このブログで紹介している登山ルートの状況は、現在の当該ルートの状況を保証するものではありません。
山行に先立っては、必ずご自身での情報収集を怠らず、安全な計画を心がけてください。

2014年11月30日日曜日

山行記 : 2014年11月24日 陣馬山 寄せ鍋&紅葉

11月22日~24日は、せっかくの3連休なのに、日帰り登山を2回という不思議な登山計画となった。
その2回目である今回は、またもや別の初心者を含むメンバーでのゆるい登山として計画をしたため、コースタイムは4時間以内に抑えたい。
そこで、紅葉の綺麗そうな近郊の低山に的を絞った。

候補としては、石老山、岩殿山、陣馬山の3つだった。
ここから絞り込むにあたって、
  1. 紅葉狩りの混雑を避けるため、バス移動の無いルートが良い。
  2. ランチタイムを長めに取るので、きっと体が冷えるだろう。下山後にお風呂で温まりたい。
  3. スニーカーでも大丈夫なルートが良い。
という条件で考えた。
すると、石老山は「1」に、岩殿山は「2」に引っかかる。
というわけで、陣馬山に決定した。

ルートは、相模湖駅から歩き始め、与瀬神社から登山道に入り、明王峠でランチ。その後、陣馬山のピークを経由して陣馬の湯に下山とした。
コースタイムは3時間ちょっと。

この短いコースタイムにこだわったのは、初心者の体力に配慮したのと同時に、ランチタイムを長めに取るためだった。
せっかく紅葉の低山に行くのだから、美味しいものをのんびり食べたい。
このため、食材と調理器具を入れるために、僕が担いだザックは70リットルだった。牧歌トレーニングにちょうど良いし、初心者のペースに合わせるにはこれぐらい担いだほうが良いのだ。


9:00過ぎ、相模湖駅に到着。
駅前は登山者で混雑していた。
皆同じようなことを考えるようで、やたら食料を担いでいるパーティが多い。

中央自動車道にかかる大きな歩道橋を渡ると、そこは与瀬神社の入口だ。
この歩道橋からの相模湖方面の眺望はなかなかのもの。
相模湖の向こうには、候補の1つだった石老山もはっきり見えた。

9:39、与瀬神社の鳥居をくぐる。
階段は随分上まで続いている。

一気にダッシュで登るも、連れの若い男子に負けた。
寄る年波には勝てないのか・・・。

階段の上には立派な拝殿が建っていた。

狛犬は普通。

お参りをしていると、見知らぬジイさんが話しかけてきた。
そのジイさんによると、この拝殿は比較的最近に焼失して再建されたものだそうで、建物として古いのは、社殿の隣にある建物(絵馬殿?)の方だとのこと。

で、その建物は修復中。
今年の初頭に降った大雪で屋根がひしゃげてしまったそうだ。
天井には何やらありがたそうな絵が描かれていた。

ジイさんがそんな解説をしてくれるのでありがたく聞いていたら、いつの間にか話はジイさん自身の自慢話に変わっていた。話に切れ目が無くて、話の切りどころが分からない。
5分程も聞いた頃だろうか、やっと一瞬話に切れ目ができたので、半ば強引に話を切って立ち去る。


登山道は、拝殿に向かって左側にあった。

9:53、登山口をやっと出発。

登山口からしばらくは、階段状の道が続く。
どこの山も、登り始めが一番キツイ。
早くも連れの1人の息が上がってきたので、ペースを落とす。ゆっくり歩くというのは、なかなか難しい。

次第に道はなだらかになってくる。

10:05、見晴台のような場所に出る。

その後も快適な登山道が続く。

10:20、子孫山ノ頭方面との分岐を通過。

このあたりからしばらく、杉林が続く。つまらない。

10:40、太平小屋らしき東屋に到着。
「山と高原地図」では、登山道の右手に見えるような書き方をされているんだけどなぁ。。。
太平小屋じゃないのかなぁ。

その後、道はすぐに尾根に近づき、植生も広葉樹が増えてきて開放感が出てくる。


10:57、林道を横切る。

林道を横切ってから明王峠までは緩やかな尾根道をたどる。


そして、明王峠の手前で再び階段になる。

11:13、明王峠に到着。
茶屋は営業中。

ここで、少し早いがランチ開始。
場所はこのベンチ。

今回のランチは寄せ鍋。

材料は、
  • 鍋キューブ
  • 鶏もも肉
  • むきエビ
  • 白菜
  • えのき
  • タラの切り身
など。
シメはうどん。

どうも見た目が悪い。
が、鍋キューブが思いのほか良い仕事をしてくれて、非常にスープが美味しかったのに加え、柚子こしょうを持っていったのが良かった。
やはり、しょうゆ系の味付けの鍋には柚子こしょうがよく合う。

