンプ場の入り口が。

















奥には「シャワー室」の文字が。
まじか。やっぱファミリーキャンプ場ってのは、何でもあるんだなー。
こっちなんか、いったん山に入ったら3日も4日も風呂入れなくて、自分の臭いで気持ちが悪くなるってのに。

キャンプ場の敷地内に入ると、炊飯場では家族連れなどが楽しげに談笑していた。
ああ、そうか、今は昼時なんだなー、と思いながら、持参したゼリー飲料をすする。うーん、マズイ。

キャンプ場の激しい上り坂をぐいぐい進むと、奥に油山の山頂への遊歩道が現れた。






















油山とはいえ、山は山。
ランシャツにランパンでランニングシューズといういでたちで、ウィンドブレーカーすら持参していない状態ではこれ以上進むことが躊躇われ、今回は山頂を見ずに引き返した。
いかにもトレッキング風の格好をした中年カップルが、ダブルストックで降りてきたのに出くわしたものだから、普通に山なんだと思ったのだ。

ところが、後から知人に聞いたところ、山頂への道はかなり整備されていてトレイルはほとんど無いとのこと。
それなら行っておけばよかった。。。

そんなわけで、ここから折り返して、概ねまた来た道を引き返した。


油山を下っているときはよかったのだが、その後平地を8kmほど走らなければならい。
この平地が、下りで足をつかってしまった後なので、非常にツライ。。。
しかも、平地といいながらも、地味に何度もアップダウンがある。

↓一番きつかった、平地のアップダウン。
















手前を走る自動車の大きさと、坂の上の高さを比べてもらえれば、どれぐらいの坂なのかはご想像いただけると思う。

宿にたどりつく頃には、ハムストリングとふくらはぎが攣ってしまい、ハタから見たら変な人な状態だったと思う。

それでも、道端の花には癒された。
やはり、ジムでランニングマシンでトレーニングしたり、陸上競技トラックをぐるぐる回ったりするのとは違い、ロードを走ると四季を感じることができるから好きだ。

今回は、ちょうど彼岸花が満開だった。






















彼岸花って、白いのもあるんですね。知らなかった。


今回は2週間後の甲州フルーツマラソンの調整のつもりで走ったのだが、はからずもトレーニング不足を露呈してしまうことになり、今更ながら焦りを感じている。

うーん、どうしよう、、、