ただ、ガスストーブでは安定感に不安があるため、アルコールストーブを使用して風防を五徳代わりに使ってみたのだが、火力が弱い。
やはり、鍋料理をするならSOTOのMUKAストーブあたりの購入を検討したほうが良いのかもしれない。

あと、深型のテフロン加工フライパンは安いし、食べ終わったあとの始末も簡単で良いのだが、取っ手がパッキングの際に凄まじく邪魔なので、ティファールの鍋かなんかを買ったほうが良いのかもしれない。

1時間半かけてのんびり食べ、再び歩きだしたのは12:46。

ここから陣馬山までの尾根歩きが、紅葉の綺麗な場所だ。
さっそく葉っぱが黄色い。

やはり尾根に出ると明るくて気持ちが良い。

すごく黄色い。

そして、空は青い。

良い尾根道。

向こうの尾根も紅葉真っ盛り。

13:19、栃谷尾根との分岐を通過。

陣馬山山頂への最後の上り。

13:21、陣馬山の山頂に到着。

すごく天気が良いのだが、この日は気温が高い小春日和だったため、地平線沿いは霞んでしまっていた。
ちゃんと見えたのは生藤山ぐらい。

風もなく日差しも暖かなので、日向ぼっこがてら、清水茶屋で柚子シャーベットを食べる。
やはりこの時期は柚子ですなぁ。

13:50、名残惜しいが下山開始。
陣馬山の山頂から分岐まで戻る。

栃谷尾根に入ると、杉林が多くなる。

ところどころで紅葉の広葉樹林が現れる。

14:27、小さな祠が見えてきた。
何の祠かはよく分からず。

ここから下ると、
すぐに里に出る。
茶畑がひろがっていた。

里から見上げる山は、紅葉真っ盛り。
山の中に居るよりも、外から山を見るほうが、実は紅葉は綺麗だったりする。

すでに道は舗装された生活道路となっている。
目指す陣馬の湯には3つの旅館がある。
そのいずれもが日帰り入浴を受け入れているが、その中で僕達が目指すのは陣渓園。
かの『ガキの使いやあらへんで』でロケ地となったという曰く付きの旅館だ。

そこへ向かう道のりは、民家のすぐ脇をすり抜ける生活道路をたどる。

幾つ目かの案内板を通過し、
14:58、陣渓園に到着。

お風呂は狭かったけど、宿の方々は親切で心地よかった。
残念ながら食事の類は取れないが。

入浴後は宿の送迎バス(ちょっとだけ有料)で藤野駅へ。
空腹だったが藤野駅前には何もないので、高尾で途中下車して飲食して帰宅。


こうしてOMM前の最後の軽い調整が終わった。
(その調整も、DNSで無駄となったが。)



2014年11月29日土曜日

【速報】OMM欠場

OMMの「スコア」カテゴリに出場する予定でしたが、朝から午後まで雨の予報で、しかもかなり強く降るようだったので、出場を取り止めました。

そもそもOMMは、そのような過酷な条件下において如何にサバイブするかを楽しむレース(本国イギリスでは、わざわざ一年で一番天候不順な時期にレースを開くそうだ)なので、雨で欠場というのは大会の主旨から大幅に逸脱する行為と思いますが、1時間あたり4~7mmの降水及び風速8mの予報を前にして、無事(「風邪をひかない」ということも含め)に下山できる自信が無く、出走を回避した次第です。

気温はこの時期にしてはかなり高く、あるいは多少の不快感(ズブ濡れで泥だらけ、等)はありつつも、無事に下山できたかもしれません。
が、今は怪我リスクも風邪リスクも一定以上負えない状況にあるため、大事をとったというのが本音のところです。
ヘタレの謗りは免れません。

唯一の救いは、出場カテゴリがエントリー開始後すぐに定員に達したストレートではなく、募集枠に余裕のあったスコアであったことです。
これがストレートであったら、「DNSするぐらいならオレに譲れよ!」とお怒りになる方もいらっしゃったことと思います。


せっかく仕事を無理やり切り上げて伊豆稲取まで行ったのに、無為に帰京するというのは、なんとも虚しいものでした。
これを書いている今現在も、東伊豆の山中では懸命に戦ってらっしゃる方々が大勢いらっしゃるということを思うと、非常に負け犬の気分になります。

OMM初日の朝、完璧にパッキングした装備も無駄となった。

雨の伊豆稲取駅ホーム。2014.11.29 午前9時頃。


参加者の皆様の無事をお祈りしております。